Neo Border [Version2.0] ■005■
Foresight
近未来、
現実国家では正すことのできない不合理さが
ネット上に仮想国家を生み出した。
「さて、また旅に出るか」 Markはみんなの顔をみながら言った。
するとJohnがかばんからリング、細いブレスレットと腕時計、モバイルを取り出し渡してくれた
「みんなも知っている “ASG”関連企業の“MSSS(Medical Support Security System)”搭載モバイルみたいなものだ。
1年前に発表され今やこのシステムで並ぶのものはいない代物にまったく似ていないということで、私が作ったJブランド品ということがわかってもらえるだろう。
各諜報機関は一応俺たちをチェックしたいだろうが、この中にストーカー好きがいるとは思えないからな。」
「Jブランド品って・そっくりにしか見えん」
「裏に“Jブランド”とはあるけど」
「まあ外見は“TFS(Tutelary Fairy System)”の“光の妖精 「Light Fairy」”系モバイルに似ているが、お前のことだ、Fairyの羽よりはるかに大きな翼がかくされているんだろう。
いずれにしてもありがとう、これでみんな自由に空を渡れるな」
3人はこぶしを合わせ笑い、そしてそれぞれのドアから旅立っていった。 Good Lock
1年後の9月にはMarkはヨーロッパを放浪中でイスに居た。季節はワインシーズン。
あちこちのワインフェスティバルを訪ねては美味しいワインを飲み歩いていたが、フェスティバルも終盤に入った9月の終わりに不思議な少女と出会うことになる。
Neo Border [Version2.0] ■005■
この小説は将来映画製作用の原作のため、
時間経過と共にバージョンが変化していきます。
前”1.0”バージョンは書きながらアップしていたため、
ストーリー”010”で時代に追いつかれそうになり停止しましたが、
今回は最後まで書き上げてバージョンアップすることにしましたので、
とりあえず完結しています。
最後までついてきていただければ幸いです。