少女漫画に憧れて
プロローグ
少女漫画みたいな恋がしたい。
少女漫画みたいなイケメンと会いたい。
思ったことはありませんか？
私、佐々木まひろは憧れてきて
はや…1.2.3.4…15年
出会いなんてひとつもなくて、
この人だという人にもあったことが…
ないです。はい。
これはそんな私の恋物語です
出会い
私は今日から高校生。
新たな人生の一歩を
歩み出そうとしている
？「まひろー！？」
まひろ「あっ加奈ちゃん！！」
加奈「まひろも東條(とうじょう)高校
だったんだね！！」
まひろ「わぁー！！すごいっ」
うわぁ感動！！
親友の加奈ちゃんと同じ学校なんて
え？親友なのに
学校も知らないのって？
まひろ「ほっとけー！！
どうせ私はぼっちだよおー」
加奈「…まひろ？大丈夫？」
まひろ「え？大丈っ」
女子「きゃあぁぁぁぁあ！！」
い？い？え？悲鳴？
加奈「あっ真田先輩だ！！」
まひろ「知ってる人？」
加奈「え？知らないの！？」
まひろ「なにっ有名人！？」
加奈「生徒会長。
……まひろ、入学式寝てたでしょ」
まひろ「あははー」
？「…ねぇ。」
まひろ「はい。……え？」
加奈「生徒会長！？」
真田「佐々木まひろさんだよね？」
まひろ「はい…」
真田「ホームルーム終わったら
生徒会室来てもらえるかな？」
まひろ「あっはいっ」
加奈「…まひろ。」
まひろ「…はい。」
加奈「何したの？」
まひろ「…何したんだろう。」
ホームルームが終わり。
生徒会室へ向かう。
まひろ「…何したんだろう。」
自然と足取りが重くなる…うぅ。
そんなとき、
加奈ちゃんの言葉を思い出した
＂生徒会長優しいから大丈夫だよっ！＂
よしっ！！イケる。
単純な私はこの言葉でHPを50回復した。
さぁっ生徒会室の扉を
ドンと開けようではないかっ
…がちゃ
まぁ私にそんな勇気…
ありませんけどねっ(キラーン☆
がちゃ…
まひろ「…失礼しまーす。」
？「遅かったやんけ。」
まひろ「…。」
？「なんやねん。人の顔ジロジロ見て」
まひろ「あっ…ごめんなさい…え？」
え？誰？…顔は真田先輩だけど
？「ん？…あぁ。関西弁やろ」
まひろ「え？…なんでっ」
？「お前わかりやすいねん。馬鹿」
まひろ「……え？」
馬鹿？馬鹿？馬鹿ぁぁぁぁああ！？
見ず知らずの人に馬鹿って
言われたぁぁああ！！
まひろ「あの…」
？「なんやっ！！」
こっ怖い！！やっぱり人違いだっ
こんな怖い人が
あの優しそうな真田先輩なわけがないっ
まひろ「すいませんっ人違いでしたっ！」
逃げようっ逃げようっ逃げy
？「待てやアホっっっっっ！！」
まひろ「……！？」
アホと言われ、
止まってしまう自分が憎い
？「俺、呼んだよな？」
まひろ「…真田先輩に呼ばれました。」
？「せやろ？」
まひろ「あの…真田先輩はどこですか？」
？「は？」
まひろ「だから真田先輩ですって…
日本語わかんないんですかー？」
？「…お前、ホンマもんの馬鹿やな」
まひろ「ばっ…さっきから馬鹿だの
アホだの地球のゴミだの
好き勝手言ってくれてっ」
？「そこまで言ってへんけど…」
まひろ「ていうかあなたっ
誰なんですか！？」
？「は！？」
まひろ「私は佐々木まひろ、１年です
あなたは誰！！」
？「真田雪斗(さなだゆきと)２年。
生徒会会長。」
まひろ「真田…え！？真田先輩！？」
真田「なんやねん。疑っとんか。」
まひろ「はいっ！！あの真田先輩が
こんなドSなはずがありません」
真田「ドSやないっドSと俺様やっ」
まひろ「先輩、ドヤ顔でそんなこと
言われても…」
まひろ「…じゃあ、失礼します」
真田「おいおいっ！！待てや馬鹿」
まひろ「馬鹿じゃないんで待ちません。」
真田「お前、足止まっとるけど。」
まひろ「あっ…ほっ本能が」
真田「やっぱり馬鹿なんやん。」
まひろ「で？何の用ですか？」
真田「あぁ。」
まひろ「わかりました。
本当はないんですね」
真田「待てやっっつ！！」
まひろ「なんですk」
真田「俺と付き合え。」
まひろ「……」
真田「……なんやっ」
まひろ「アホですか？」
真田「お前と一緒にすんな。」
まひろ「いーっ！！ムカつくっ」
真田「俺は、お前を利用すんねん。」
まひろ「は？」
真田「俺、モテるやん。」
まひろ「そーですねー(棒読み」
真田「冷たいなー」
まひろ「続けてください。」
真田「邪魔なんや。あいつら
俺だって生徒会長やし忙しいんや。」
まひろ「先輩っそれどうかと思っ」
ガチャ
？「真田ー！！」
真田「あっ拓巳くん。」
拓巳「もぉーランニング疲れ…ーん？」
まひろ「あっ私っ…帰りま」
拓巳「いいよいいよっ！！俺、
中田拓巳(なかだたくみ)２年っ副会長」
まひろ「あっ、佐々木まひろですっ」
拓巳「まひろちゃんかぁー
あっ俺のこと気軽に拓巳って呼んで」
まひろ「えっそんなっ…じゃあ拓巳先輩で」
拓巳「わかったっ
…まひろちゃん生徒会入りたいの？」
まひろ「え！？そんなっ
ていうか生徒会ってそんな簡単に…」
拓巳「入れるところじゃないね。」
まひろ「ですよね？」
拓巳「大丈夫っそれはっ痛」
真田「拓巳くん。
佐々木さんがかわいそうだろ？」
拓巳「あっごめんっ入学早々だったねっ」
まひろ「いえっそれは…全然」
拓巳「いいの？」
まひろ「いいって言うか…なんて言うか」
拓巳「落ち着いたら考えてみてっ」
まひろ「わかりましたっ」
拓巳「じゃあねっ今、部活中だからっ」
ガチャ
まひろ「行っちゃった…」
真田「せやな。」
まひろ「真田先輩って」
真田「好きなん？」
まひろ「は？」
真田「好きなん？拓巳のこと。」
まひろ「なんでっ！？」
真田「好き好きオーラがビンビン出とった」
まひろ「何それっ…ていうか真田先輩さ」
真田「…」
まひろ「人によって態度変えますよね。」
真田「せやな。」
まひろ「何で変えるんですか」
真田「生徒会長イコール優等生って
イメージないか？」
まひろ「それは…そうですけどね。」
真田「俺本当は真面目やないし。
優等生キャラって疲れるんやで。
実際成績は優秀やけどな。」
まひろ「いちいちムカつきますね。」
真田「ありがと。」
まひろ「じゃあ関西弁の性悪男は
ありのままなんですね」
真田「…関西出身やからな。」
まひろ「何で私には性悪男なんですか？」
真田「ばーか。」
まひろ「えぇ！？」
真田「お前ホンマに馬鹿やな。
逆に尊敬するわ」
まひろ「…ん？」
親睦キャンプ
私は今、１年生が仲良くなる為の
キャンプに来ています。
班員は
加奈ちゃんと私と
同じクラスの男子２人です。
まひろ「だからっ生徒会長は
性悪男なんだって」
加奈「皆が憧れる男が
そんな男なわけないでしょ」
まひろ「そんなわけあるのっ」
？「まひろちゃんは
会長に気に入られてるんだよ」
まひろ「柳井くん。」
柳井くんはキャンプの班員で
生徒会会計です
柳井「会長はいい人だけど
裏がある気がするよ」
？「やっぱり！？俺もそう思う！！」
柳井「西門くん。」
西門「だからー苗字はやめろよー。」
柳井「そうだったっえっと…」
西門「西門亮平(にしかどりょうへい)」
柳井「亮平くん」
西門「まひろちゃんさー」
まひろ「はい！？」
西門「…引いてない？（笑）」
まひろ「引いてなんかっ」
加奈「まひろ男子と話すの苦手だから。」
まひろ「ごめんなさい。」
亮平「大丈夫大丈夫っ！！
この機会に仲良くなろ！？」
まひろ「…うんっ！！」
亮平「…おうっ！！」
加奈「あれぇー？亮平くんー
お顔がピンクですよー？」
亮「え！？////」
加奈「まひろはあたしのだからねっ」
ギュッ
まひろ「あははーどうしたの？」
加奈「ううんー♬」
まひろ「あっ！火がついた」
柳井「どう？俺の技術」
まひろ「カッコいいよっ！！」
亮平「！？」
柳井「ありがとっ」
まひろ「すごいねー」
亮平「まひろちゃん…」
まひろ「ん？何？亮平くん」
亮平「…まひろちゃんって」
まひろ「うん。」
亮平「すっ…すっ…す」
まひろ「す？」
亮平「すーっすっスイカ好き！？」
まひろ「好きだよっ！！
あっこれスイカ？」
亮平「うんっスイ…カ」
まひろ「後でスイカ割りやろうよ」
亮平「ふっふたりd」
まひろ「みんなでっね？
柳井くんも加奈ちゃんも」
柳井「いいですねやりましょ」
亮平「…うぅ。」
加奈「ドンマイ西門」
その日のよる…
ガサガサ…
ガサガサ
まひろ「…んっ。」
ガサガサ
ガサガサ
まひろ「加奈ちゃん？
こんな遅くに何やってるの…？
加奈ちゃん？」
加奈「ＺZz…」
まひろ「寝てる…気のせいか…」
ガサガサっ
まひろ「誰！？」
何かの影が近づいて来る…
まひろ「やっ……来なぃでぇ…」
バサッ
テントの入り口が開いた
まひろ「きゃっふぐ……」
？「まひろちゃん。ごめんね」
まひろ「んっ…え？柳井くん！？」
柳井「しっ先生に見つかりますよ」
まひろ「あっ…ごめん（笑）」
柳井「ごめんなさい。驚かせてしまって」
まひろ「ううんっ…でも、柳井くんが
夜更かしなんて意外（笑）」
柳井「そうですかっ？
それだったらまひろちゃんだって…」
まひろ「あははっ何かこういうの楽しくて
目が冴えちゃって（笑）」
柳井「わかります。俺も一緒です」
まひろ「…キレイ」
柳井「星？…本当だキレイですね。」
まひろ「あっ流れ星っ」
柳井「あーっ…本当ですねっ」
まひろ「柳井くん」
柳井「はい。」
まひろ「あたしっ
柳井くんと友達になりたい」
柳井「…既にともだちじゃないですか。」
