『炎の物語』 第二章 未知との出会い
『炎の物語』第二章です。
未知との出会い
炎のことは自分だけの秘密にすると誓ったあの日から8年。僕は高校生になっていた。炎に関する事件はあのあと1度も起きていない。僕は日々を平和に過ごしていた。
ある日、僕はいつものように友人たちと下校し、そしていつもの分かれ道で彼らと別れた。その時、異変は起きた。道に人が倒れていたのだ。それも、1人だけではない。10数人が行く先に倒れていた。パニックに陥りつつも、救急車を呼ぼうとして僕は携帯を取り出した。その矢先、僕の目の前に「あいつ」が現れた。大きさは大人の男並みだが、その外見は熊の様。もっとも特徴的なところはそいつの全身が紫色だったことだ。紫色の怪物。それが、僕の目の前に立っていたのだ。僕は直感で感じた。こいつはやばい。普通の生き物じゃない。倒れている人たちは、こいつにやられたんだ。その怪物が、紫色の炎をまとって、そして僕に襲いかかってきた。僕は無意識に応戦していた。赤一色の炎を指先に作り出し、それを弾丸のようにして相手に打ち込む。それまでの無抵抗でやられた人たちと異なり、抵抗してきた僕にその怪物は怯んだようにみえた。すかさず僕はそいつに炎を打ち付ける。そこで、僕は異変を感じた。おかしい、こいつ全然ダメージを受けていないように見える。それどころか、こいつの炎が増している?今度は怪物が炎弾を打ち込んできた。僕はそれを炎弾で相殺する。ここまでである考えに至るには、パニックに陥った今でも十分だった。僕にはこいつを抑えられない。殺られる。そして僕は怪物から逃げ出した。
動物というものは、概して走るのがとても速い。そしてそれは熊も例外ではない。僕は必死に逃げたが、しかし僕はその怪物に追いつかれ、路地に追い詰められてしまった。死を覚悟したその時、「黄色の炎」をまとった彼女が現れた。彼女が黄炎を宿した拳で怪物を殴ると、怪物は苦しそうな表情を浮かべ、そして霧散した。彼女はこちら振り向き言った。
「危なかったね」
こうして僕は彼女に出会った。
彼女は、ヨランデという名のイギリス人らしい。金色の髪がとても美しい、可愛らしい少女だった。年はおそらくぼくと同じくらいであろう。彼女は先程の怪物(炎妖と呼ばれるらしい)について教えてくれた。
「最近、この地域に紫色の炎妖がたくさん発生しているの。あいつらを放置しておくと炎に当てられた人間が増えて危険なんだよ。普通の人間は炎に当てられると身体のバランスが崩れて死んでしまうの。だから、今、私達はこの地域の炎妖を駆除してるんだ。」
彼女は僕にお守りをくれた。
「またあいつらに襲われたらこのお守りに炎を当ててね。それだけで近くの私たちがかけつけるから。君の炎じゃあの炎妖たちは倒せないからね」
僕は彼女になんで僕の炎はあいつらに聞かなかったのかを尋ねた。彼女は笑って答えた。
「簡単だよ。君の炎は赤。わたしの炎は黄色。そしてあいつらが紫だった。それだけだよ」
僕は、わけが分からず意味を尋ねた。
「説明したいのは山々なんだけど……。でも、次の任務まで時間がないし、あの人たちも助けなきゃいけないから、ごめんね」
そう言って彼女は去っていった。僕は、そこで気を失った。
研究団
気がつくと、僕は家の布団で寝ていた。日付は翌日になっていた。最初僕は昨日の出来事は夢なのだと思った。布団から起き上がると僕は腕に傷があるのを見つけた。それは怪物から逃げるときについた傷だった。その日、僕は怯えながら登校し、授業を終え、帰宅した。そうして何も起こらないまま1週間が過ぎた。
僕は分かれ道で友人たちと別れると自宅へ向かった。家の前に一人のスーツを着た男が立っていた。彼は僕を見つけるなり、僕に会釈し、話しかけてきた。
「あなたが赤炎の方ですか?あなたの炎についてお話があります」
