サヨナラ太陽

寫蘭は、家族の仇打ちのために日々、携帯殺し屋サイトの任務に励んだ。
ある日、寫乱と名乗るもう一人の自分が現れて――――――――――――――――――!?

携帯殺し屋サイトからの任務

 「お前を殺せば任務成功なのさ」
ハァハァと息をしながら、寫蘭は言った。相手の、サラリーマンの男は
「やめてくれぇ!!」
と言った。寫蘭は
「知るか」
と冷たい一言を言ってから、ニヤリと笑って、
「Good-by」
と言って、相手のサラリーマンの男をナイフで刺殺した。
「任務成功」
と寫蘭は言って、姿を消した。
            :
次の日。
寫蘭は自宅にいた。
寫蘭は
「母さん、父さん、姉さん、兄さん、秦広、幸子、幸雄…。絶対、アタシが仇を討つから…。」
と、泣きながら言った。
「お前の憎しみ、このワッチが相手の奴と供に流してやりやすよ。」
と声がした。寫蘭は声がするところに言ってみると、箱が、ガタガタ動いていた。寫蘭は箱を開けると、黒い煙に包まれた。

歌留多理霧羅夢

 「ココは…?」
寫蘭は言うと、
「お前の心の中だょ。寫蘭」
と声がした。
「あ、すまない。ワッチは、寫乱。お前の心の中に棲む、もう一人のお前だ。」
と寫乱は言うと、寫蘭は
「アンタは、具体的にいうとアタシの何なの!?」
といった。寫乱は少し黙ってから言った。
「お前の、憎しみ、怒り、悲しみから出来た感情の化身だ。ワッチを必要になったらこう言え。」
「ちょっと待て、アタシは、そんなに強い、憎しみなどを背負った覚えはない。」
「五月蠅いぞ。少し、黙るというのをしないか!そして、現に、わっちが居るのだから、お前は強く憎しみなどを思っているという証拠になるんだぞ!」
「あ、そうか…。すまない…。で、なんだっけ…」
「歌留多理霧羅夢」
「なんだそれ?」
「これを言えばワッチがすぐ来る。」
「…そうなのか…」
「…」
「あ、任務。」
「じゃあ、元の世界に戻るぞ。」

偽りの記憶と魔術師前篇

 「Good-by」
と言って、相手の魔術師を刺したその時、
寫蘭にある映像が見えた。
         *
「母さん、ふざけるなよ!!」
と寫蘭は言って、母親をナイフで突き刺した。その後、次々と、家族を突き刺している映像だった。
         *
その映像を見た後に、魔術師は
「オマエは家族の仇を討つとかほざいていたが、今の映像は、その時のオマエの記憶だ。オマエが家族をナイフで突き刺したんじゃないのか?」
と言うと、寫蘭は、
「違う、違う!!」
と言った。その時、頭に浮かんだ言葉を咄嗟に叫んだ。
「歌留多理霧羅夢!!!」
すると、寫蘭は黒い煙に包まれた。
寫蘭は黒い煙から出てきた。しかし、何かがおかしかった。
魔術師は
「どういうふうに、なってんだよ」
と怯えながら言った。それもそのはずだった。なぜなら、寫蘭の足もとに寫蘭が倒れていたからだ。
「ワッチは寫乱。お前を潰してやんよ」
と寫乱は言うと、魔術師は言った。
「ワタシは本当の事を言っただけだ。」

偽りの記憶と魔術師後篇

 「ホントのことだと?ふざけんなよ。ワッチは知っているぞ。」
と寫乱は言った。その時、寫蘭は言った。
「寫乱?何故ココにいるんだ?」
「寫蘭…。聞け、お前の家族を殺したのは、」
「殺したのは?」
「あの、魔術師の男だ」
「!!」
「お前の弱みに付け込み、そして、お前を地獄へおとそうとし、自分は罪から逃げようとしたんだ。」
その時、魔術師が
「嘘をつくんじゃない。殺したのは、オマエだろ?」
と言った。
「じゃあ、なんで、お前寫蘭が家族の仇打ちをしようと思っていたのがわかったんだ?」
「そ、それは…」
「だって、可笑しいだろ?コイツは誰にも言ってないんだよ?この事を知ってるのは、コイツと、ワッチ、そして、犯人の三人だけなんだよ!?」
「…あぁ、そうだよ!!それが、なんだって言うんだよ!!ワタシは、あの家族をナイフで突き刺し、保険金で大富豪と言われるほどの名誉を持った!!」
その時、寫蘭が手を拳に変えて泣きながら言った。
「ふざけんなよ!!アンタ、バカじゃないの!?人殺して、その金で、金持になって、のうのうと生きやがって!!バカでしょ!?」
言い終わると同時に魔術師を殴った。魔術師は気絶するかのように倒れた。と同時に寫蘭は倒れてしまった。

サヨナラ太陽

 「ココは…?」
「死者の世だ」
「その声、寫乱でしょ!!」
「正解。流石だな。」
「ありがと…で、死者の世ってコトはアタシ、死んだの?」
「まぁな。」
「そうなんだ…。まぁいっか」
「何で笑うんだ?」
「だって、もう十分だもの。だいたい、もうすぐ死ぬって言われてたし、もういいよ。」
「死んだら、お前はもう太陽にはあえないんだぞ?」
「じゃあ、一分だけ時間くれる?」
「いいけど」
「ありがと」
    :
「サヨナラ太陽ーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
と、寫蘭は叫んだと同時に倒れて、永遠の眠りに着いた。
                          おしまい

サヨナラ太陽

 寫蘭と寫乱。主人公はその二人何ですが、本当は寫乱の名前は歌留多理霧羅夢という妖怪にしようと思いましたが色々あって、寫乱になりました。
私は、人間には必ずもう一人の自分と言う物があると思います。
皆さんはどうおもいますか?
この作品を読んで、何か思う事はあると思います。
それは、自分でしか分からない事で他人にはわからない事なんです。だから、その思った事を大事にしてくださいね…。

サヨナラ太陽

全年齢対象にしました。そうしたら、各世代の感想が聞けると思うからです。 ということで、ご感想お待ちしております。

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-08-06

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 携帯殺し屋サイトからの任務
  2. 歌留多理霧羅夢
  3. 偽りの記憶と魔術師前篇
  4. 偽りの記憶と魔術師後篇
  5. サヨナラ太陽