まひろ「じゃあ…なんで敬語？」
柳井「あぁ…それは俺のキャラで」
まひろ「じゃあ、私と話すときだけ…
タメ口で話してくれないかな？」
柳井「それはっ…」
まひろ「…駄目？」
柳井「駄目じゃないです。」
まひろ「じゃあっ」
柳井「でもっ」
まひろ「え？」
柳井「まひろ」
まひろ「え？////」
柳井「まひろ…って呼んでいいですか？」
まひろ「…いいよっ」
柳井「それと、俺のことは」
まひろ「雄大(ゆうだい)。だよね？」
柳井「…はい////」
まひろ「雄大っ」
柳井「はいっ」
まひろ「名前呼んで」
柳井「…まひろ///」
まひろ「雄大ぃぃいー/////！！」
柳井「まひろーっ/////」
まひろ「あはは////」
柳井「何やってるんだろう俺ら（笑）」
まひろ「あっタメ口だっ！」
柳井「本当だっ…気づかなかった（笑）」
まひろ「ねぇ、周り…」
柳井「カップルだらけだね（笑）」
まひろ「私たちすっごい浮いてない？」
柳井「や、意外に馴染んでるかも」
まひろ「え？」
柳井「付き合ってるようにっ見えるかも」
まひろ「/////」
柳井「って、俺何言って//////」
まひろ「あははっ////」
生徒会
親睦会のキャンプも終わり
再び学校生活に戻ることになりました。
でも、今日は土曜日です。
雄大がメールで生徒会の仕事がある
というので、私もついて来ました。
まひろ「だよねっ！！」
雄大「そうそうっ」
柳井くん。もとい雄大とはすっかり
仲良くなりました！！
ガチャ…
雄大「おはようございますっ」
真田「おはよ…う」
まひろ「おはようございますっ！！」
真田「佐々木さんも一緒だったんだ」
まひろ「あっはいっ」
雄大「あっ真田先輩俺、
花変えて来ます」
真田「うん。お願いするよ」
ガチャ
まひろ「お久しぶりです。」
真田「せやな。」
まひろ「相変わらず二重人格ですね。」
真田「お前は変わったな。」
まひろ「そうですか？」
真田「柳井のこと雄大って呼んどる」
まひろ「それは…そうですね。」
真田「俺のことは真田先輩なんに…」
まひろ「雄大とは友達関係ですから」
真田「俺とは恋愛関係やろ！！」
まひろ「違います！！」
真田「ええ加減俺の彼女やって
認めろや」
まひろ「嫌ですもん。利用されるの」
真田「利用され用が
俺と付き合えるんやから幸せやろ」
まひろ「不幸ですっ」
真田「…照れんなやっ☆」
まひろ「照れてません。」
ガチャ
雄大「すいませんっ手間どりましたっ」
真田「大丈夫だよ。ありがと柳井くん」
雄大「すいませんっ。」
真田「柳井くん。
何か柔らかくなったね」
雄大「そうですか？
じゃあきっと
…まひろのお陰だと思います」
真田「…まひろ。」
雄大「あっ、佐々木さんです。」
真田「知ってる。」
雄大「そうですか。」
真田「佐々木さん。」
まひろ「え？あっはい！！」
真田「ちょっと、悪いんだけど
拓巳くん探して来てくれないかな」
まひろ「え？あ、拓巳先輩ですか
わかりました。」
ガチャ
まひろ「真田先輩が…怖かった」
生徒会室をでて、ふと思ったこと。
怖い。
なんでだろ。
…まぁいっか！！
それより拓巳先輩を探さないと
真田「キレイだね。」
柳井「え？」
真田「花。」
柳井「あっ家が花屋なんです」
真田「そうなんだ。」
柳井「はいっ真田先輩に
そう言ってもらえると母も喜…」
真田「なんで？」
柳井「え？」
真田「なんで、佐々木さんのこと
まひろって呼んでるの？」
柳井「あっ、それは親睦会のときに」
真田「柳井が頼んだの？」
柳井「あっはいっ…」
真田「なんで？」
柳井「呼んで…欲しかったからです」
真田「それは、まひろに？」
柳井「え？…はい」
真田「お前、
まひろのこと好きなん？」
柳井「え？…あっ別に…」
真田「じゃあ、まひろって呼ぶの
やめてくれん？」
柳井「え？…何でですか？」
真田「まひろは俺の彼女やから。」
柳井「…！！」
真田「やっぱり、
お前まひろのこと好きやろ」
柳井「…っ」
真田「残念やけど、
まひろはお前のこと友達や言うてた」
柳井「それは…そうですよ。」
真田「残念やな。…柳井」
柳井「ちょっと、失礼しますっ」
ガチャ
真田「…ふん。」
ガチャ
まひろ「探して来ましたっ」
拓巳「部活中だったんだけど…（笑）」
真田「ありがとう佐々木さん。」
まひろ「いえっ…あれ？雄大は…」
拓巳「あっ本当、柳っちがいない
ていうか、
まひろちゃん雄大って呼んでたの」
まひろ「まあ…（笑）」
拓巳「あっれぇ〜どんな関係？」
まひろ「…友達です//」
拓巳「本当にぃ？」
まひろ「ほっ本当で…////」
真田「柳井くんは、
気分悪いからって保健室に行ったよ」
まひろ「…保健室ですか。」
拓巳「じゃあ、まひろちゃんが
会議に参加して、
後で柳っちに伝えてくれる？」
まひろ「あっ…それは。」
真田「佐々木さんには荷が重いよ」
まひろ「え？」
真田「佐々木さん、まだ１年だから…」
拓巳「大丈夫だよ、柳っちも１年だし」
真田「それは、そうだけど。」
拓巳「じゃあOK会議始めようっ」
まひろ「じゃあ、私雄大に伝えますね」
拓巳「ありがとう」
真田「…ありがとう。佐々木さん」
ガチャ
ガラガラ…
in保健室
まひろ「雄大ーっ…いないの？」
まひろ「どこ行ったんだろ…」
ガラガラ
in図書室
まひろ「雄大ー！！」
雄大「…まひろ！？」
まひろ「返事遅いから
いないのかと思った」
雄大「…ごめんっ。でも何でここが」
まひろ「雄大のイメージが図書室だった」
雄大「…それ、喜んでいいの？」
まひろ「喜んでっ」
雄大「…ありがと。」
まひろ「あ、そうだ、コレ！」
雄大「メモ帳 …」
まひろ「今日の会議の話っ」
雄大「あっ…ごめんわざわざ」
まひろ「雄大も大変だねー」
雄大「うん…あ、じゃあ
俺の代わりにまひろが参加したの！？」
まひろ「うんっ…何言ってるのか
わかんなかった」
雄大「だよね（笑）ありがとう」
まひろ「ううんっいいの！！
拓巳先輩て気が利くよね」
雄大「あっ拓巳先輩が進めたのか」
まひろ「真田先輩に止められたけどっ」
雄大「…真田先輩」
まひろ「何かも〜
お前には無理だー的な？
って、
真田先輩だし信じてくれないか」
雄大「そうだね…真田先輩優しいから」
まひろ「やっぱり？信じない？」
雄大「うーん…真田先輩だから…
さっきのも疲れてたんだと思うし…」
まひろ「え？さっき？」
雄大「え？ううんっ何でもない
メモ、ありがとう」
まひろ「どういたしましてっ」
雄大「じゃあ、戻ろうか」
まひろ「具合は？大丈夫？」
雄大「え？…うんっ大丈夫だよ」
in廊下
まひろ「雄大さっ」
雄大「ん？」
まひろ「悩んでない？」
雄大「え…」
まひろ「雄大との付き合いは浅いけど
わかるよ。なんとなく」
雄大「まひろって勘がいいんだね。」
まひろ「勘だけが取り柄ですからっ」
雄大「まひろに聞いていい？」
まひろ「うん。なんでも聞いて」
雄大「いちご好き？」
まひろ「うんっ」
雄大「りんごは？」
まひろ「好きだよ」
雄大「ぶどうとか？」
まひろ「好きだよ」
雄大「俺は？」
まひろ「好きだよ………え！？////」
雄大「引っかかった（笑）」
まひろ「なにそれっ酷い/////」
雄大「酷くない♫」
まひろ「酷いよー！！」
雄大「そっかーまひろは
俺のこと好きなんだ♫」
まひろ「え！？///からかわないで」
雄大「そっかそっかー♫」
まひろ「雄大ぃぃー！？」
雄大「ごめんて！！痛っ」
まひろ「大丈夫？…自業自得だよ」
ガチャ
in生徒会室
拓巳「あ、おかえりー遅かったね」
まひろ「すいませんっ」
雄大「すいませんでした。」
拓巳「だってさ雪斗」
真田「じゃあ、遅れた罰ですね。」
まひろ「…(ゴクっ」
雄大「…。」
真田「佐々木さんに
書記になってもらおうかな」
まひろ「え！？」
拓巳「雪斗ナイスアイディア」
まひろ「ナイスじゃないですよー」
雄大「俺も賛成です。」
まひろ「雄大まで！！」
真田「反対意見はないみたいだから
決定だね」
まひろ「はいっ反対です！！」
真田「じゃあ今日
は解散ということで」
まひろ「え！？」
拓巳「じゃあねまひろちゃん
月曜日ね」
まひろ「まっ待ってください」
雄大「帰ろうまひろ。」
まひろ「このままじゃ嫌だっ」
雄大「じゃあ会長に抗議するといいよ」
まひろ「うんっそうする
雄大は先帰ってて！！」
雄大「…わかった。」
ガチャ…
まひろ「失礼しますーっ！！」
真田「何や？俺に会いに来たんか？」
まひろ「抗議です！！」
真田「抗議？
あぁまだ諦めてへんの？」
まひろ「諦めません！！」
真田「そんなに嫌なん？」
まひろ「嫌です！！
部活入りたかったんです！！」
真田「…入ればええやん？」
まひろ「え？」
真田「拓巳は入っとるよ？」
まひろ「たっ拓巳先輩は
優秀だからです！！」
真田「…じゃあ、
部活を諦めることやな」
まひろ「何でですか！！」
真田「…そんなん書記になるためやん」
まひろ「…そんなっ正論っぽいこと
言わないでください！！」
真田「正論やもん。」
まひろ「…うっ」
真田「わかった。じゃあ…」
まひろ「じゃあ！！」
真田「俺とデートしろ。」
まひろ「……」
真田「……」
まひろ「はあぁぁぁああ！？」
真田「おまっ煩っ耳ちぎれるわっ」
まひろ「嫌です！！」
真田「じゃあ、書記やな。」
まひろ「それも嫌です！！」
真田「なんやねん。」
まひろ「初デートは
好きな人としたいんですっ！！」