僕と彼は近所の喫茶店へと向かった。彼は、注文したコーヒーが届くなり話を切り出した。彼は「研究団」という名の組織に属しているという。
「私達『研究団』は炎の研究をし、そして平和利用に役立てることを目指す組織です。あなたは純色の赤炎を使うそうですね。通常、炎は何かしらの色が混ざった混色をしているが、純色は珍しい。ぜひ、あなたに私達の組織に所属して頂き、我々の研究に協力していただきたい。」
僕は、いかなる目的であれ炎を出す気はないと告げた。炎妖に炎を使ったのはとっさの行動であり、できるなら一生炎なんてみたくない、と。
「なにか深いわけがあることは察しました。しかし、私たちはなにも炎を人に向けて使う乱暴なまねはいたしません。私たちは『武炎団』とは違うのです。」
『武炎団』?と、僕は尋ねた。
「はい、何十年も前に私達とは袂を分かった団体です。とても野蛮な連中で、炎を武力として扱うことを主張しているのです」
そして彼は続けた。
「私たちの組織にはあなたを外敵から守る術があります。炎で人を傷つけることを望まないなら、私達と共に歩むべきです」
なかなか魅力的な提案だった。僕の生き方に即しているように思えた。しかし僕はもう少し考えたくもあり、回答は保留ということにした。最後に、1つだけ僕は尋ねた。すなわち、黄色い彼女について。
「先程も申した通り、私たちは武力行使をしません。それは、人外に対しても同じです。ですから、その少女はおそらく武炎団か、ほかの少数組織の人間でしょう」
そして、少し彼と話をした後、僕たちは喫茶店をあとにした。家の前までつくと彼は、
「それでは、良いご返答を期待しております」
と言って、去っていった。
武炎団
数日後、今度は違う人が僕の家の前に立っていた。スーツではなく、格闘家のようなマントを羽織った大人の女性だった。彼女も僕を見つけると話しかけてきた。
「あんたが赤の炎の男か?」
僕と彼女は喫茶店ではなく近所の公園へと向かった。彼女は、自分がオリヴィアという名だと名乗った。そして、公園につくといきなり話を切り出した。
「わたしは『武炎団』の団員だ。あんたを勧誘しにきた」
僕はそれを聞いて先日の研究団の彼のことを思い出していた。彼らのやり方や考えてることは同じじゃないか。彼らは対立してるなんて言ってたけど、本当は仲良く慣れるんじゃないか?そう思うとなんだか面白くなってきて、今度は余裕を持って話せそうだった。彼らから聞きたいことは色々ある。僕は自分の炎について知らなすぎる。僕は彼女に先日の話をした。
「研究団にあったのか……。たしか今この変にはわたしの嫌いな男が来ているっていう情報もある。勧誘しに来るのは部隊長クラスだろうから、おそらくはあいつだろう。なんか我々の悪口でも言ってたか?」
僕は先日聞いた武炎団の話を彼女にした。彼女は笑い出し、そして話し始めた。
「ははは。我々が野蛮だって?あのひ弱どもが。いいか?我々はただ暴力を振るうような団体じゃない。炎ってのはな、すごい危険なものなんだ。自分に合ってない炎に当てられた人間、いやすべての生物は弱って死んでしまう」
彼女は一呼吸おくと話し続けた。
「たとえば強い力を持った人間がその辺のチンピラだったら危険だろ?でもな、そいつらが武道をやっていたら?強い力はコントロールされて、ちゃんと利用される。ここに危険はない。そこに発想を得たのが我々の団なんだよ」
どういう意味か、僕は尋ねた。
「簡単さ、炎の力を武道としてコントロールするんだ。こんな危ないものもコントロールしちまえば危なくなんかない。むしろ炎をおもしろがって研究してるあいつらの方が危ないんだ」
炎が危険であることは、幼少期の経験から僕も十分に理解していた。ただ、彼女の話には分からないことがあった。自分にあってない炎?なんなのだ、それは。僕は彼女に尋ねた。
