お化け屋敷にLSで行く話
とりあえず・・・
皆の相手の呼び方が把握し切れてなくて、違う~!ってところも多いかと思います。
もし、このキャラの事はこう呼んでるよ!!! などのご指摘がございましたら、遠慮なくおっしゃって下さると嬉しいです><
まだまだ人さまのキャラの安定がしてなくて色々ブレブレですが。。。
楽しんでいただけると幸いです>< あ、成人指定になってますが、エロはないです。エロ書けないです。
なお、今後のペアについては、出来次第随時チャプターを追加していきます。
ちなみに今回のペアは文中でクロウさんが言ってた通り、完全あみだです(笑)
プロローグ
エオルゼア納涼祭
それは、ウルダハ、リムサ・ロミンサ、グリダニアの三大都市を中心として、夏に大々的に行われる納涼祭である。
納涼祭期間中は、飛空艇定期便を半額とし、誰でも気軽に乗れるようになっている。
各国それぞれ、大きな催し物を行い、非常に賑わう、活気あふれる祭である。
グリダニアでは、双蛇党というグランドカンパニーが全力を注いで作ったというお化け屋敷が、非常に怖い、一部では本物が出てきてマジヤバイと言われ、人気スポットとなっていた。
その噂をきいた某LSのリーダー、クロウ・ハーヴィは、一行をグリダニアまで連れてきていた。
「よーーし!お前ら、今日は納涼祭を楽しもうじゃねぇか!」
クロウは非常に楽しそうに言った。
「俺、祭だっていったからついてきたのに・・・なんで・・・お化け屋敷前にいるの・・・クロウさん・・・・。」
いつもは元気なカゲトラだが、今はあまり元気がない。
「夏といったら肝試しだろ?しかもここのお化け屋敷、本物がでるとかでかなり有名らしいぜ~?」
「マジで!超楽しそうじゃん!!なに、カゲトラこえーの?」
「うるっせー!カイトに言われたくないし!!!」
いつも通り、カイトとカゲトラは言い合いを始める。
「まぁ、リーダーがいく気満々ですし、どうせ強制参加なのでしょう。 しかし、どうするんです?ここは2人組でしか入れないみたいですが。」
「いー所に気づきました、テオ君!」
待ってましたとばかりに、クロウはポケットから紙を一枚取り出した。
「じゃ~~ん!これは、あみだくじってやつでな。ランダムに何かを決めるのに適した方法だ。
ランダムだからな、面白くなるだろう?」
「え、確実に兄さんと一緒に行けるわけではないんですか?何ですかそれ?」
ランダム、と聞いた瞬間テオの眉毛がぴくっと動く。
「まぁまぁ、てーおっ!たまにはいいじゃん、ねっ? 楽しいと思うよ~僕!」
ハグがテオの頭を撫でながら言う。
テオは赤面しながら少し考えて、
「ま、まぁ、兄さんがそこまで言うなら・・・たまにはいいでしょう。」
「うん!テオ、楽しもうね!」
さすがは兄、弟をなだめることなど造作もないようだ。
「よーし、じゃあ皆、ここに一人ずつ名前書いてってくれ!」
こうしてあみだくじによるペア決めがはじまった。
ペア① クロマ & ハグ 編
「クロマ君、よろしくね!」
「ハグ、よろしく~~!」
最初のペアはこの二人である。
「いやさ~~~さっき、テオに睨まれちゃったよ。 ちょーっとオレこわかったな~!」
「あれ、そうだったかな?ごめんよ~~、でも弟ってかわいいよね、もう甘やかしたい盛りっていうのかな~、やっぱ兄バカなのかなぁ。」
「そんなことないと思うよ!オレもロメオのこと超甘やかすの好きだもん!」
弟談義で盛り上がる兄二人。お化けのことなんて目に入っていないようだ。
若干腹の立ったお化け役が、クロマの耳元により、
『うううううらめしいいいいやあああ~~~~・・・・・ 貴様らぁああああぁ・・・私の・・・生前果たせなかったうらみをおおお・・・・』
と叫ぶが、
「うるさいなーちょっと黙っててよ~!今ちょうどハグと弟の甘やかし方で盛り上がってるんだから!」
と一蹴されてしまう始末。逆にお化けがかわいそうである。
「やっぱさ~一生懸命上にのって顔火照らせながら腰振ってるのがちょーかわいいよねーー!!もう、健気っていうかさ!」
「ああ、わかる気がする。いつもは淡泊そうなテオだけど、僕の前だと一生懸命でね。すごくかわいいんだ~///」
さっきから弟のことを考えてハグの顔は緩みっぱなしである。