真田「初デート…？好きな人？」
まひろ「あっ…」
真田「お前…デートしたことないん？」
まひろ「あれ？…2回だっけ？3回？」
真田「初デートなんやな。」
まひろ「そうですよっ悪いですかっ」
真田「初デートは
好きな奴としたいんやな」
まひろ「そうですっ！！」
真田「じゃあ、バッチリやん俺で」
まひろ「はぁ！？」
真田「お前、俺のこと好きやろ？」
まひろ「何を自信満々に
そんなわけないです！！」
真田「じゃあ、誰や？」
まひろ「…いいません！！」
真田「柳井か？」
まひろ「！？」
真田「柳井かぁー」
まひろ「っ違います////」
真田「でもお前柳井とは
友達関係なんやろ？」
まひろ「…それはっ」
真田「片思いって…辛いな」
まひろ「わかってくれますか！？」
真田「だから、俺とデートしろ」
まひろ「……」
真田「……」
まひろ「嫌です！！！！！」
真田「じゃあ、明日駅に１時な」
まひろ「待ってください！！」
ガチャ…
まひろ「…もうっ！！」
まひろ「真田先輩ったら
何考えてるんだろっ」
？「真田先輩に何言われたの？」
まひろ「え？だから明日デートしろって」
？「え！？」
まひろ「え！？…雄大！？」
雄大「…あはは」
まひろ「待っててくれたの！？」
雄大「まぁね、外雨降ってたから」
まひろ「傘ないの？」
雄大「あはは（笑）」
まひろ「じゃあ、一緒に入ろっ」
雄大「……え。。。」
まひろ「…ん？」
雄大「意味わかってて言ってる？」
まひろ「……え？」
まひろ「……」
雄大「……。」
気まずっ！！
雄大「ねえ…」
まひろ「え？…なっなに！？」
雄大「明日…行くの？」
まひろ「…うん。」
雄大「まひろってやっぱりっ…」
まひろ「ん？」
雄大「真田先輩と…」
まひろ「真田先輩と？」
雄大「つっ…きぁって…」
まひろ「え？ごめんっ雨が
煩くて聞こえない！！」
雄大「……」
まひろ「何？」
雄大「まひろって面白いなって！！」
まひろ「え！？」
雄大「あっじゃあ俺ここで曲がるから」
まひろ「え！？送るよ！？」
雄大「女の子に送ってもらえないよっ」
まひろ「気にしなくていいよ！？」
雄大「あっじゃあー明日どこ行くの！？」
まひろ「わかんないっでも多分○駅」
雄大「○駅かぁ…ありがとっ」
まひろ「ありがとう？」
雄大「傘いれてくれて！！」
まひろ「あっ…はいはいっ」
雄大「じゃあねっ！！」
まひろ「月曜日ね！！」
雄大「…うんっ！！」
初デート
とうとうこの日が来てしまった…
魔の日曜日…
あたしは今、○駅前にいる
来ないと書記にさせられるので…
来ましたけども…
今は１時15分
先輩来ないじゃないですかっ！！
まひろ「アホらしっからかわれたんだ」
帰ろー♫帰ろう♫
バンッ
まひろ「すいませ…」
？「大丈夫か？」
まひろ「あっはい…大丈夫で…」
？「…。」
まひろ「…。」
？・まひろ「「あ！！」」
まひろ「真田先輩なんで
遅かったんですかっ」
真田「何やっ待っとったんか」
まひろ「帰ろうかと思いました。」
真田「そんでも、待っとったんやん」
まひろ「先輩今日、髪の毛あげてて
関西弁なのに眼鏡かけてるんですね」
真田「あぁ。オシャレやろ？」
まひろ「……。」
真田「……。」
まひろ「…ふんっ。」
真田「お前やっぱり惚れとるやろ」
まひろ「惚れてません！！」
真田「はいはいっ」
まひろ「…ぶー。」
真田「お前もオシャレやな」
まひろ「そうですかっ？」
真田「そんな楽しみやったんか」
まひろ「そんなことないですっ
ただ…初デートだから。
相手が誰であろうとちゃんとしたい…」
真田「へぇー」
まひろ「それだけですっ！！」
真田「まぁ、ええわ行くぞ」
まひろ「え？ちょっと待ってください
どこ行くんですか！？」
真田「ついてからのお楽しみや」
まひろ「待ってくださいっ！！」
真田「だからお楽しみや…て」
ギュッ
真田「何お前…急に手握ってきて」
まひろ「デートって普通
手握るんですよね？雑誌で見ました」
真田「それ、何て雑誌のコーナー？」
まひろ「えっと、
初デートで彼の心を掴む３か条！！」
真田「……」
まひろ「……」
真田「お前やっぱり惚れとるやろ」
まひろ「惚れてませんっ！！」
まひろ「先輩…ここって」
真田「…ネズミーランド。」
まひろ「ですよね！？」
真田「ちょっと幼稚かったか？」
まひろ「わーっ嬉しいっ！！」
真田「そう？」
まひろ「先輩ありがとうございます！」
真田「…おう///」
まひろ「わぁー！！」
真田「おいっまひろ待てっ」
まひろ「先輩先輩っ○ッキーですよ」
真田「そりゃネズミーランドだから」
まひろ「○ッキー！！」
真田「…」
まひろ「○ッキー！！大好き」
ギュッ
真田「おい、ネズミそこ変われやっ！！」
まひろ「キャストの人に
怒られちゃったじゃんっ」
真田「あのネズミ…
まひろにベタベタくっつきやがって」
まひろ「私がくっついたんだよ？」
真田「…」
まひろ「…」
真田「馬鹿」
まひろ「痛っいきなり
デコピンなんて酷いですよ！！」
真田「ばーか」
まひろ「はぁ？」
真田「ほらっこれ乗るぞ」
まひろ「…ジェットコースター！？」
真田「乗れねえの？」
まひろ「こっ高所恐怖症なんですっ」
真田「へぇー」
まひろ「…嫌な予感」
真田「さっさと乗るぞっ」
まひろ「いやー！！」
「お次の方どうぞー」
まひろ「きたぁ！！」
真田「早く乗れよ」
まひろ「嫌だ」
真田「俺先乗るから来いよ」
まひろ「うん！！」
逃げよー！！
真田「逃げるなんて考えんなや」
まひろ「！？」
真田「わかりやすいんだよ馬鹿」
まひろ「うぅ…」
真田「…書記」
まひろ「…先輩の馬鹿」
真田「怖いなら掴まれよ」
まひろ「…いいの？」
真田「いいよ？」
・
・
・
真田「腕痛っ」
まひろ「…反省してます」
ぐぅぅ…
まひろ「…お腹が////」
真田「反省してますか？」
まひろ「…ごめんなさい」
真田「店入るか」
まひろ「はいっ！！」
カランカラン…
「何名様でしょうか」
真田「２名であ、でも４人席で」
「わかりましたっじゃあそちらに」
真田「行くぞ」
まひろ「はーいっ」
真田「ほらっ座れよ」
まひろ「椅子引いてくれるんですね」
真田「俺、紳士やから☆」
まひろ「紳士は自分のこと
紳士って言わないと思います。」
真田「可愛くないなぁ」
まひろ「可愛くないですもん」
真田「…可愛えよ。」
まひろ「え？」
真田「すいませんっこれとこれ」
まひろ「え？」
「かしこまりました」
「お待たせしました」
真田「おっ来たきた」
まひろ「え…」
「ごゆっくりどうぞ」
まひろ「…オムライス」
真田「何や、それ嫌いか？」
まひろ「…大好きです。」
真田「じゃあ、ええやん」
まひろ「なんで…」
真田「え？」
まひろ「なんで、
私の好きなもの知ってるんですか？」
真田「彼氏やからっ♡」
まひろ「真面目に答えてくださいっ」
真田「何やねん…ただ、
好きそうな顔しとったからや」
まひろ「…それって
子供っぽいってことですか？」
真田「せやなってか、まだ子供やろ」
まひろ「先輩と1歳しか変わりませんっ」
真田「せやったな」
まひろ「先輩…コーヒーだけですか？」
真田「せやなっ」
まひろ「お腹すいてないんですか？」
真田「せやなぁ何つーか
胸いっぱいつーか」
まひろ「？」
真田「彼女との初デートやかんな？」
まひろ「っからかわないでください//」
真田「彼女否定せんのやな（笑）」
まひろ「あっ…否定です！！
すごい否定です！！」
真田「すごい否定って…（笑）」
まひろ「あの、先輩」
真田「ん？」
まひろ「先輩って根はいい人ですよね」
真田「は？根も何もええ人やろっ」
まひろ「手掴ませてくれるし、
椅子引いてくれるし、
さりげなく４人席とって鞄置く場所
作ってくれるし…」
真田「彼氏やからな」
まひろ「…また」
真田「まひろは俺のこと嫌いなん？」
まひろ「え？」
真田「付き合うのめっちゃ嫌がるし」
まひろ「それは、利用されるのが
嫌って言うか…なんて言うか」
真田「じゃあ、俺のことは好きなんや」
まひろ「…そうですね。」
真田「え？」
まひろ「ドSと俺様を抜けば」
真田「それ、最早俺ちゃうやん」
まひろ「わかりました？（笑）」
真田「…ばーか」
まひろ「酷いっ」
真田「ほらっ、さっさと食べて行くぞ」
まひろ「…はいっ」
まひろ「楽しかったですねっ」
真田「そうか」
まひろ「先輩は
楽しくなかったですか？」
真田「いやっ楽しかったよ？」
まひろ「本当ですか？」
真田「ホンマやっ
彼氏のいうことが信じられんのかぁ？」
まひろ「彼氏じゃないですもんっ」
真田「否定するんやな（笑）」
まひろ「当たり前ですっ」
真田「そか、雄大やもんな」
まひろ「…そっそれは///」
真田「…ばーかっ！！」
まひろ「痛っ
デコピンやめてくださいっ」
真田「マジ照れすんなや馬鹿」
まひろ「だって…」
真田「まっ、
お前に気が多いことは分かったわ」
まひろ「は！？」
真田「変な雑誌読んでくるし？
俺のこと好き言うたし？それで」
まひろ「待ってくださいっ！！」
真田「何や？」
まひろ「私好きなんて言ってませんっ」
真田「嫌いじゃない言うたやん」
まひろ「それはっそうですけど…」
真田「じゃあ、好きなんやん」
まひろ「違いますっ！！」
真田「照れんなって♡」
まひろ「照れてませんっ////」
真田「照れとんやん（笑）」
まひろ「先輩はやっぱり意地悪ですっ」
真田「やあっと気づいたかアホ」