「あたし達の使ってる炎ってのはな、『光の三原色』ってやつで分類されるんだ。例えばあたしのはオレンジだ。これは、赤と緑の混ざった炎の赤よりのものなんだ。自分の色に近い炎ほど、ダメージは少ない」
その話は始めて聞いた。そんなことは研究団の人は一言も言ってなかった。そのことを彼女に伝えると、彼女は機嫌を良くしたのかもう少し話してくれた。
「そもそも、なんで炎でダメージを与えられるのかっていうとな、生体のバランスが乱れるかららしい。炎ってのは、円に命のエネルギーが通ると出てくるんだけど、炎を使える炎術師ってのはその命のエネルギーがすごい多いらしいんだ。命のエネルギーってのは何かしらの円があれば湧き出てくる。だから、炎術師以外の人間にもあることはあるし、そこら辺の植物にもあるらしい。色の異なる炎はこの命のエネルギーを乱すんだ。乱された奴は身体が弱って死んじまう」
そこで彼女は話をやめて僕に向き直った。
「今日は勧誘しにきたんだ。お前が炎をコントロールしたいのはわかる。そんなもの、相手の目をみればすぐわかる。だけどな、今みたいに隠し続けてると急に出ちまった炎に対応できないぞ?我々の団は炎をコントロールする術を教えられる。だから、あたしと一緒に来ないか?」
先日の彼の提案と同じように、こちらも魅力的だった。僕が炎を出したくないのは、それが危険だからだ。しかし、これで考える選択肢が増えてしまった。僕は、回答を保留することにした。最後に、僕はまたあの少女について聞いてみた。
「黄炎の少女?そいつが炎妖を倒したのならうちのやつかもしれない。ただ、当てられた人たちを助けに向かったのが引っ掛かるな……。あたし達は、炎のコントロールを学ぶだけだから、それを利用する方法は知らないんだ。そうすると、ひょっとするとあいつらかもしれない」
あいつら?僕は尋ねた。
「ああ。『白炎会』って名乗ってるやつらだ。数年前に武炎団から独立した変わったやつらだよ。なんでも、白い炎のやつをトップにして、『炎の安定化』とやらを目指しているらしい」
僕は彼らに興味を持ったが、彼女はそれ以上彼らについては知らないらしい。僕の家の前まで彼女におくってもらい、そして彼女はこう言って去った。
「じゃあな。いい返事期待してるよ」
再会
二つの組織に勧誘を受けた数日後、僕はまた「あいつ」に遭遇した。今度もまた、この前の通りで現れた。僕はこの前の戦いからもう攻撃の仕方をある程度は知っていた。しかし、ここであいつに応戦することにはためらいがあった。理由は2つある。1つは僕がもう炎を使わないと決めた幼き日の誓いを破ってしまうからということ。この前の戦いで破ってしまった誓いであるが、僕の人格のもととなっている誓いなだけに、そう何度も破るわけにはいかない。2つ目は、僕の攻撃があいつには効かないことがオリヴィアの話から分かっていたことだ。赤の属性の僕の炎は赤と青の炎を併せ持つこの炎妖には効果がない。ただ、こいつの属性が青寄りの紫であったら?もしかしたら、少しはまともに戦えるのではないか。いくら誓いを破ることが僕にとってタブーであるとはいえ、このままこいつをここで放置すれば多くの人が犠牲となり、本末転倒となってしまう。……戦おう。これは賭けだ。これでもし相手が青寄りでなければ僕はここで命のエネルギーとやらを乱されて死ぬ。もしも赤寄りだったら最悪だ。この前みたいにこいつに力を与える結果になりかねない。
