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「あ、もしもし。今大丈夫?やっぱり、俺は君のことが大好きなんだ。」
「・・・ありがとう。気持ちは嬉しいけど、いきなりどうしたの?」
「君を好きになれたことが幸せすぎて、それをなにより早く報告したくて。今の俺なら、世界中の全人類の命と引き換えでも、君の命を優先するよ。」
「嫌よ、そんなの。私の命にそこまでの価値がないことくらい、自分が一番よく知ってるわ。そこまでの愛情が本当にあるなら、その気持ちをどうにかして他のことに還元して頂戴。例えば・・・全人類とは言わない、ほんの3人分でもいいから、それだけ張り切って働くとか・・・」
「わかったわかった。でも、それを表現できる俺は、やっぱり俺一人なんだ。今日から1週間、人類に相当する程の愛情を、どうやったら君の喜ぶ形で表現できるか、考えてみるよ。3人ぽっちじゃ足りないってこと、絶対にわかってもらいたい。」
「そうね、手っ取り早いのは、お金にしてくれたらいいわ。どうしたって実用的なものが一番ありがたい。それと、やっぱり3人分で十分よ。私と、娘の分もいれてね。そうしてくれたら、あなたが本当にかけようと思った電話の相手も、幸せになれるんじゃないかしら・・・ねえ?」
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