魔喰姫
初書きです。よろしくお願いします!
夜、森の中に歪な声が響く。
猪の体から蜘蛛の足が生えた生物、
魔物だ。
現在は森の中で暴れているが、時期に
人里を襲いに行くだろう。
近くの木の上で魔物を見つめる少女。
バッジを着けていないので、普通課の生徒だと解る。
大抵、普通課の生徒は魔物を見たら、怯えて逃げ出すが、少女は顔色を変えずに魔物を見下ろす。
「戦闘課は・・・・まだ来れないかな?」
森とは反対側の街、学園を見つめる。
恐らく、戦闘課の生徒達が魔物討伐の
準備をしている事だろう。
いや、この魔物現れたばかりだ。
まだ情報が届いて無いかもしれない。
「面倒だけど・・・・・このままだと街が危ないか・・・・」
銀色の髪に着いた木の葉を払う。
(最近お腹も空いて来たし・・・・・うん!
丁度言いかも、)
少女は木から飛び降りる。
ザッ
物音を聞き、魔物が反応する。
しかし、誰もいない。
ふと、後ろに気配を感じ、振り向く。
しかし、それを確認する事は無く、
魔物は後方に吹き飛んだ。
自分を吹き飛ばした相手を確認する。
銀髪セミロングをツーサイドアップに纏める小柄な少女が足を上げていた。
「やっぱりこの程度かぁ・・・・・」
魔物は少女に襲いかかろうとする。
だが、魔物は体制を崩して倒れてしまった。
魔物の八本の足の内、三本が無く、
蹴り飛ばした少女の近くに転がってる
「悪いけど、さっさと終わらせるよ」
その場から少女の姿が消える。
魔物は消えるのを見ただけ。
気ずいたら首が飛んでおり、残された体の前に少女が立っている。
「さて、いただきます♪」
魔物の体を剥ぎ取ると、少女はそれを
食べた。
しばらく粗食音が響く。
一通り食べ終わると、
魔物の残骸が煙を吹いて消える。
その場所に、男性が倒れていた。
「息はあるね怪我も大したこと無いしほおって置いていいかな?」
男性をその場に残し森を後にする。
しかし、少女は知らない。
実は、此処に目撃者がいた事を。
「何かしらね、アレ」
******
「茜、食べ無くて良いの?」
艶のかる黒髪の少女が、銀髪の少女、茜に言う。
「うん。今日はお腹空いてないから」
銀髪の少女、美月茜
彼女は普通課生徒用の食堂にいるが、
何も頼まず、友人の高橋椿が食べるのを見ている。
「そろそろ朝礼が始まるよ」
茜が席から立ち上がる。
食べ終わった椿もだ。
「うん早くしないと遅れちゃうし!」
椿が返して食堂を後にする。
広場に着くと他の生徒も集まって来た
。
小等部、中等部、高等部と並んでる。
茜は、自分達中等部の列に行った。
「何の話だろうね?」
椿が茜に話かける。茜は苦笑いしながら、
「さぁね、私には関係無いだろうし」
「茜って本当ドライだよねー。
普通朝の朝礼は戦闘課の人達も来るから皆テンション上がるのに」
変わり者で結構と言い、前をむく。
ステージの上に各生徒会長達が集まる
茶髪のポニーテールで茜よりも小さく左目に眼帯をしている少女は、
小等部生徒会長。
金色の長髪を揺らし制服の上からでも解る抜群のプロポーションを持つ少女
高等部生徒会長だ。
中等部会長は・・・いない。
「小会長、いつ見ても可愛いらしい」
「高会長も相変わらずの美しさで」
会長は二人とも戦闘課だ。
その証拠に胸元にバッジを着けてる。
小会長は背に自分の身長と同じ位の刀を背負っている。
「では、朝の朝礼を初めます。礼」
小会長の言葉で、生徒達が頭をさげる
「高会長から、話があるそうです。」
小会長が下がり、高会長が前に出る。
「今日は一人の生徒に用があります」
その言葉で生徒達が騒ぎ始める。
小会長の静粛にで、収まるが。
「美月茜さん。前に出て下さい」
茜の脳裏に嫌な予感が浮かぶ。
(まさか・・・・まさか・・・・)
仕方なく前に出る。
「あの娘が茜?」
「おぉ結構可愛い」
「何の話だろう」
「貴女が茜さんね」
「・・・・ハイ」
茜に冷や汗が浮かぶ。会長の前で緊張している。
ではなく、これからの話に警戒していたからだ。
「単刀直入に言わせて貰うわ」
高会長は少し溜めると、
「美月茜さん貴女を戦闘課にスカウト
及び、中等部生徒会長に推薦します」
(やっぱりこうなったか・・・・ん?)
茜は戦闘課にスカウトされるのは予想していたが、後半は予想外だった。
冷静な茜を他所に、他の生徒達は騒ぎ始める。
「中会長ってずっと欠番だった」
「嘘だろ!?」
「あの娘何者!?」
椿も友人がスカウトされた事に驚きを
隠せずにいた。
「私見てたわよ。昨夜貴女が、魔物を瞬殺するとこ」
高会長の言葉で、一層騒がしくなる。
「瞬殺!?」
「マジかよ・・・・」
引き吊った笑みを浮かべる茜。
(あぁ嫌な予感が止まらない)
魔喰姫
可笑しな所、有りまくりですかね。