星空を見上げて・・・

**月空 笑って**

「朱羽!!早くしなさい!!月空くん来てくれてるわよ!!」


「分かった!!今すぐ行く!!」


私、片山 朱羽(カタヤマ アゲハ)は高校1年です


幼馴染の佐伯 月空(サエキ ルキア)と毎朝登校しています


ガチャッ


「月空!!ごめーんっ!!」


「遅い」


月空はクール系男子としてモテモテなんです


私はそんな月空に



してます!!


「月空!今日はどこ行く?」


「どこでもいい」


「もーーーー!!!アンタには感情はないの?!ちょっとぐらい笑ったりしてもいいじゃない!小さいころはもっと笑ってたのに!!」


「お前、俺の過去知ってるだろ?」


「あ・・・」


月空には過去があります


それは



大切な妹を交通事故でなくしたこと。

**月空の過去**

それは、去年の夏


「お兄ちゃん待ってよ!!」


「待たねーよ!」


私と月空と月花(ルカ)ちゃんで楽しく遊んでいた


そのとき、私達は中3で


月花ちゃんは5つ年が離れていて小4だった


「朱羽ちゃん!!」


「何ー??」


「私ね、朱羽ちゃんの未来が見えるんだ!」


「え!!教えて教えて!!」


「それは、、、
 朱羽ちゃんは将来お兄ちゃんと結婚します!!」


「えぇ!!」


私は恥ずかしかった


月空の前で言われるから


でも、心の奥にはひそかに


本当に結婚できたらなぁ


なんて思う自分も居た



「もう暗くなってきたし帰るか!!」


「そうだね!!」


「うん!!」


そうして喋りながら帰っていた


そのとき、月花ちゃんが


「私、友達に今日の宿題何か聞いてくるね!!連絡帳書くの忘れちゃったから」


「気をつけろよ!先帰っとくからな」


「うん!!朱羽ちゃんバイバイ!!」


「バイバーイ!!」


これが月花ちゃんと


最後のバイバイになるなんて


知らなかった



私と月空は隣の家だ


「じゃあ、また明日!!」


「うん!バイバーイ!」


月空と“笑顔”でバイバイと言い家に入る



10分くらいしたときだろうか


ピーポーピーポーピーポー


救急車が近くに来ていた


そして、家の近くで停まった


何事だと思い窓から覗く


そこには


血だらけの月花ちゃんが救急車の中に運ばれていた

星空を見上げて・・・

星空を見上げて・・・

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-23

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  1. **月空 笑って**
  2. **月空の過去**