あの恋をもう一度
これは作者の私がした恋の続き。
もう終わってしまった恋にもう一度華を咲かせてやりたくて、書きます。
未練たらたらで、今も引きずってる、かっこ悪い私が言うのもあれだけど
何も言わなくても伝わってるかもしれない、だけどそんなんじゃ前へいつまでたっても進めない。
だから一つの恋をするとき、3つ勇気を出すこと。
”好きになる勇気”と”好きでい続ける勇気”それと、”忘れられる勇気”
今でも大切なあの時の恋がもう一度、華を咲かせますように。
プロローグ
中学校一年生の冬、あの人に恋をして、それからずっとだった。
友達の彼氏に言ってもらって、メールアドレスを交換して、友達からのアドバイスも受けてメールして。
初めて返信が来た時は半分泣いてた
でも、あの人からの返信はいつも結構たってからで、その間私は私のメールの内容がいけなかったんじゃないかって不安で、送信BOXとにらめっこしてた。
バレンタインは3年間ずっとあの人にあげていた。優しいあの人はホワイトデーにはちゃんとお返しをしてくれて、毎年受け取るたびにうれしくて泣いちゃっ
て、友達にどうしたの?! とよく言われていた。
チョコレートをあげるだけで、告白をしようとしない私に友達はいつも聞いてきた
「なんで、告白しないの? そのチョコ本命なんでしょ?」
私はいつも、
「うん、そうだけど、私みたいなのに告白されても久保くん困るでしょ」
私は学年では男子には面白がられる対象になっていてたから。
小学生のころ少しやんちゃだった私は、男子とのケンカだって負けたことがなかった。しかも怪力。兄が男友達をよく家に連れてくるので私も一緒になって話していたら下ネタも男子が好きなゲームの話だってついていけた。
中学に上がれば小学校の時私がぶっとばした男子が学年の人気者みたいな位置についた。まぁ、その男子とかは普通に女の子から人気だったし。
そうすればその男子が違う小学校に男子に私の武勇伝を話し、それを聞いた男子がほんとかよ、と近づいてくる。
私は否定はするが全く怒りを見せなかった。
それが始まりだったんだけど。
男子と話すのは、楽しかった、女子と違ってバカみたいなことでずっと笑っていられたし、下ネタとか、ゲームとかテレビの話だって嫌いじゃなかった。
そんな私は女を捨てていると思われるかもしれないが、ちゃんと、恋だってしていた。
おんなじクラスの淡島君。勉強ができて、クラスの学級委員で、長距離が早くて、物知りで、ちょっと抜けたところがあって、男子にも女子にも人気で休み時間になると学年でも人気な、いわゆる、かっこいい男子が彼のもとへ訪ねてくる。
私にだって優しくて、たまにほかの男子みたいにからかわれたりしたけど、淡島君なら別に良かった。
私には同じ女子バスケ部で家の方向も一緒でクラスも一緒な友達ができた。
ほかの子たちとははるかに一緒にいる時間が長かった私たちは親友のようなものになっていた。
「ねぇ、彩!、淡島君よくない??」
私は教室から出ると彩に言う。
「面白いよね~」
「そうそう!! それに頭も良いしさー!」
「うんうん」
そうして私は中学一年と夏、淡島君に告白した。
「秋山」
告白したのは理科の実験中。 彩の協力もあってほぼ二人で実験をするような流れになっていて、最初はいつもみたいに冗談を言い合って楽しくやって、それとなく好きな人いる?みたいな話しにもっていって、そして、好きなんだ。って言えた。
「は、はいぃ…」
緊張する、なに言われるんだろう。
顔が赤くなっているのが自分でもわかる。
「さっきのことなんだけど、ごめん」
ごめん。 そういわれて、淡島君の顔を見ると、申し訳なさそうに、頭をかいていた。私はなんだか笑えて来てしまって
「ううん、いいの! これからもよろしくね!」
笑いながらそう言っていた。
その日の帰り。部活も終わり、彩と二人で帰っていた。部活の前に振られたということはいっておいた。
「へぇー、私二人すごく仲よさそうに見えたし、OKするかと思ってた」
「んー でもさ、私ぜんぜん落ち込んでないんだよね、淡島君のことほんとに好きだったのかな」
「私には聖本気に見えたよ」
確かに、なまはんかな気持ちではなかった。ちゃんと好きだったし、淡島がほかの子と仲良さそうにしてると、嫉妬したし、優しくしてくれるのがすごくうれしかった。
「うん。ちゃんと好きだった。」
「うん」
そのあと淡島君は今までと、変わらず接してくれて振られたからか、私も淡島君に対してもっと気軽に接することができた。
人生初めての告白が淡島君相手でよかった。 そう今でも思ってる。
そうして冬になった。あの人と出会った。
あの恋をもう一度