えれぜんっ!
ちょっと帰り道妄想してたら2828が止まらなかったので、書いてしまいました・・・
ある日の昼下がりこと
その日は非常に暖かく、陽気な日差しが降り注いでいた。
カナデは仲間のたまり場を訪れ、何か面白いことはないだろうかと歩いていた。
「ほぅ・・・これは・・・。」
カナデは何かを発見したようだ。
視線の先には、黒いエレゼン・・・セフィレアーが地面に座り込み、壁にもたれかかって寝息をたてていた。
しばらくカナデはセフィレア―を見つめていたが、ふと楽しそうに微笑んだ。
何か、いいことを思いついたようである。
するとカナデは足音を立てぬように、そっとセフィに近づき、セフィの隣に密着して座りこんだ。
「(ふふっ、起きた時が楽しみですね。)」
セフィレアーことセフィは、シェーダーである。
幼いころの教育のせいか、極度にフォレスターのことを恐れており、同じLSに所属しているフォレスター、カナデとファルヴァルシに対してもいまだに恐怖心がぬぐい切れていないようだ。
仲間として信頼はしているが、どうもまだ慣れていない。
そのため、今の状況はセフィにとって、緊急事態に等しい。が、今はすやすやと眠っており、その緊急事態に気づいてすらいない。
エレゼンの男が二人、地べたに座っているというこの光景はしばらく続いた。
数分後・・・
「えっ・・・カナデどうしたのそれ・・・」
たまたま部屋の前をファルヴァルシ・・・ファルが通りかかった。
ファルは二人の光景を見てぎょっとした顔をしている。
それもそうだ、フォレスターびびりのセフィが、恐怖対象であるカナデの肩に頭を乗っけてすやすやと安らかに眠っている。
「いや~動くに動けなくなってしまいました。 セフィ君は普段だったら人が近付くとすぐに起きるんですがね。 よほど疲れていたんでしょうか?
寄りかかってきたときは、さすがの私も驚いてしまいましたよ。」
ファルに向かって「困りました。」と言っているカナデは、少しも困っている顔をしておらず、むしろこの状況を楽しんでいた。
それどころか、時折セフィのギザール頭に頬をすり寄せては「ふわふわしていて気持ちいですね。」などと微笑んでいた。
「そもそも、なんでそんな所に座っているんだい? カナデは。」
普段から己自身もセフィにびくびくされているファルは、セフィがフォレスターであるカナデを恐れていることを知っている。
もちろん、カナデ自身も知っているはずだ。
「ほんの悪戯心ですよ。
私はいつもセフィ君に警戒されて近くによらせてくれないので、寝ているところの側に近寄って行ったら、起きた時さぞかしいい反応を見せてくれると思いましてね。」
カナデはクスリと笑った。
ファルは「なるほどね~。」と納得した様子を見せ、顎に手を当てて宙を見上げた。
そして、
「それ、俺もやる。」
と、それはそれは楽しそうな笑顔で言った。
30分後・・・
某部屋の扉の付近にはたくさんのLSメンバーが集まり、部屋の中を見つめていた。
皆一様に、非常に驚いた様子であり、中には驚きのあまり固まっている者もいた。
「お?なんだ皆。どうしたんだ?」
LSのリーダーであるクロウが集団を見つけ、近寄ってきた。
クロウに気づいたマカンがしぃ~!というジェスチャーをし、部屋の中を指差した。
クロウがなんだなんだ、と部屋の中を覗き込んだ。
するとそこには、LSのエレゼン三人がいた。
三人とも眠っており、しかも、ただ眠っているだけではなかった。
なんと、セフィがカナデの肩にもたれかかり、ファルはセフィの膝枕で寝ている。
寝ぼけたのかなんなのかわからないが、セフィは自分の膝で寝ているファルの頭に手を乗っけており、ファルの髪を見る限り、撫でた痕跡があった。
また、カナデもカナデでよっかかってきているセフィの頭に自分の頭を傾けていて、まるで恋人同士のようである。
「ど、どどどうしよう! いつもマカンにエロいことばっか言ってくるファルがすやすや眠っててかわいいなんて!」
と、マカン。
「どういうことや・・・あんなにドSなカナデさんが優しそうな顔してねむっとる・・・!あかん、普通にかっこええわ・・・。」
信じられない、といった表情でポコが言う。
「というか、ウチのエレゼンってあんなにかわいかったんだな・・・。」
ボソリとクロウが呟くと、皆真剣にうなづいた。
えれぜんっ!
誰か!!!!!
この三人寝てる様子を!!!!!!!
絵でかいてください!!!!!!!!!!!!!!(土下座
あとファルさん、可愛いオスッテの膝枕じゃなくてでかいエレゼンの膝枕でごめんなさい!!!!!(笑)