夢のなかで…

これは、現実だよね…?

1、桜色の高校生活
桜の舞う季節のなか…
とうとう夢見た高校生活!きっと彼氏ができて、友達もできて、私、斎藤莉菜の未来にはいいことしか浮かばなかった。
髪型も制服の身だしなみもちゃんとして来たつもり。だけど…
私には忘れられないような過去があったんだ。

中学生のとき、私の親友、その子の名前は梨花。私たちは名前が何となく似てるねー!
とゆうたわいもない会話から、私たちは皆からいつしか『莉菜&梨花』と呼ばれるようになっていた。
メールでも一日に何回も、ううん何百回もメールのやり取りをしていた。
キーホルダーも星形のおそろいのを買ったりしているくらい…
仲が、仲が良かったんだ。
きっと、梨花とはこのままずーっと親友でいれると思っていたのに…

五月のとき、久しぶりに梨花は『部活があるから先いくね!』
と言って別々に登校した。
でも、まさかこれが私たちの運命を引き分けたんだね。
わたしが学校について教室に入った時、梨花は私たちとあまりかかわらない四人グループと何やら楽しそうに話していた。そして私はいつものように『おはよう!梨花ー』と言っても無視された…。
おまけに私をごみを見るような目でにらんできた。
…どうして?何で?と思う気持ちと同時に大粒の涙が込み上げてきた。
それからも私に対するいじめはエスカレートした。
最初は無視されるだけだったのだが、だんだんクラスの皆までがいじめてきた。
物を投げつけられたり、教科書を汚されたり…。
私はお母さんに相談することもできず、家の都合があり転校した。
それからはもう新しいクラスメートとも仲良くやってたし!
まぁ、結果オーライってかんじかな!
2、ほっとする生活
しかも、ここは前すんでいたところと遠く離れてるからもうあの軍団にいじめられることはないっ!
そうして私はこの高校ナンバー1のイケメンがいるクラスになれた。
教室に入ると最初は誰とも話せなくて不安だったのだが、日がたつにつれ私はすぐに友達ができた。
その子達は二人グループの子達だった。
名前は梨子と遥奈。
梨子は顔もスタイルもとてもいい。それでスカウトされたらしく、いまや読者モデルもしていてドラマやバラエティにもでているくらい有名なので他のクラスの子からもサインを求められるくらいだ。
一方、遥奈は身長もちっちゃくておまけにおさげのいっちゃいけないと思うけど…地味な子だった。
だが、勉強面では常に上位に入っていて成績はものすごく優秀だった。
あと、遥奈の一番すごいところは絵がものすごくうまいのだ。
将来は絵を描く仕事につきたいらしい。
一方、私、莉菜の良いところと言えばこれといってないし自分では良いと思っていたファッションセンスも『ダサーイ!莉菜』と梨子から言われるし、勉強だって、順位は常にしたから数えた方が早いしスポーツもできない。
私はなんの取り柄もないんだ…って改めて思った。
そして、高校1のイケメン君と一緒のクラスで「もしかしたら、恋が始まるかも!」とかかってに妄想したりして。
自分はバカだなぁっていまさらながらおもう。
イケメンとなんの取り柄もない私なんかがよくよく考えたら釣り合うわけもないのに。
だから、私は影でずーっと彼のことを見ていた。
3、憧れていた人が私と…!?
それ以来ネガティブ思考になっていたからか、もうすぐ五月が終わってしまいそうだ。
ちょうど、あと一週間で学園祭だ。
そして、私達、一年A組は、お化け屋敷にきまった。
そして、夜は肝試しをやろうとゆうことになった。
そして、ペアを決めるため、くじをひいて誰になるかが決まった。
私は、学年1のイケメン、藤宮大翔君になりたいと久しぶりにポジティブになったが、よくよく考えれば「無理だな」「私なんかとそんな偶然はないと思ってしまう。
そんな自分が情けなかった。
そして、決まったとき私は気を失いそうになるほど嬉しかった。
まさか、私が大翔君と一緒のペアになれるなんて。
そして、大翔君はこんな私なんかに明るく「宜しくね!」といってくれた。

夢のなかで…

夢のなかで…

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-19

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