まひろ「酷いっ」
真田「ほらっ、帰るぞ」
まひろ「…はーい」
真田「んっ。」
まひろ「え？何ですかこの手？」
真田「手っ握るんやろ」
まひろ「え？」
真田「初デートで彼の心を掴む３か条」
まひろ「っ////」
真田「あっこら待てやおいてくなっ」
まひろ「…んっ！！」
真田「は？…あぁ結局手繋ぐんやん」
まひろ「先輩嫌いですっ////」
真田「俺、ツンデレは嫌いやないよ？」
まひろ「先輩キモいです…」
真田「待てやっそれは
普通に悪口やで！？」
まひろ「知りませーん！！」
真田「こら待てっ逃げんなアホっ！！」
まひろ「アホじゃないんで逃げま〜す」
真田「待てや！！」
まひろ「きゃー！！（笑）」
真田「お前速っ！！」
まひろ「元陸上部ですもんっ」
真田「おいっそんなん聞いてへんでっ」
まひろ「送ってくれて
ありがとうございます」
真田「おう」
まひろ「思いのほか楽しかったですよ」
真田「やっぱ俺のこと好きやろ？」
まひろ「関係ないです！！」
真田「はいはいっ…じゃあなー」
まひろ「さよならっ」
真田「…あ」
まひろ「え？」
真田「初デートで彼の心を掴む３か条」
まひろ「は？」
真田「あれ、
二カ条と三カ条って何なの？」
まひろ「あーあれですかっ
二カ条は怖がるべし
三カ条は褒めるべし」
真田「怖がるべし…褒めるべし…
ってあれ全部策略か！？」
まひろ「バレました？（笑）」
真田「やっぱ、俺のこと好きやろ？」
まひろ「何でそうなるんですかっ」
真田「…ふんっ。まぁ明日な」
まひろ「…はいっ」
真田「じゃあなー」
真田side
真田「そろそろ
出てきてもええんちゃう？」
？「いつから気づいて？」
真田「○駅の待ち合わせくらい？」
？「…そんなに前ですか」
真田「お前らわかりやすいねん。柳井」
雄大「…そうですか」
真田「好きなん？」
雄大「…好きですよ。」
真田「やっぱりなぁー」
雄大「わかっててあんなにイチャイチャ
してたんですか？」
真田「せやなっ」
雄大「性格悪いですねー」
真田「お前も言うようになったな」
雄大「ライバルにダメージを与えないで
誰にダメージを与えるんですか」
真田「それもそうやな」
雄大「先輩は本気なんですか？」
真田「どう思う？」
雄大「遊んでる風には見えません」
真田「お前なかなかやな」
雄大「じゃあ、本気なんですか？」
真田「それはどうやろな」
雄大「意地悪ですね」
真田「男に言われても嬉しくないなぁ」
雄大「…じゃあ、明日。」
真田「明日な」
創立祭前編
初デートの日から１日
楽しかったあの日は…
なかったことにされた。
ガチャ
まひろ「真田先輩！！
これどういうことですか！？」
拓巳「どうしたの？（笑）」
真田「どうかしましたか？」
まひろ「どうかしましたか？
っじゃないですよ！！
これ、どういうことですか！？」
拓巳「何々…
＂１年佐々木まひろを
生徒会書記に任命する
生徒会会長 真田雪斗＂
やるじゃん雪斗♫」
真田「え？なんのことでs」
まひろ「昨日のデートは
何だったんですか！？」
拓巳「デート？」
真田「あーっ大丈夫ですか？佐々木さん
熱ありますよ！？」
まひろ「熱なんてなふごっ」
真田「保健室行きましょう！！」
ガチャ
拓巳「？」
in保健室
まひろ「ふごっはぁ…
なにするんですか！？」
真田「それはこっちの台詞やドアホっっ」
まひろ「先輩デートしたら
書記にならなくていいって
言ったじゃないですか！！」
真田「声がデカイわっ」
まひろ「うっ」
真田「お前っ俺と付き合うの嫌なのは
好きな奴がおるからやろっ？」
まひろ「…まぁ」
真田「ええんか？
柳井に聞かれとったらどうすんねんっ」
まひろ「…う
でも先輩がこんなの貼るからっ」
真田「なんやねんそれっ」
まひろ「え？まだとぼけるんですかっ？」
真田「そんなん記憶にないわ」
まひろ「どういうことですかっ？」
真田「そんなの俺が聞きたいわっ
こんの忙しい時期に…」
まひろ「何かあるんですか？」
真田「おまっ
もうちょっとで創立祭やろっ」
まひろ「…あっそうでしたっ」
真田「お前らのクラス何やるん？」
まひろ「メイド＆執事喫茶です。」
真田「は？」
まひろ「女子はメイド服、
男子は執事服を着るカフェです。」
真田「ほー。お前も大変やな」
まひろ「そうですか？
私は服を作る係りなんで」
真田「クラスはな。」
まひろ「は？」
真田「生徒会も仕事あるからな」
まひろ「私は生徒会じゃっ」
真田「公表してしもたんやろっ」
まひろ「それは真田先輩が勝手にっ」
真田「俺は知らんで」
まひろ「じゃあ、誰がこんなこと…」
ガラガラ
？「俺だよ。」
まひろ「…
雄大？」
雄大「そう、俺だよ」
真田「何でこんなこと…」
雄大「なって欲しかったんです。
まひろに」
まひろ「あたしに？」
真田「それでも、やってええことと
悪いことがあんやろ」
まひろ「そうだよ雄大っ」
雄大「…ごめんなさい。」
真田「…」
まひろ「…」
真田「反省してんの？」
雄大「はい…」
真田「じゃあ、解決やな。
よろしくな書記よ」
まひろ「え？」
雄大「ありがとうまひろっ！！」
まひろ「そっそんなキラキラな
目で見ないで///」
真田「じゃあ、授業やっ教室戻ろっ」
まひろ・雄大「「はいっ」」
ガラガラ
まひろ「雄大。」
雄大「わかるよ。」
すっごい視線がささるっ（泣）
加奈「ちょっまひろっ
生徒会入ったの！？」
まひろ「そうみたい（笑）」
加奈「そんなっまひろと
一緒に帰れないの！？」
まひろ「加奈ちゃんはいつも
亮平くんと帰ってるじゃん（笑）」
加奈「そっ、それは…///」
加奈ちゃんと亮平くんは
いつの間にか付き合っていた。
私もこれを知ったのはつい先日で（笑）
亮平「おはようまひろちゃんっ」
まひろ「おはよ（笑）」
雄大「俺はっ？」
亮平「あっ、
小ちゃくて見えなかった（笑）」
雄大「…お前っ！！」
同じクラスでは加奈ちゃんと亮平くんと
雄大と私が仲のいい４人組になっている
ガラガラ
「席につけーっ１時間目始めるぞー
今日は創立祭に向けて作り始めるぞっ」
亮平「おーっ！！」
「亮平ノリいいなっ」
「さすが亮平っ！！」
亮平「ありがとみんな（笑）」
亮平くんはすっかりクラスの
ムードメーカーに
「じゃあ、実行委員、前に」
雄大「はいっ」
雄大はクラス代表の
実行委員もやっている。
生徒会もやってるのに、本当にすごい
雄大「男子は看板の制作。
女子は衣装の制作とレシピ考案に
取り組んでください」
加奈「まひろっやろう」
まひろ「うんっ」
加奈「ふう」
まひろ「加奈ちゃん上手だねっ」
加奈「そう？」
まひろ「うんっいい奥さんになるね
ね？亮平くん？」
亮平「そうだなっ」
加奈「…////」
雄大「こらこらっ
喋ってないで仕事仕事」
まひろ「はーいっ（笑）」
亮平「あ、そういえば
生徒会ってなにするの？」
まひろ「何するの？」
雄大「出し物はしないよ？」
加奈「生徒会楽っ（笑）」
雄大「楽ではないよ？
全クラスの
出し物の確認、経費の確認、
会議の出席、外の飾り付け
ビラ配り、破壊物の修正
本番の司会進行…あとは」
加奈「もっもういいよっ
大変なことはわかった」
雄大「そう？」
加奈「うんうん！！」
亮平「何かあったら言って手伝うから」
雄大「亮平くんって本当いい奴だよな」
亮平「そうか？」
まひろ「さすが加奈ちゃんの彼氏っ」
加奈「ちょっまひろ////」
亮平「お前ら付き合ってないの？」
雄大「…」
まひろ「…」
まひろ・雄大「はぁ！？////」
加奈「あーやしぃー！！」
亮平「隠すんじゃねえよっこのこの」
雄大「付き合ってないよ////！！」
加奈「本当かぁー？」
まひろ「本当にっ///」
亮平「怪しっ（笑）」
まひろ・雄大「「本当だってばっ/////」」
雄大「はぁ…」
まひろ「疲れたね…」
授業が終わり生徒会の仕事に入る
前に
私たち１年は拓巳先輩にパシられ
１年のクラスの出し物の確認を
させられた。
まひろ「えっと…１Aが、
メイド＆執事喫茶です。」
雄大「１Bが、お化け屋敷」
まひろ「１Cが名前はまだない」
雄大「１Dが棚からぼた餅…」
まひろ「ですね。」
拓巳「ちょっと待って、
突っ込みどころが多すぎるよ！？」
まひろ「あはは（笑）」
拓巳「１Aと１B以外
普通じゃないよね？」
まひろ「あ１Bはお化け屋敷と言う名の
漫才屋ですね。」
拓巳「何でお化け屋敷（笑）」
まひろ「滑って
ひやぁーとするらしいです」
真田「…」
拓巳「１Cの名前はまだないは？
って、まだ名前ないの！？」
雄大「それが名前です。
夏○漱石ファンが多いそうで…」
拓巳「…」
真田「１Dの棚からぼた餅というのは…」
まひろ「名前どうりぼた餅やさんです」
真田「…そう…ですか」
拓巳「君たちの学年大丈夫…？」
雄大「大丈夫じゃないと思います」
拓巳「…やっぱ？」
雄大「すいません」
まひろ「我が学年ながら…
恥ずかしいです」
真田「じゃあ
準備出来を見学しに行きましょう」
拓巳「ぅいーっ」
まひろ「はーいっ」
雄大「はいっ」
真田「まずは…１Aですね。」
雄大「俺らのクラスですね。」
ガラガラ
拓巳「出し物調査と
状況確認にきたよーっ」
「きゃーっ生徒会よぉー♡♡」
「真田先輩〜っ♡」
「拓巳先輩〜っ♡」
亮平「あっまひろちゃん！！と雄大」
雄大「俺はついでかっ！！」
亮平「調査？」
まひろ「そう。えっと、出し物は…」
加奈「メイド＆執事喫茶」
まひろ「だよねっ（笑）」