「ね、ね、今度4Pとかしようよ!どう??」
「え、えぇ~!!僕はいいけど、テオ、いいっていうかなぁ・・・?」
「そーこーはオレにまかせんしゃい! オレのトークスキルで何とか説得しちゃうよ! ロメオとテオを百合百合させたいんだー!ふふっ♪」
『・・・・・』
お化け役の双蛇党員一同は「何しにあいつらここにきたんだ・・・」と心の底から思った。
ペア② クロウ & ファル 編
「おい。」
「なに?」
「なんで俺らがペアなんだ・・・。」
「俺だってそれはききたいよ。なーんでマカン君やカゲトラ君と一緒じゃないのか・・・。」
「まったくだ・・・。」
「しかも、今回カゲトラ君なんて珍しくおびえちゃってて、あ~~~もうマジかわいかったなぁ。」
「・・・・。」
「おびえて泣いちゃうカゲトラ君を優しくそっと抱き寄せたら、
カゲトラ君はきっと『ふぁるっ・・・俺こわい、俺を抱いてなぐさめてよ!』とかいってくれたんだろうな~~そのまま押し倒して・・・」
「それはここのGCに殺されるからやめてくれ・・・。」
「クロウが決めたんだよ?あみだくじって。責任とって?」
「え?何、俺が責任とってお前をエスコートするのか?」
「何をボケたこといってるの。そもそも俺はお化け屋敷怖がるタイプじゃないし。」
「まぁ、そうだよなぁ。とにかく、ここでとやかく言っても仕方ない。行くぞ、ファル。」
「はいよ。」
一通り今回のペアについて嘆き終わった二人は、ようやくお化け屋敷へと入って行った。
お化けも含め、かなり凝ったつくりとなっている。
「へぇ~~、結構うまくできてんじゃねーか。」
「そうみたいだね。これは驚いた。」
怖がる様子は微塵も見せず、観光気分でスタスタ歩く二人。
突然、凄く濃いメイクを施したお化け役がクロウの足を掴んだ。
「うぉっ!? びびった~、足元からもくるのか。 って、へぇ~よく見たら美人さんじゃねぇか。 お勤め、ご苦労様です。」
そういって爽やかにお化けに向かってニカッと笑いかけた。
「ほんとだ、かわいらしい顔をしてる。」
ファルもお化け役に向かってほほ笑んだ。
すると、お化け役だった女性は脅かすことも忘れ、二人に見とれてしまった。
さすがは、タラs・・・イケメン二人である。笑顔の効能は絶大だ。
「じゃ、すいません、俺たち先を急ぐんで、失礼しますね。」
『あ、あっはいっ///』
これではお化け屋敷の意味が全くない。
しかし、その後も二人は男女問わずお化け役をタラシまくって、ゴールまで辿り着いた。
「いっや~ここ、美人美男おおかったな!」
「ほんと、特にミコッテ男性がいい粒ぞろいで、しかも、服ボロボロで誘ってるとしか思えなかったね。」
「それはただの演出だと思うぞ。」
最後に『ありがとうございました~またのおこしを!』と挨拶している双蛇党員に向かって、ファルが
「あの、開始から358mくらいの地点で脅かしていた、服ボロボロのイケメンミコッテ君、お土産に持って帰っちゃだめかな?」
と真剣に尋ね、党員にドン引きされるというプチ事件もあり、
「あーーーあみだくじなんてやるんじゃなかった・・・。」
と、珍しくクロウがぼやいていたそうだ。
ペア③ ロミオ & クルト
「おばけやしきか~~! ホンモノでるんだろ?ココ。楽しみだな~!」
「あんたはこういうところ得意なのか?」
「ん? チョー平気だよ。クルト君は? も~しかして~~怖い?」
「多分平気だと思うが・・・なんせこういうところに来たことがないからな。」
「じゃあ、いっぱいお化け屋敷のいいところ教えてやるから、楽しもうぜ~! きっと、クルト君も気に入ると思う」
こうして二人はお化け屋敷内へと入って行った。
「・・・で?さっきから突然でてきては奇声を挙げていくやつらはなんなんだ・・・。」
数分後、クルトはげっそりとしていた。
突然目の前に現れたり、耳元に息を吹きかけたりと、様々なことを行われ、怖がるというより、いちいち驚くことに疲れてしまったようである。
「あんたがさっき俺が気に入るっていってたんだぞ? どこが楽しいのかサッパリわからんが。」
「ん~~まだちょっと楽しくはないかな。 でも多分、きっといい出会いがあるよ!」
(…出会い??)
