瑞々
・瑞々
蜜柑の水様
鮎の深い
考察の一度の丸い鉢
溶けない果物の一つの色
なぞる
気体の形から
底に移らない泳ぎ
近影と水面
手を伸ばしてもみても月
攪拌しない
張力
潜り抜ける
オレンジと緑の密会を
草々のゆららに
割れ輝く射しこみの明るい向き、
芳香な丸して
泡は一つと、
声をしようとしてる。
鮎はさながら。
ビー玉は数して
支点とし
添えられる動きの
伝わる事の
調え。
外の灯りを小さく写してゆっくり全てが回るなら
溶けない果物の一つの色
摂氏1℃の丸い鉢
水面なぞり
添える。
息を次ぐ香りが聞こえる。
あわわと合わせられるなら
水様、
蜜柑一個の
重みと水の関係は
計りと物とで推し量るのでなく
鮎の深い
考察
一度の丸い鉢に溶けない一つの果物の色
ゆっくり。
とんと、
ゆっくり。
手に乗せて
とんと、
ゆっくり。
横で
とんと、
ゆっくり。
ふちなぞる。
滴る水を月の下で
乾くまで。
瑞々