雄大「状況は？」
雄大「看板の方は
しばらくかかりそうだなー」
加奈「衣装の方はもうちょっとよっ」
雄大「メニューは？」
加奈「それは、大丈夫よ」
雄大「そっか」
まひろ「じゃあ先輩行きま…」
「行かないでっ♡」
「やだあ」
真田「仕事あるからごめんね」
拓巳「俺は大丈夫だよ☆」
雄大「大丈夫じゃないですから」
拓巳「おっ押さないでー！！」
雄大「はいはい出ますよー」
まひろ「…（笑）」
加奈「まひろも大変ね」
まひろ「うん（笑）じゃあねっ」
ガラガラ
真田「次は１Bかな？」
「きゃーっ」
「なんでやねーん」
「ふぁっほっ」
まひろ「…開けるの怖いんですけど」
拓巳「頑張れっ」
まひろ「…はい」
ガラガ…
ポスッ
まひろ「…。」
雄大「あ…」
拓巳「まひろちゃん…大丈夫？」
まひろ「…大丈夫じゃないです。」
拓巳「だよね…（笑）」
「ごめんっ！！」
「本当にすいません！！」
真田「１Bは減点ですね。」
「ぎゃあっ」
雄大「黒板消しが落ちてくるって…」
拓巳「漫画かっ（笑）」
真田「とりあえず祓ってきましょう」
雄大「俺ついていきますっ」
雄大「大丈夫？」
まひろ「大丈夫に見える？」
雄大「みえない…」
まひろ「嫌ぁもう頭真っ白」
雄大「ごめん…しゃがんで」
まひろ「しゃがむ？」
雄大「その…身長が」
まひろ「あ（笑）」
雄大「っ女の子より低いなんて」
まひろ「まだまだこれからだよっ（笑）」
雄大「…ねぇ。」
まひろ「ん？」
雄大「創立祭っ」
まひろ「うん？」
雄大「創立祭終わったらさっ…その
２人で…遊びに行かない？」
まひろ「いいねっ行こう！！」
雄大「いいの！？」
まひろ「うんっ」
雄大「っしゃあ！！」
まひろ「（笑）」
雄大「絶対なっ！！」
まひろ「わかってるよ（笑）」
雄大「絶対２人なっ！！」
創立祭後編
文化祭当日
雄大「準備は大丈夫？」
１年「バッチリ！！」
拓巳「準備はＯＫ？」
２年「OKですっ！！」
真田「準備はできていますか？」
３年「もちろんっ！！」
生徒会は只今各学年に回り
状況確認をしています
がちゃ
in生徒会室
拓巳「ふぅー」
まひろ「お疲れ様でした」
拓巳「まひろちゃんだけ
サボりなんてずるーい」
まひろ「じゃんけんで決めよう
って言ったの拓巳先輩じゃないですか」
拓巳「そうだっけ？」
まひろ「そうですーっ！！」
がちゃ
雄大「まひろっ」
まひろ「あ、雄大お疲れ」
雄大「ありがと…じゃなくて
衣装合わせするから教室戻るよ」
まひろ「あ、うん！！」
拓巳「衣装合わせって…
まひろちゃんと雄大のクラスって…」
まひろ「メイド＆執事喫茶ですっ」
拓巳「じゃあメイド服と執事服だっ」
まひろ「…そうです///」
拓巳「あとで見に行くねー♬」
まひろ「えっ！！」
雄大「行くよ！！」
まひろ「あっうん
先輩来ないでくださいねー」
ガラガラ
雄大「ごめん遅れ…」
まひろ「みん…な…」
亮平「ごめんて」
雄大「ビックリしたー」
まひろ「本当にそういう店に
トリップしたのかと思った」
加奈「ごめんて♡」
まひろ「あれ…加奈ちゃんメイド服は？」
加奈「あたしはねーコイツが」
雄大「亮平？」
亮平「だって、加奈が他の男の前で
メイド服着たいっていうから…」
加奈「デタラメ言わないのっ
…とにかく駄目だったの（笑）」
亮平「当たり前だよ。」
まひろ「加奈ちゃん幸せだね〜っ」
加奈「茶化さないで////」
雄大「じゃあ俺らは…」
加奈「そうそうっこれに着替えてっ」
まひろ・雄大「「…え？」」
まひろ「あたしが執事服で…」
雄大「俺が…メイド服！？」
亮平「加奈っ逆っ！！」
加奈「あ、ごめん！！」
まひろ「ビックリしたぁ…」
雄大「俺の方がビビったよ…」
加奈「ごめんて（笑）
とりあえず着替えて来てー！！」
雄大「着替えて来たけど…」
まひろ「私も…」
まひろ・雄大「…////」
亮平「見惚れ合い？」
まひろ・雄大「違うっ////」
加奈「いや、あんたら
本当に付き合えば？」
亮平「そうそうっ生きぴったりだし？」
加奈・亮平「ねーっ♡」
雄大「お前らの方がピッタリだろ」
まひろ「言えてる。」
まひろ「ねえ…」
雄大「ん？」
まひろ「スカート短くない？」
雄大「それ言っちゃう？（笑）」
まひろ「言っちゃう（笑）」
加奈「経費削減よっ」
まひろ「スカートが短いのと
経費削減と…何の関係が？（笑）」
加奈「誰かさんが予算を低くしたから」
「…え？俺！？」
加奈「先生以外に誰がいるのよ」
「そっそれは…生徒会とか！？」
加奈「生徒会ぃ？」
まひろ「あっあたし知らないよっ」
雄大「おっ俺も」
亮平「そういや雄大って会計だな」
雄大「おいっ余計なこと言うn」
加奈「どこが余計なことなの？」
雄大「それは…でもっ本当に知らない」
まひろ「知らないのは当然だよ？
そういうのは真田先輩がやってるから」
加奈「そうなの？」
亮平「じゃあ、お前なにしてんだよ？」
雄大「…俺何してる？」
まひろ「…拓巳先輩のパシリ」
雄大「…」
加奈「まっそういうことで
生地が買えないのよ」
まひろ「なるほど…」
亮平「そろそろ開店するよー！！」
そんなこんなで
Open
なんとお店は繁盛しました…（笑）
そんなときに
まひろ「お帰りなさいま…」
雄大「会長、副会長！！」
拓巳「来ちゃった♡」
まひろ「来ちゃった♡
じゃないですよ！！来ないでって
言ったじゃないですか！？」
亮平「まひろちゃんっご主人様だよ」
拓巳「てか本当にいうんだねっ
お帰りなさいませご主人様♡って」
真田「俺らには言いませんでしたけどね」
拓巳「本当だっじゃあまひろちゃん
やり直し♡」
雄大「…ご主人様、
メイドで遊びすぎでございます」
拓巳「そう？あ、雄大だふたりとも
休憩いつなの？」
雄大「俺は実行委員なんでシフトで
いっぱいですねー」
まひろ「私はあと５分ですね」
拓巳「ふーんっじゃあ
一緒にお化け屋敷いかない？」
まひろ「え！？」
拓巳「お化け屋敷嫌い？」
まひろ「好きではないですけど…
Ｂ組はお化け屋敷という名の
漫才ですよ？」
拓巳「いやだなぁ３年のやつだよ（笑）」
まひろ「あ、そうですねっ
じゃあ行きますっ」
拓巳「よーしっ」
真田「拓巳くん！！」
拓巳「…ん？そんな大声出さなくても
聞こえるよ？（笑）」
真田「拓巳くんこれから
シフトじゃなかったですか？」
まひろ「え？そうなんですか？」
拓巳「うーん…あっそうだよっ！！
ありがとっ雪斗」
まひろ「残念ですね…」
真田「じゃあ…俺と行きますか？」
まひろ「え！？」
真田「あ、そこの君っ」
亮平「はい！？」
真田「佐々木さん借りて行きますね」
亮平「え？…あ、どうぞ」
真田「ありがとう」
まひろ「先輩待ってくださいっ！！」
真田「…」
まひろ「先輩っそっちは３年生の
クラスじゃありませんっ！！」
ガチャ
in屋上
真田「わかっとるわ」
まひろ「あっ屋上の無断の出入りは…」
真田「俺、生徒会長やから大丈夫」
まひろ「生徒会長だから
ダメなんじゃ…」
真田「お前行きたかったん？」
まひろ「いえ、私は得意じゃないので…
真田先輩が行きたかったのかと…」
真田「俺はアカンから」
まひろ「え？」
真田「お化け屋敷とかホラー映画とか
アカンわあれ…」
まひろ「先輩って
怖いの駄目なんですか？」
真田「駄目やないっ」
まひろ「駄目じゃないんですか？」
真田「…アカンだけや」
まひろ「それ駄目なんじゃないですか」
真田「…ふんっ」
まひろ「あっ、真田先輩に勝ったっ」
真田「どーでも言うとけ馬鹿メイド」
まひろ「はぁ？って
メイド服なの忘れてました」
真田「馬鹿を否定しろや（笑）」
まひろ「メイド服可愛くないですか？」
真田「可愛くないな」
まひろ「…ふんっ」
真田「スカートの長さが可愛くない」
まひろ「え？」
真田「短いやろそれ。」
まひろ「確かに…短いですけど
経費削減なんでしょうがないんです」
真田「経費削減するんなら
スカート短くせんとそのデカいリボンを
ちっちゃくしろや…」
まひろ「確かに…そうですね
じゃなくてっリボンはいります！！」
真田「まあ、かわいいけど…」
まひろ「え？」
真田「リボンがなっ//
俺そろそろシフトやから行くわ」
まひろ「え？あ、
そういえば先輩方の
お店って何なんですか！？」
真田「何って…ホストクラブ？」
まひろ「先輩もなかなかですね」
真田「当店ナンバーワンやから」
まひろ「ナンバーワンですか！？」
真田「せや？…なに惚れた？」
まひろ「惚れませんっだから
ホストクラブ行きます！！」
真田「は！？来るな！！」
まひろ「何でですか！！」
真田「来たら俺に惚れるで？」
まひろ「ほっれっまっせっん！！///」
真田「まぁ、来るなよ」
まひろ「絶対行きますっ」
真田「絶対来るなっ！！」
ガチャン
まひろ「そう言われると…余計行きたい」
２年生…２年生…
２年生のクラスははーっと
あったっ
まひろ「…真田先輩のクラスって」
どこだ！！
「あははー」
「馬鹿じゃねそれっ」
まひろ「あのっ…」
「ん？あれ１年生？」
「あ、この子最近生徒会入った
書記の子だよっ」
「佐々木まひろちゃんかぁー」
「何？なんか探し物っ？」
まひろ「はいっ真田先輩のクラスを」
「真田ぁ？」
「真田のクラスなら…こっち♡」
まひろ「え？でもそっちは…」
「硬いこと言うなって〜」
「大丈夫大丈夫〜♡」
まひろ「やっやめてくださいっ」
「おとなしくついて来いよっ」
