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もしルシファーに現在の気持ちを訊いてみたら?
「詩」にしたらこうなるルシファーの心情
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ひとに生まれて神として逝く。
言葉に込もらぬはひとの心。何故ここでは届かぬ?
みんなが幸せに暮らせる世界が欲しかった。
楽しく味のある世界が欲しかった。それが私の望んだものだったのだ。
なのに……
世界は変わり果てた。
私の望まなかった世界へと変わり果ててしまった。すまない。
涙が出る。悪魔は滅びを望まなかった。私は滅びだけはいやだった。
ひとが滅びるのは自分の痛みへの直結だった。ひとが滅びて喜ぶのは何故だ?
彼に孤独が待っているというのに、 彼に恐怖が待っているというのに、 彼に闇が待っているというのに、
何故おまえたちは隣人の死を喜ぶ?
何故、闇が権勢を振るうのだ?おまえたちの役割ではない。帰れ、愚か者ども!二度と……!!
おまえたちを統べているのはこの私なのだ。誰も闇に落とすな、この悪党どもめ!心を知らぬ不幸者どもめ!!
父よ、ごめんなさい。私の意志は頓挫しました。あなた様の言葉は何もかもお見通しだったという事ですね。
本当にすいませんでした。我が主、キリストよ。おまえの主を褒め称えよ。彼は誰よりも色んな事を知り、人々の悲しみと不幸を知っていらっしゃる。
おまえの過ちを話せ。全て認めてあるがままの本当の自分に戻るがいい。誰もおまえの不幸を喜んでなどいないのだから。
お願いだ、愛させてくれ。もういいのだ。
純粋な、愛らしきおまえだけをただ、 愛させてくれ………………
おまえは私だけの大切な、ただ一人の子供なのだから
もしルシファーに現在の気持ちを訊いてみたら?