けれどここにもあるように。
・けれどここにもあるように。
手記と掛ける
三月
組み立てと
曲げた
表絵と一頁と背格好
鈍色の
ひと
薄明りの
分け
欠伸と思考する(光影の)均衡
心乗せ
ふみふみ
顔を合わせて表面と積
着地
ふんわりと思い
確かに
暗唱の定点を風に晒して
引出しの板の
木目の滑り
コンパスの金属片
手に乗せた
重み
梯子の中の三段目に
中途
比喩とする
良き
バランスと塩粒と粗さとして
乾かす下(もと)
柔らかクッション
匂い
(向日葵にも勝手に)
透くも
中心点から測り浮く雲
B面の聴き
題名と遠く一行が好きのまま
間奏に
見上げるのは間違ってない
陥穽と天辺と
梯子、
裏側にもある水分
役割と喉
人と、
表現としている感覚距離。
屋根と笑顔、
組み立てるままの言葉の言葉と
掛ける手記
ある
三月のことを。
もたれるクッションの中にカタコトする、
角と向きと質と言う、
耳と背骨と
以外と、
心と時と梯子と、私と。
伝達事項
薄明かりに痺れてまだ見えない事に
借りて
観測と計測で表面積とで
差して
それからまた。
『還る』
一行は合えばいい。
梯子とこととないようで、
けれどここにもあるように。
けれどここにもあるように。