まひろ「さっ真田先輩助けてください！」
？「これは新しいゲームですか？」
まひろ「え？」
「「真田っ」」
真田「こんにちは」
「何だよっ何か文句あんのか？」
真田「いえ、別に」
まひろ「え！？」
「じゃあ、話しかけんなよ」
真田「話しかけてませんよ」
「はぁ！？」
真田「俺が話しかけてるのは
佐々木さんなんで」
まひろ「あっ私？」
真田「ほら行くぞ」
「…って何ナチュラルに」
まひろ「離してくださいっ」
真田「離したほうが身のためですよ」
「は？何言っててててててててて」
「え！？」
まひろ「離せってんだろ！？」
バン
真田「余地不可能な行動をとるので」
「にっ逃げるぞっ！！」
「わぁああああ」
まひろ「逃げちゃった…
先輩すごいですね」
真田「８割くらいは佐々木さんですよ」
まひろ「…」
先輩怒ってる…
喋ってる言葉は丁寧だけど
顔に本当に言いたいことが書いてある
真田「何でここに？」
何でここにいるねん馬鹿
まひろ「何でって…」
真田「来ないはずじゃなかったですか？」
来んなって言ったやろアホ
まひろ「…来たかったから」
真田「…アホ」
アホ
まひろ「え！？」
真田「早く行きますよ」
まひろ「先輩のクラスにですか？」
真田「佐々木さんのクラスです」
まひろ「ですよね（笑）」
真田「…」
まひろ「先輩、その格好」
真田「…」
まひろ「ホストクラブの定員さんだ」
真田「…」
まひろ「先輩がワックス使ってる…」
真田「…」
ほっとけ馬鹿
まひろ「…さっきから馬鹿馬鹿って」
真田「？」
まひろ「無言でもわかるんです！！」
真田「…俺に惚れとるから？(こそっ」
みっ耳うち
まひろ「何言ってるんですかっ/////」
真田「つきましたよさようなら。」
まひろ「…馬鹿」
ガラガラ
加奈「ちょっと今の真田先輩じゃん
どういうこと？」
まひろ「なんて言うか道に迷って（笑）」
加奈「馬鹿？」
まひろ「だって…」
亮平「あの感じでいくと付き合って
ちょっとだね」
まひろ「は！？」
雄大「…！？」
加奈「そんなハッキリ言わないのっ」
まひろ「加奈ちゃんも思ってたの！？」
加奈「うん。でも雄大の方がお似合い」
まひろ「え！？」
雄大「げほっ」
亮平「雄大？」
雄大「なっなんでもない」
加奈「顔が赤いよ（笑）」
雄大「なんでもないっ！！/////」
時間は刻々と過ぎ
雄大「只今から閉会式を始めます」
まひろ「売り上げ順位、
生徒会会長お願いします」
真田「売上金、155478円
TOP3位を発表します。
３位…１Bお化け屋敷」
１B「おおおおおおお！！」
加奈「え…（笑）」
亮平「あこ、漫才だよな？」
真田「２位…１Aメイド＆執事喫茶」
加奈「やったっ！！」
亮平「っしゃぁ」
拓巳「書記と会計の子司会で
ちっちゃくガッツポーズするの
やめてね♡」
全「 （笑）」
雄大・まひろ「/////」
加奈「まひろったら…（笑）」
亮平「あの二人はやっぱりお似合いだな」
加奈「でも、
まひろに告白するんだったら
あたしの目の前じゃないと許さない」
亮平「加奈…（笑）」
真田「１位…２Cホストクラブ」
２C「おおおおおおおお」
真田「みなさんありがとうございました」
閉会式も無事に終わり
加奈「ぱぁーっと遊びに行こうよ」
まひろ「行こう！！」
久しぶりに加奈ちゃんと２人で
下校していた
加奈「亮平と雄大と４人でっ」
まひろ「あ、」
加奈「なに？約束してた？」
まひろ「…う」
ここで、うんと言うと誰とって言われる
止めておこう
加奈「あるんでしょ？誰と」
まひろ「なっないよ！！」
加奈「じゃあ、いいじゃない？」
まひろ「…でも、
亮平くんと加奈ちゃんの
邪魔しちゃ悪いし？」
加奈「雄大でしょ？」
まひろ「え？///」
加奈「雄大にデートに
誘われたんでしょ？」
まひろ「デート何かじゃないよ！！////」
加奈「誘われたんだ♡」
まひろ「…ただ二人で遊びに行こうって
言われただけで」
加奈「それを世間では
＂デート＂って言うのよ」
まひろ「…////」
加奈「あ、じゃあWデートにしよ？」
まひろ「Wデート！？」
加奈「いいじゃない」
Wデート
雄大「何で２人が？」
亮平「やぁ♡」
加奈「こんにちはっ♡」
まひろ「いろいろあって
上手く丸め込まれた…ごめんね」
加奈「上手く丸め込んだ♡」
雄大「…何かすっごい
ニアニアしてるんだけど」
亮平「加奈を馬鹿にするなっ」
バシッ
雄大「痛…じゃなくてお前もだよ！！」
亮平「…てへぺろ」
雄大「…」
加奈「ほら行くよー！！」
まひろ「待って加奈ちゃんー」
亮平「待て待てー♬」
雄大「…はぁっじゃねえ置いて行くな！」
雄大「おぉ、定番」
加奈「遊園地ーっ！！」
亮平「加奈（笑）」
まひろ「ねえねえ、いいの？」
加奈「なにが？」
まひろ「この…並びで」
まひろ 加奈
雄大 亮平
まひろ「加奈ちゃん私が隣でいいの？」
加奈「いいにきまってるでしょ（笑）」
雄大「…」
亮平「何か俺ららしいな」
加奈「ジェットコースター行こっ」
まひろ「いっ…」
雄大「まひろ、駄目だっけ？」
亮平「そうなの？」
まひろ「恥ずかしながら高所恐怖症で」
加奈「…知ってる♡」
まひろ「おっ鬼だ！！」
加奈「えへっ♡」
亮平「////」
雄大「照れるところじゃないだろっ」
まひろ「私、待ってるね」
加奈「えっ」
雄大「じゃあ、俺も待ってる
加奈ちゃんと亮平くんで行ってきなよ」
加奈「いいの？」
亮平「…じゃあ、行こうか」
加奈「…うんっごめんねっ」
まひろ「ごめんね？」
雄大「大丈夫っ俺もだから」
まひろ「え？」
雄大「高所恐怖症（笑）」
まひろ「え？」
雄大「あと、身長制限で引っかかると
マズイでしょ？（笑）」
まひろ「それは大丈夫でしょ（笑）」
雄大「どうかなーネズミーランドは
大丈夫だったけど…」
まひろ「引っかかったことあるの？」
雄大「去年ね」
まひろ「去年って…」
雄大「中3ですが何か？（笑）」
まひろ「ごめんなさい（笑）」
雄大「身長低いって情けない」
まひろ「両親は？」
雄大「…ビックリするほど高い」
まひろ「そんなに？」
雄大「179と169…」
まひろ「え！？」
雄大「ちなみに俺は155…」
まひろ「まだまだこれからだよっ！！」
雄大「…弟は160」
まひろ「…」
雄大「（笑）」
まひろ「もう、ドンマイだよ」
雄大「俺のこと可哀想って思っただろ」
まひろ「思ってないよっ！！」
雄大「へぇー」
まひろ「何っ////」
雄大「…」
まひろ「え？////」
雄大「…好き」
まひろ「…え？」
雄大「好きなんだけど…まひろのこと///」
まひろ「……え！？////」
雄大「返事はすぐとは言わないしっ
ふられるのが怖いわけじゃないからっ
覚悟はできてるからっ/////」
まひろ「あっ待ってどこに////」
雄大「のっ飲み物買ってくる////」
まひろ「あ、」
雄大「買って来るね////」
まひろ「好きだよ！！/////」
雄大「っ…！？/////」
まひろ「雄大が好きっ…こんな私と///」
雄大「付き合ってくださいっ！！////」
まひろ「…はい////」
雄大「っしゃあー！！////」
加奈「何か…行きにくいね」
亮平「メールして別行動にしようか」
まひろ「あ、加奈ちゃんからメールだ」
『Wデートは中止っ
悪いんだけど２、２に分かれるよっ
雄大と仲良くね♡
ここからは雄大に渡してね
まひろは読んじゃ駄目よ♡』
雄大「読むね」
まひろ「うん」
雄大「……」
まひろ「雄大？顔青いよ？」
雄大「だっだいじょうぶだからっ」
まひろ「見せて」
雄大「駄目っ」
まひろ「…」
雄大「駄目って言ったのに…」
まひろ「…まひろを泣かせたら
お前を３秒で殺る…」
雄大「大丈夫っ絶対泣かせない」
絶対泣かせないって言ったのに…
まさかこんなことになるなんて…
そんなことになるのは…
もうちょっと先のお話
真田先輩
Wデートが終わり
私と雄大は両思いだったにも関わらず
数ヶ月の年月をかけ
はれて恋人となることができました。
今日は雄大が家まで迎えにきてくれます
ピンポーン
ガチャ
まひろ「おはよっ」
雄大「おはよっ…まひろっ////」
まひろ「何照れてんのー（笑）」
雄大「今日も…かわいいなって////」
まひろ「/////」
雄大「あっ何言ってるんだろ俺/////」
はっきり言って…
幸せです♡♡
雄大「生徒会室に
資料取りに行っていい？」
まひろ「もちろんっ」
in生徒会室
雄大「おはようございまーす…」
まひろ「誰もいないねー」
雄大「あったこれこれっ」
まひろ「…」
雄大「…」
まひろ「何か照れる////」
雄大「不思議だね/////」
まひろ「いつもの生徒会室なのに////」
雄大「だよねーっ」
生徒会室は…
生徒会室はっ
いつもと同じだった…
生徒会室は…
ガチャ
拓巳「おはようっ」
真田「おはようございます」
雄大「おはようございますっ」
まひろ「おはようございますっ」
拓巳「あ、2人ともー聞いたよ♡」
まひろ「？」
拓巳「付き合ってるんだって？♡」
真田「！？」
まひろ「なっ/////」
雄大「/////」
拓巳「赤くなっちゃってぇ♡」
真田「拓巳くん。柳井くん。」
拓巳「あっ行って来るねー」
雄大「どこに行くんですか？」
拓巳「ほらほらっ行くよ」
ガチャ
まひろ「何ですか？
また浮気アカンとか
意味わかんないこと言うんですか？」
真田「…ん？
別にそんなこと言いませんよ？」
まひろ「え？」