僕は炎妖を裏路地に誘い込んだ。僕が立ち止った瞬間、炎妖が炎をまとい、殴りかかってきた。僕はその攻撃をかわす。不思議と足が軽い。見ると僕の足に炎が宿っていた。この炎は身体能力を向上させる力もあるのかもしれない。僕は何故か炎の扱い方をわかっていた。炎を足に集中させ、爆発的な跳躍力で炎妖にせまる。今度は腕全体に炎を宿し、目にもとまらぬ速さで炎妖に殴りかかる。そして直前に拳一点に炎を集中させ、炎妖に打ち込む!炎妖は突然加速した僕のスピードに追い付けず、なすがままに吹き飛ばされた。どうやら炎は効いているようだ。しかしさすがに同系統の炎では仕留めきれなかった。立ち上がった炎妖の動きは鈍い。僕はすかさず宙に舞い上がり、足先に炎を圧縮し、炎妖の頭を蹴り飛ばした。炎妖はとばされ、壁に激突し、そして霧散した。
……勝った。あんな化け物に勝てた。街のみんなを救えた。安堵感が僕を包みこむ。僕は壁によりかかり、ずりさがり、座り込んだ。
そして……、顔を上げた先に「あいつ」がいた。まだもう1体いたのだ。そしてその炎妖は明らかに赤紫色をしていた。青紫と紫は見分けがつきにくい所がある。動いている物体ならばなおさらだ。しかし、赤紫は違う。赤という色が目につきやすいせいか、紫と赤紫はすぐには判断できる。先ほどの炎妖は青紫色だったのだ。だからこそ、僕にもチャンスがあった。しかしこいつは違う。赤系統の炎はこいつには通用しない。この炎妖の炎も僕には効かない。ただし忘れてはならないことがある。この炎妖は炎妖であると同時に熊だ。丸腰の人間が熊にかなうはずがない。すぐに僕は八つ裂きにされてしまうだろう。すでに壁に寄りかかっているにもかかわらず、恐怖のあまり、僕は後ろに下がることを求め続けた。動転している僕に炎妖が襲い掛かる!その時白色の炎弾がとんできた。炎弾が炎妖に命中すると炎妖はすぐさま霧散した。白色の炎?僕はあることを思い出した。すなわち、先日オリヴィアから聞いた「白炎会」だ。僕が炎弾が飛来した方向に目を向けると、仮面をつけた長身の男と黄色い彼女がたっていた。
「全く、お守りに強い反応があるから何かと思えば……君は炎妖に遭遇しやすいみたいだね」
そのときになってようやく僕はヨランデに渡されていたお守りの存在を思い出した。どうやら、先ほどの戦闘中に、気づかぬうちに炎をポケットの中のお守りに当ててしまっていたらしい。僕は彼女らが駆けつけてくれたことに感謝を述べると安心してしまい、そして再び気絶した。
決意
僕が目を覚ますとそこは僕の部屋だった。また彼らの話を聞けなかったなと後悔を感じながら部屋の戸を開けると、そこにヨランデがたっていた。
「あ、目を覚ましたんだ。おはよー」
僕は混乱のあまり生返事しかできなかった。なんで彼女がここにいる?これはまだ夢なのか?僕の生返事をヨランデは誤解したらしい。
「大丈夫?まだ調子よくないの?」
僕がもう大丈夫だということを伝えると、ヨランデは安堵の笑みを見せ、話があるから部屋にいるようにと言った。僕が部屋に戻ると、ヨランデは飲み物を母からもらって部屋に入ってきた。
「あなたのお父さんはさっきまでいたんだけど、急な連絡が入ってどこかにでかけたよ」
ヨランデは入ってくるなり、そう僕に告げた。めったに家にいない父が先ほどまで家にいたことも気になったが、それよりも僕の関心は炎と「白炎会」にあった。僕はヨランデに「研究団」と「武炎団」から勧誘されたことを告げた。
「そう……。じゃあ、炎のことを大体は知っているんだね」
彼女は、そういい、炎について補足し始めた。
「もう聞いてるかもしれないけど、炎とは命のエネルギーを円を通すことで変化させたものなの。円っていうのは、たとえば動物なら血管とか、そういうひとつにつながっているものならなんでも効力を持つんだ。でもどうして私たちみたいな一部の人間だけが炎を宿すことができるのかはわかってないの」
ヨランデは炎の話を続けた。
