何が違うの

今日はこうやって、明日はああやって、でも、明後日は?
となると、まあなんとかなるっしょみたいな。
でも、昨日は駄目だった。一昨日も駄目だった。
じゃあ、3日前は?となると、覚えていないみたいな。
ずいぶん勝手である。
そう思って俺は彼女にビンタを食らわせた。
「いってえじゃねーかよ。」と彼女が言う。とてもかわいい。
もう一発殴る。ビシッ
「きゃ」
うーん、今度は微妙。ありがちな反応。ボーイッシュな方がいい。
そんな事俺が好きだとわかっているにも関わらず彼女は「きゃ」と言った。
というより、「きゃ」とほざいた。ほざきやがって、このくそあま。
でも、かわいいから許す。へへん。
彼女は俺に聞いた。
「ねえ。こんな感じで私たちずっと続いていくのかな。こんな感じでずっと私があなたに答えを求めてあなたは音楽を聴きながらそれをうまい事無視し続けて、、。明日も明後日もずっとこんな感じなのかな。全部決まった通りに進むのかな。」
「、、、。俺はそうしたいんだけどなかなかねえ。いつも失敗ばかりだよ。失敗というよりも予想が外れると言った方がいいかも。」
「あなたは私に何を求めてるの?」
ビシッ。
ほら。また答えを求めるからすぐ叩かれる。このまんまじゃいつまで経っても変わらないよ。
俺はこの関係性好きだけどね。
彼女は頬を押さえ、痛みを感じながら泣いていた。今日の涙は昨日と明日のと何が違うのだろう。

何が違うの

何が違うの

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-17

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