真田「おめでとうございます」
まひろ「…先輩っ変ですよ？」
真田「…」
まひろ「関西弁じゃないしっ
前髪上げないしっメガネかけてるしっ」
真田「普通ですよね。それ」
まひろ「本当に…真田先輩ですか？」
真田「もちろん。」
まひろ「私が知ってる…
真田先輩ですか？」
真田「…」
まひろ「先輩？」
真田「あなたは俺の
何を知ってるんですか？」
まひろ「え…」
真田「何も知らないくせに、
そういうこと言わないでください。」
まひろ「…ごめんなさい」
真田「…しばらく
仕事ありませんので」
まひろ「え？」
真田「ここにくる必要はありませんよ」
昼休み
何で…何で…
真田先輩は…
悪ふざけなの？
それとも…
怒らせるようなこと…
したかな…
雄大「まひろっまひろ？」
まひろ「あっなっなに？」
雄大「何回も呼んでも気づかないから」
まひろ「ごめん」
雄大「どうしたの？何かあった？」
まひろ「…なんでもないよ？」
雄大には………言えない。
雄大「あ、真田先輩」
まひろ「え？」
真田「アカンやんかー」
「えーっ
てか関西弁の真田くんもイイね♡」
真田「本当♡？」
雄大「何かいい雰囲気だね…
先輩素をだしてる…」
まひろ「…っ」
雄大「まひろ…泣いてる」
まひろ「え？
…あっ泣いてないよっ！？」
雄大「…そう。」
なんだろう。
この、エグられたような痛みは…
雄大「…まひろって」
まひろ「ん？」
雄大「…何でもない」
まひろ「…はぁ」
雄大「…」
「あ、雄大じゃないっ」
雄大「え？
姉ちゃん？と真田先輩…」
「あらっ彼女？」
雄大「まぁ…」
まひろ「こんにちはっ」
「こんにちはっ」
雄大「姉ちゃん…そっちは」
「あ、真田くんよっ」
雄大「だよね？」
まひろ「…っ」
「真田くんはあたしの彼氏ー」
まひろ「彼氏！？」
真田「っちょ」
「いいじゃないっ♡」
真田「…」
まひろ「っ…」
雄大「姉ちゃんごめんっ俺ら
用事あるから真田先輩失礼しますっ」
まひろ「あ、え？」
「雄大中々やるじゃないっ
学校内で彼女と手繋いで走るなんて♬」
真田「…」
「真田くん？怒ってるの？
彼氏って嘘ついたことは
悪かったって…」
真田「大丈夫っ怒ってへんよ」
雄大side
雄大「…はぁはぁ」
まひろ「…はぁ…雄大？」
雄大「…っ」
ぎゅつ
まひろ「雄大！？」
雄大「ごめん…ごめんまひろ」
まひろ「え？」
ごめん…あんなに辛そうな顔させて
思わず俺はまひろを抱きしめていた
まひろ「…雄大」
雄大「ごめん。」
まひろ「何で謝るの？」
雄大「ごめん」
まひろ「…雄大」
雄大「ごめん」
まひろ「…謝らないで？」
雄大「…ごめん」
まひろ「…」
雄大「俺が幸せにするから…」
まひろ「？…ありがとう」
雄大「…しばらく、このままで」
まひろ「うん」
しばらく、
一瞬、ほんの一瞬でもいいから
ずるい俺を許してください…
隣にいさせてください…
まひろの側にいさせてください…
まひろ「…雄大」
雄大「ん？」
まひろ「大丈夫？」
雄大「…うん。」
泣いてしまった。
俺が悪いよね。
邪魔してるよね…
全部…俺が悪いんだよね
ごめんね、まひろ
もう少しだけだから…
気づくまでの間…
わがままな俺を許してください
最初で最後のデート
雄大side
雄大「ねえ、まひろ…」
まひろ「ん？」
雄大「デート…してくれないかな？」
まひろ「いいよっ！！」
雄大「ありがとう」
まひろ「どこ行く？」
雄大「ネズミランド…とか？」
まひろ「え？…いいよっ！！」
まひろが最近俺に
気を使うようになった。
無理に元気を出している…
そんな感じが痛いほど伝わる
雄大「今週の日曜日いいかな？」
まひろ「もちろんっ！！」
雄大「…やった」
俺が考えていることは…
かなりずるいこと
まひろに気持ちを気づかせるため…
しょうがないこと…
まひろを傷つけるかもしれない…
でも…
そして…来てしまった。
まひろ「あ、雄大♬」
雄大「ごめん、待った？」
まひろ「ううんっ今来たところっ！！」
雄大「じゃあ、行こうか？」
まひろ「うんっ！！」
今日は思いっきり笑うんだ
雄大「おーっ◯ッキー！！」
まひろ「◯ッキー！！」
ぎゅっ
雄大「彼氏を差し置いて
◯ッキーかよ（笑）」
まひろ「えへへっごめん（笑）」
雄大「行こっ」
まひろ「うんっ！！」
雄大「あ、写真撮ろう！！」
まひろ「そうだね」
雄大「◯ッキー！！カメラはい」
まひろ「◯ッキーに
撮らせるの？（笑）」
雄大「見せつけて
あげようかなって（笑）」
まひろ「なにそれ（笑）」
◯ッキー「はいっチーズ」
カシャ
雄大「何乗る？」
まひろ「うーん」
雄大「ジェットコースター？」
まひろ「やだっ（笑）」
雄大「俺も嫌（笑）」
まひろ「なにそれーっ
あ、あれ乗ろう！！」
雄大「まひろっ」
まひろ「ん？」
雄大「やっぱりあれ乗ろうっ」
まひろ「…ジェットコースター」
雄大「ほらほら行くよっ」
まひろ「えーっ待ってよ！！」
「お次の方どうぞー」
雄大「ほらっ乗ろう？」
まひろ「…うんっ」
雄大「怖かったら掴まっていいから」
まひろ「…！」
雄大「…ん？」
まひろ「ありがとっ」
・
・
・
雄大「いてて…」
まひろ「ごめんっ大丈夫？」
雄大「大丈夫だよっ…」
ぐぅぅぅ…
雄大「…」
まひろ「/////」
雄大「あのお店っ入ろうか？（笑）」
カランカラン
「いらっしゃいませ何名様でしょうか？」
雄大「２名でっでも４人席で」
まひろ「…！」
「かしこまりましたあちらのお席へ」
雄大「行こっ」
まひろ「…うん」
雄大「じゃあ、ボタン押すよー」
まひろ「待って、まだ決めて…」
ピンポーン
雄大「これと、これで」
「かしこまりました」
「お待たせしました」
まひろ「…！」
「ごゆっくりどうぞ」
まひろ「…オムライス」
雄大「…嫌い？（笑）」
まひろ「…大好き」
雄大「だと思った
そんな顔してるもん（笑）」
まひろ「…あたしそんなオムライス
好きそうな顔してる？」
雄大「前にも言われた…」
まひろ「…え？何で」
雄大「勘だよ（笑）」
まひろ「あー楽しかった♬」
雄大「よかった（笑）」
まひろ「雄大は？」
雄大「…うん。」
まひろ「え？（笑）」
雄大「帰りに学校よらない？」
まひろ「うんっ何か忘れ物？」
雄大「…そんなようなもの（笑）」
まひろ「ふーん（笑）」
in学校 屋上
雄大side
まひろ「屋上に忘れたの？（笑）」
雄大「うんっ…まぁ、」
まひろ「何忘れ…」
雄大「話があって」
まひろ「話？」
雄大「うんっ」
好きだから
雄大side
まひろ「話って何かな？」
雄大「別れよう」
まひろ「え？」
雄大「別れよう」
まひろ「なんでっあたし何かした？」
雄大「面倒くさいんだよね」
まひろ「え？」
雄大「付き合うなんて
元々本気じゃなかったし」
まひろ「…っ本気で言ってる？」
雄大「当たり前でしょ？
遊びで付き合ってやってんのに
本気にしやがって…馬鹿じゃねえの？」
まひろ「…っ」
雄大「そうやって泣くのも面倒くさい」
まひろ「雄大…酷い」
雄大「…っ」
まひろ「嘘だよね？
いつもの冗談だよね？」
雄大「…っ嘘でもねえし
冗談でもねえよっ」
まひろ「…そんな」
雄大「それに、
俺本気で好きな奴ができたから」
まひろ「っ…」
雄大「お前も本気で好きなのは
俺じゃないよなっ」
まひろ「え？私はゆっ…」
雄大「真田先輩」
まひろ「え？」
雄大「だろ？」
まひろ「違うよっ私は」
雄大「分かるんだよっお前と
付き合ってみてっお前、重いし
真田先輩といた方が楽しそうだし」
まひろ「…私は」
雄大「…早く出ていけよ」
まひろ「…っ」
雄大「出ていけっつってんだろ！！」
まひろ「…馬鹿っ」
ガチャン
雄大「…これでいいんだよね」
馬鹿だな俺…
好きな子に向かって暴言吐いて
重いだの面倒くさいだの…
本当は全然そんなことないけど
雄大「っ…あれ？
何で泣いてるんだ俺（笑）」
これでよかったはずだろ？
まひろは自分の気持ちに
気づいたはずだろ？
雄大「…楽しかったな」
ほんの２週間のできごとだった
俺にはこの２週間が1番充実
していたと思う…
あ、これがリア充ってやつ？（笑）
…笑えてるのかな、俺。
顔が強張ってる
分かるよ…
俺今すげえひでえ顔だ
傷つけてごめんな。
俺にはこんなことぐらいしか…
できねえんだよ
雄大「まひろ…真田先輩と
幸せになれよ…」
って…泣きながらいっても
かっこよくないな…（笑）
まひろ「…雄大」
このときはっきりわかった。
雄大は私の背中を押すために
私に暴言を吐いたんだ。
…ちゃんと、お礼を言わなきゃ
ガチャ…
雄大「…っまひろ！？」
まひろ「…雄大」
雄大「…っお前の顔も見たくねえよ」
まひろ「…雄大。もういいよ？」
雄大「え？」
まひろ「真田先輩に
告白することに決めた。」
雄大「え？」
まひろ「ありがとうっ雄大。
今言ったことが本心じゃないなら
また、前みたいな友達に
戻ってくれないかな？」
雄大「…もちろんっ
頑張れよっ…まひろ」
次の日
私は朝一で生徒会室へ向かった
がちゃ
in生徒会室
まひろ「おはようございます！！」
真田「！？…おはようございます」
まひろ「真田せんぱ…」
真田「しばらく仕事はないと
言ったはずですが？」
まひろ「真田先輩に
用があって来ました」
真田「…なんですか。」
まひろ「私はっ
真田先輩のことがっす…」
真田「浮気はよくないと思います。」
まひろ「え？」
真田「柳井くんが悲しみますから」
まひろ「え？ゆっ雄大は…」