「そこは『研究団』が躍起になって研究しているテーマでもあるんだ。でも、炎術師の身体は各組織に保護されているから炎術師の解剖なんてできない。だから解き明かしようのないテーマでもあるんだけどね。最近は、『研究団』内部でドナーを募っているらしいの。でも、『研究団』自体が非戦闘組織だからなかなか死人がでなくて研究が進んでないらしいんだけどね。炎術師は概して寿命が長いし」
寿命が長い?僕は尋ねた。
「そう。命のエネルギーが炎として変えられるほど豊富ってことは、それほど元気ってことだよね。つまり炎術師は寿命を削って力を使っていることになるかな。炎を扱う炎術師の寿命は普通の人と同じで大概80歳前後なんだけど、力を使わない炎術師は大体120歳近く生きてるよ」
折角長く生きられる命を削ってまで倒さなければいけないほど、炎妖は危険なものなのだろう。そこについて僕は納得した。あんなものが好き勝手にうろちょろしていては人類は滅亡してしまう。僕にはまだ気になっていることがあった。そもそも「白炎会」とはなんなのか。僕はヨランデに尋ねた。
「私たちの組織はね、純色の白炎を自在に操るボスを長として、炎の安定化を目指しているんだ」
炎の安定化?そこがオリヴィアの話を聞いたときから僕の気になっているところでもあった。
「私たちは白色の炎が最も安定した形だと考えているの。白い炎はすべての属性を持っている。だから、どんな炎術も効かないし、どんな相手にも攻撃できない。とても安全な状態が”白”なんだ。そして、本当に炎を操れる人は、どんな色の炎も扱える。炎に熟知していればどんな色の配合も自由にできるからね。だから、相手に適した攻撃が行える。すごいスマートでしょ?その段階にいたる為に修行を重ねているんだ」
さっきに一緒にいた人は誰なのか、それについても尋ねた。
「彼が私たちのボス。私たちの目的を完遂した唯一の人なんだ。白色を手にいれた人は幹部には何人かいるけど、色を操れる人は彼しかいない。本当にすごい人なんだよ」
ヨランデの語った「白炎会」の理想。それは僕の目指している理想と合致していた。オリヴィアは言っていた。炎を隠し続けてもいつかはコントロールが効かなくなる、と。それならば、「武炎団」や「白炎会」のように安全な扱いを覚えた方がいいに決まっている。そうすれば僕は誰も傷つけなくてすむ。僕はこの人たちと行動するべきなのかもしれない。最後にもう一つ、僕はヨランデに尋ねたいことがあった。それは、「武炎団」と「白炎会」の理想が類似していたことだ。僕はオリヴィアからきいた白炎会設立の経緯を彼女に伝えた。
「そうだね、その人の話は半分合ってて、半分間違ってる。『白炎会』は、『武炎団』の過度な精神論にうんざりしてしまった人たちと、『研究団』のなかの武闘派の人たちが意気投合して作り上げた組織なんだ。だから、ふたつの組織から変な目で見られてるんだよ。」
ヨランデは苦笑しつつ答えた。僕は、2つの組織から聞いた話とヨランデから聞いた話とを総合して、ある決心をした。僕は「白炎会」で「炎の安定化」を目指す。それが僕にとって最善の選択だ。僕がヨランデにそう告げると、彼女の顔はほころんだ。そして、こういった。
「よろこんで!」
『炎の物語』 第二章 未知との出会い
30/07/2013 21:00 初投稿
31/07/2013 09:40 チャプター4投稿
01/08/2013 10:00 最終投稿
いかがでしたか!第2章はおそらくこの作品で一番長い章なので、書くのが大変でした(笑)
炎について作品を理解するための知識は、ほぼすべてここで明かされています。
これからの章では所属組織が決まった主人公が炎妖を倒すために奮闘していきます!
アドバイス・感想・誤字の指摘等あれば、ばんばん参考にするんでよろしくお願いします!
第3章は全部書きあがってから投稿するので、お待ちくだされば幸いです。