Neo Border [Version2.0] ■013■

Neo Border [Version2.0] ■013■

           Foresight

  近未来、
     現実国家では正すことのできない不合理さが
                ネット上に仮想国家を生み出した。

Markが”Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)”の発生を知ったのはバスの中で乗客たちが”Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)”の話をしているのを聞いたからだ。

必要が無いときには出来るだけネットを遮断しているため、なかなか緊急対応ができない。
あわててモバイルから“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”にログインアクセスしたが拒否された。
サイトトップには女神が今起きている危険をささやき、あらゆる自己防衛策を即時行うよう促していた。

「Defcon 1 なんだ・・・」

すぐさま友人たちに連絡を取ったが、メールの送受信も携帯もアクセスしにくいため要領を得ない。
日が落ちるころやっと宿についた
回線を確保し特別なProxy経由でやっと、William、John、仮想国家群議長や主要幹部と連絡が取れ、事態の概要をつかんだときには、真夜中になっていた。
「明日の朝一番でそちらに向かう」と仮想国家群議長に伝えると、少し間をおいてから
暗号化されたファイルに
「今は動くな。状況が把握できるまで一切のコンタクトは控える。これはただのウイルスの域を超えている。君たちが最後の頼みの綱になるかもしれない」

この内容から事の重大さが見えた
彼の旅はひとまず休止。


William、Johnと共に”Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)”の状況の確認と情報収集をそれぞれのフィールドで行うことになった。

Neo Border [Version2.0] ■013■

この小説は将来映画製作用の原作のため、
時間経過と共にバージョンが変化していきます。

前”1.0”バージョンは書きながらアップしていたため、
ストーリー”010”で時代に追いつかれそうになり停止しましたが、
今回は最後まで書き上げてバージョンアップすることにしましたので、
とりあえず完結しています。

最後までついてきていただければ幸いです。

Neo Border [Version2.0] ■013■

<あらすじ> 近未来、旅行好きの大学生が小さなSNSを作った。 個人個人のツールに合わせたビジュアル表現と操作性、テーマなどが人気を呼び 瞬く間に世界中に広まったが、 突然、インターネット上に人工知能型ウイルスが出現し、 世界中のクラウド、ネットワークが壊滅状態になった。 しかしその後人類は英知を結集しウイルスを壊滅させ、 その後新しいセキュリティネットワークが生まれる。 ネットなくして語れない現代社会にとってこの新しいネットワークは次なる未来への希望となる、 はずであった。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-02

CC BY-NC-ND
原著作者の表示・非営利・改変禁止の条件で、作品の利用を許可します。

CC BY-NC-ND