俺の初恋は女神様 1
ある大雨の日少年・入江拓也の家に小学生から片思いだった少女・美空理恵がやって来て「自分は女神」だと言う。それを信じた拓也は共に協力し、地球を消そうとする神々に立ち向かう。
出会い
俺は小学生からずっと片思いの人がいる。同じくらいの年齢ではあると思うが、どこにS住んでいるかも、名前すら知らない。
ただ、彼女が河川敷て川を眺めている姿が好きだった。
高校に入学してから五月。俺、入江拓也は友達も出来て少しずつ、高校に慣れようとしていた。そんなある下校中、いつものように河川敷に彼女がいた。しかし、彼女のエメラルドブルーの瞳は悲しそうだった。俺はいつもなら恥ずかしくて声もかけられなかったが、何故か今は声をかけなくてはいけない気がした。
「どうしてそんな寂しそうなんですか?」
気がついたら彼女に声をかけていた。
「あっ、ごめんなさい。今日は辛いことがあったもので…」
「俺に出来ることがあるのなら何でも言ってください。俺は入江拓也です。すぐそこの高校に通っている一年生です。」
「えっと、私は……美空理恵です」
俺の初恋は女神様 1