決めた

うんこを食ったおっさんがある朝こう言った。
「うん。もうこんな事はやめて、いい大人になろう。」
という事でボランティアになろうと思った。さっそくボランティアとして働く事になった。
しかし、またうんこを食ってしまったのでクビになった。
おっさんはものすごく反省した。反省した結果、自分の心の弱さが原因なんだと思い、自分の心と体を強くするために格闘家になる事を決意した。
さっそくジムに通う事になった。しかし、つまらない。毎日同じパンチとキックの繰り返しの練習ばかりやらされる。もういやになったおっさんは館長に試合に出させてくれと言った。そしてついに来月から殴り合いの試合に出る事になった。
そして、試合開始のときが来た。おっさんは開始5秒で相手のちんこを噛んだ。「だーっ」と相手は言って気絶した。おっさんは試合では反則負けしたが、ある意味では自分は勝ったと思って大満足した。そしてすぐに格闘技は止めてしまった。もう満足したのだ。自分は強いと言う事を自覚したのだった。
そして、おっさんは自分の強さを確かめるためにうんこを右手に持ってじっと眺めてみた。
それはただのうんこだった。おいしそうなうんこではなく、もうおっさんにとってはただのうんこみたいなうんこにしか見えなかった。おっさんは強くなったのだった。
おっさんはまたもやうれしくなって走り出した。「わー」と言いながら走りまくった。
そのうち、ブラジルに着いてしまった。ブラジル人はとても親切でいい人たちばかりだった。
やったー。とおっさんは言った。しかし、何がやったーなのかは自分でもよくわからなかった。
彼は眠くなって来た。もうやる事が無いのだ。ただただ眠い。
おやすみなさい。そして彼は寝た。もう、うんこは食わないじょ~と寝ぼけて言いながら。

決めた

決めた

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-17

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