最近よく、哲学なんて言葉を耳にする
正直うざい

なにが正しいなんて、なにが正義だなんて
考えても答えが出ない

ならはじめから考えるなよ
どうせ書いた本人だって大した意味は
持っていないのだから
そう思いつつも自分も考えてしまう

そのせいで頭の中がこんがらがっていく
乱されていく
心も一緒に乱されていく

それを抑えようと
答えを出そうとする
だけどはじめから答えはない
だからもっと乱されていく

それが作者の狙いなのだろうか

もしそうなら、すごい嫌な性格だな

そんなことを思いつつ
自分は考えるのをやめない
やめようとしない
やめられない

だけど
それを考えることに意味はない
解明したところで意味はない
生きていく意味もない

そうやってもっと乱れていく

そしていつもこの問いにたどり着く

自分ってなんだ?

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-17

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