若干疑問に思ったクルトだったが、大して気にせず、ロメオの後をついて行った。
しばらく歩き続けると墓場の様なところに出た。
たくさんの棺や、墓標が立ち並び、鬱蒼とした雰囲気を醸し出している。
(へぇ、なかなか雰囲気でてるな。)
すると、目の前に置いてあった棺が ギギギ… と重い音をたててゆっくりと開き、中から青白い手がぬっとでてきた。
(ッ!? 突然動くから少々驚いたぞ…。)
そして、真っ青な肌の、目元が真っ黒なエレゼンが棺から少し顔を出し、ロメオとクルトに血走った視線を送った。
瞬間、
「おっしゃー!! イタイタイター! 絶対来ると思ったんだよな!運命の出会い!!」
ロメオが突然はしゃぎだし、棺桶に向かって走り出し、棺桶の上に馬乗りになった。
「は!?あんた、突然どうしたんだ!?」
「ん? ほーら、お化け屋敷の醍醐味っていったら、好みのお化けと暗がりのいい雰囲気のところでイイコトすることなんだ。」
「ほぉ、そういうものなのか。それは興味深い。」
「そうそう、だからクルト君も気に入ると思ったんだ!」
馬乗りになられたお化け役のエレゼンは突然の出来事にしばらく呆けてロメオを見上げていたが、我を取り戻し、
『きさま・・・わが棺桶の上に乗るとはなんという罰当たりだ・・・今すぐそこを退かないと・・・』
「やっぱり! メイク濃くてわかりづらいけど、めっちゃ好みのエレゼンさん♪ お化けプレイも・・・そそるねぇ?」
「おい、あんた、ちょっと顔をよく見せて見ろ。 ・・・ほぉ、これは中々・・・いいな。」
二人はお化け役のエレゼンを見て舌舐めずりした。
『ちょちょちょ、ちょっと、お客様!? どいてください!!!!!』
あくまでもお化け役に徹しようと努力していたエレゼンだったが、危機を感じたらしく、必死で抵抗している。
「エレゼンってことは・・・やっぱりか。いいモンもってるじゃあないか。」
『ちょ、何してるんですか!!脱がせないでください!!! 離せ!!!!!離せってんぅっ・・・。』
馬乗りになっていたロメオは、エレゼンの上半身を棺桶から引っ張り上げ、濃厚なキスをしていた。
その間、クルトは御馳走を見つめるような、恍惚とした顔で脱がせたエレゼンの下半身を見つめていた。
『(や・・・やばい・・・!!!!!)』
エレゼンは必死にポケットを探った。
その頃、お化け屋敷管理事務所では緊急連絡を知らせるベルがけたたましくなっていた。
「どうした、何があった!?」
『た、たすけっ・・・ぁっ・・・。 お客様に・・・・襲われえええええぁあっ』
「大丈夫か伍長ッ?!怪我は、怪我はないか!?」
『けがっ・・・はなッ・・・けど、早く・・・早くたすっ・・・おい、んぅっ・・ハぁッ・・・俺のモンをそんな所に入れるなっ!!!やめろ!!ってうぁああ、おい、そ、そそそこだけは、そこだけは・・・!!!!』
「おいっ、大丈夫か!? 今すぐ助けを向かわせる!!」
『尻だけはやめっ、やめろ!!!おい、ちょ、ああっ、ふざけるなああああああ!!!』
「!!??」
事務所にいた一同は戦慄した。
もしかしなくても、伍長、襲われているエレゼンの貞操の危機が訪れていると。
「い、いかん!!!伍長の貞操の危機だ!!!!!!!急げ!!!!急いで救出しろおおおお!!!!!」
その後、急いで現場に向かった双蛇党員に襲われたエレゼンは救出された。
彼の貞操が無事だったかどうかは・・・
なお、ロメオ、クルト両氏が出禁になったのは言うまでもない。
お化け屋敷にLSで行く話