Neo Border [Version2.0] ■008■
Foresight
近未来、
現実国家では正すことのできない不合理さが
ネット上に仮想国家を生み出した。
世界中に広がった”Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)”に対し、
現実国家群は早急にネット系集合体トップの“Neo Border Company”に各国の電子頭脳ブレーンを招集し、
”Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)”への
地球規模の緊急対策本部を立ち上げると同時に反撃を開始した。
当然”Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)”は
瞬時に世界中のフリーなネット、サーバー、クラウドを駆逐したが、
セキュリティの堅固な領域への進行には時間を要した。
この鈍化した進行によって、進行パターンなどの解析が行われ、
約一週間で対Ragnarokワクチンやファイヤーウォールを作製、投入などにより、徐々に進行の速度が鈍り、
2,3週間後には完成させた“Savior・セィヴィアー(人工知能型セキュリティ)”を
分刻みでバージョンアップしながら投入したため沈静化がすすみ、
わずか一ヵ月後には”Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)”は消滅した。
当初予想された、まったく先の見えない解決期間が驚くべきスピードで終わりを迎えた。
また
消失した膨大なデータや、ソフト、ハードのダメージは散々であったが、
これまたまったく先の見えない復旧期間といわれたものの、
ネット系集合体トップの“Neo Border Company”のシステムによってわずか数ヶ月でほとんどが回復していく事になる。
やがて事態が収束に向かうにつれて被害が明確になっていったが
いくつもの深刻なダメージの中でも、
紛争地域、軍事施設での、核兵器、生物化学兵器等の作動が偶然の幸運によって停止していたことは、
神の奇跡があったのかもしれない。
やがて、事態が沈静化するにしたがって当然原因究明が始まった
早急に原因を調べ迅速な対策が急務である。今,再度起きれば今度こそ人類存続の危機となる
”Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)”への緊急対策本部は、
データ、ネットワーク復旧作業にめどが付いたころ、原因究明本部となり調査を開始。
そして1ヶ月あまりという異例の速さで結果を現実国家郡へ報告、承認。
それをもとに翌日、現実国家群国連総会は世界に向けて発表。
今回の一連に関する原因が“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”にあると。
Neo Border [Version2.0] ■008■
この小説は将来映画製作用の原作のため、
時間経過と共にバージョンが変化していきます。
前”1.0”バージョンは書きながらアップしていたため、
ストーリー”010”で時代に追いつかれそうになり停止しましたが、
今回は最後まで書き上げてバージョンアップすることにしましたので、
とりあえず完結しています。
最後までついてきていただければ幸いです。