真田「そういうことなので、」
がちゃ
まひろ「…行っちゃった」
がちゃ
雄大「おはようございまーす」
まひろ「…おはよ」
雄大「…まひろ？」
まひろ「…」
雄大「もう来てたんだ？」
まひろ「…駄目だった」
雄大「え？」
まひろ「私、無謀なことしたよね
真田先輩に嫌われてるのに告白とか」
雄大「…っあ」
まひろ「ふられちゃった（笑）
大体真田先輩には雄大のお姉さんが」
雄大「違うよ」
まひろ「え？」
雄大「あれ、嘘だから…」
まひろ「…そっか」
雄大「取り敢えず、元気出そ？な？」
まひろ「…雄大は強いね」
雄大「…強くないよ。」
まひろ「昨日まで付き合ってたのに
今日になって応援してくれて」
雄大「…本当は俺だって真田先輩に
まひろを渡したくないし。
はっきり言ってふった
真田先輩を許せない、
殴りたいとさえ思う」
まひろ「…雄大っ」
雄大「あ、ごめん忘れて？」
まひろ「…」
雄大「あ、俺ちょっと行って来るね」
まひろ「え？どこに？」
雄大「すぐ戻ってくるから」
ガラガラ…
雄大「真田先輩いますか。」
拓巳「あ、柳っち雪斗なら屋上だよ」
雄大「ありがとうございます。」
拓巳「…顔は駄目だよ。」
雄大「…はい」
がちゃ
in屋上
雄大「…真田先輩」
ドカッ
真田「…ん？んっ！？」
雄大「すいません。拓巳先輩に
顔は駄目だって言われたけど
殴りました」
真田「っ…何ですか？」
雄大「…ムカつくんです」
バコッ
真田「っぁ」
雄大「そのスカした
顔がムカつくんです」
真田「…何するんですか」
雄大「だからムカつくって
言ってるだろっ！！」
バンッ
真田「っ何すんや！！」
バコッ
雄大「っ…やっと素が出ましたね…」
真田「…っ…はあ？」
雄大「何でまひろを泣かせたんだよっ」
ドカッ
真田「…っ知らんわ！！」
バコッ
雄大「知らんじゃねえよ！！」
ドカッ
真田「泣きたいのは俺の方やっ」
雄大「…は？」
真田「俺は入学式の時から
あいつが好きやった。
けど素直になれんだ…
あいつはお前のことが好きやった
どんなにアプローチしても
やっぱり見とるのはお前だけやった…」
雄大「…馬鹿だよな」
真田「…は？」
雄大「俺らは別れたんだよ」
真田「は！？
ってまだ２週間くらいしか」
雄大「俺がふった。」
真田「っ！？」
ドカッ
雄大「…なんで殴んの？」
真田「何でふるんやっ」
雄大「面倒くさかったから」
真田「お前…最低やな」
雄大「どうとでも言えば、ムカつくし
あいつは俺のこと見てないし
俺だけが好きみたいだし…
それじゃあいつは幸せにならないし…」
真田「…お前まだ、あいつのこと」
雄大「…ふんっ」
真田「お前強いな」
雄大「強くねえよ。つーか
お前がいなかったら
俺は今頃幸せなんだよ。
せっかく諦めたのに…」
真田「…告る」
雄大「…そ。」
真田「…そのまえに保健室やな」
雄大「…おう」
真田「俺行って来るわ」
雄大「頑張ってください真田先輩」
真田「…今更
敬語使っても遅いわ（笑）」
ガラガラ
in１A
真田「…佐々木さんいますか？」
亮平「あ、真田先輩っ
どうしたんすかその顔！！」
真田「いろいろあって…佐々木さんは」
亮平「いますよ。まひろちゃんっ」
まひろ「何？亮平く…」
真田「屋上きてくれるかな？」
まひろ「…はい」
in屋上
真田「…佐々木さん」
まひろ「…何ですか」
真田「…信じてもらえないかも
しれませんけど」
まひろ「…」
真田「………好きなんです。」
まひろ「ごめんなさい。」
真田「…あ」
まひろ「真田先輩が信じられません」
真田「…佐々木…さん」
まひろ「そんな先輩嫌いですっ」
真田「…そうですか」
まひろ「…本当は」
真田「え？」
まひろ「本当は大好きなんです…」
真田「…え？」
まひろ「好きですけど…駄目なんです」
真田「好きだけど…駄目ですか？」
まひろ「あれからいろいろ考えました
雄大のこと…真田先輩のこと…
雄大は私のことが…」
真田「好き…ですよね？」
まひろ「だと思います…
雄大は自分の気持ちを押し殺してまで
私を幸せにするつもりです…
でも、
そんなこと許されることじゃないです
雄大だけ幸せになれないなんて…」
がちゃん
雄大「…見くびらないで貰えるかな」
真田「…柳井」
雄大「俺の幸せは俺が決める。」
まひろ「…雄大」
雄大「俺の幸せはまひろが幸せなこと」
まひろ「…っ我慢しないで」
雄大「我慢なんてしてない。」
まひろ「…」
雄大「俺は確かに今でもまひろが好き」
まひろ「…」
雄大「けど、俺はまひろと
付き合っても幸せにはなれない。」
まひろ「…私が」
雄大「違う。俺がズルいから」
まひろ「え？」
雄大「自分のやってることわかってる？
俺と同じことだよ？
自分の気持ちを押し殺して
俺を選ぼうとしている。
俺はズルいから嫌なんて言わないよ。
そのまま付き合って、
まひろが忘れられないまま時が過ぎる」
まひろ「…」
雄大「…俺の目の前で真田先輩からの
告白を受けて。」
まひろ「え？」
雄大「…お願いだから。」
まひろ「…」
雄大「…真田先輩」
まひろ「真田先輩っ私っ
真田先輩が大好きです！！」
真田「…」
雄大「…よく言ったよ。」
真田「…っ」
雄大「何で先輩が泣くんですか（笑）」
真田「だって…っ」
雄大「先輩っ返事返事っ！！」
真田「あ、そっか…佐々木さん
いや、まひろ。
俺がお前を彼女にしてやるわっ」
雄大「…は？」
まひろ「真田先輩だっ！！（笑）」
次の日…
朝から天気は悪く
何だか
嫌なことがありそうな予感
ガラガラ
まひろ「おはよっ」
加奈「まひろっ聞いたよ！！」
まひろ「真田先輩のこと？（笑）
もう広まってるの？」
加奈「え？…雄大のことだよ？」
転校と友情と
「HRを終える前に
柳井から話がある」
雄大「…俺は
転校することになりました」
亮平「え！？」
加奈「あの噂は本当なのね」
まひろ「…雄大」
雄大「転校先は父の仕事の理由で
ニューヨークです。」
亮平「NYっ遠っ」
雄大「ありがと亮平くん（笑）
たから…みなさんと会うことは
もう、ないに等しいと思います。」
まひろ「…そんな」
加奈「いつ行くの！？」
雄大「出発の日は…っ明日です。」
まひろ「！？」
加奈「早いよ…」
雄大「なので、みなさんと
一緒に勉強したり、遊んだりするのは
今日まででした。」
亮平「…」
雄大「…短い間でしたが、
このクラスでよかったと思います」
「じゃあ、…HRを終わる。」
まひろ「雄大っ！！」
雄大「…まひろ」
まひろ「亮平くんも、加奈ちゃんも
４人で帰ろ？」
雄大「…ありがとう。みんな」
亮平「お前も愛されてるなー」
加奈「今日始めて聞いたのに
お菓子だの、文房具だの…」
亮平「これは…ゴミだろ」
加奈「だれだ（笑）」
雄大「ゴミでも…嬉しいよ」
亮平「そういえば、
雄大顔がアザだらけじゃないかっ」
雄大「努力の証ってやつ？（笑）」
まひろ「ごめんね（笑）」
加奈「何それ（笑）」
亮平「そういえば…
真田先輩も顔に…」
加奈「真田先輩と喧嘩したの！？」
雄大「まあね☆（笑）」
亮平「まひろちゃんを
取り合ったとか？（笑）」
まひろ「…むしろ
譲り合った感じ（笑）」
加奈「なにそれ（笑）」
雄大「ごめんねー
何か送って貰っちゃって（笑）」
亮平「いいってことよっ♬」
加奈「ごめんねー。
お別れ会とかできなくて…」
雄大「大丈夫っ俺が急だったし（笑）」
まひろ「明日空港まで行くねっ」
雄大「だめだよ。学校だろ？」
まひろ「あぁ…」
加奈「しょうがないか…」
亮平「じゃあ…写メ撮ろう！！」
加奈「いいねそれっ！！」
亮平「並んだ並んだー！！
はいっチーズっ」
雄大を家まで送り、
私たちも家路につく。
加奈「じゃあ私たちコッチだから」
亮平「バイバイっまひろちゃん
また明日」
まひろ「バイバイっまた明日」
また明日…か
雄大にもずっと言ってたな
もう言うことはないんだ
？「コラ。」
目の前が真っ暗になった。
誰かが私の目を塞いでいる
まひろ「誰っ？」
真田「彼氏っ？」
まひろ「だから彼氏…でしたね」
真田「忘れんなやっ（笑）」
まひろ「ごめんなさいっ」
真田「ボーッとしてっ
他の男のこと考えとったやろっ」
まひろ「…っ」
真田「図星かよ（笑）」
まひろ「あはは〜（笑）」
真田「柳井やろ？」
まひろ「なんでっ！！」
真田「分かりやすいねんお前（笑）」
まひろ「…雄大。転校するんです」
真田「知っとるよ？」
まひろ「え？」
真田「生徒会長なめんなや（笑）」
まひろ「あっ…（笑）」
真田「そのこと話に来たしな」
まひろ「え？」
真田「柳井明日の便でNY行くやん？」
まひろ「はい。」
真田「見送りに行こうか」
まひろ「…は？」
真田「俺が授業中上手くお前を
連れてってやる。」
まひろ「…いいんですか？」
真田「行きたない？」
まひろ「行きたいです！！」
真田「そんな他の男に会いに行くのに
元気よく行きたいも…複雑やな」
まひろ「先輩？
どうしたんですか？」
真田「なんでもないわっ////」
まひろ「…嫉妬なんて
先輩らしくないですよ♡」
真田「っほっとけ////」
まひろ「勝ったー！！」
真田「…今思えばな。」
まひろ「え？」
真田「今思えば柳井が焦って
俺らをくっつけようとしとった
理由もわからんでもないな。」
まひろ「そうですね…」
真田「何か今のそうですね
めっちゃババくさ（笑）」
まひろ「貫禄があるって
言ってください////」
真田「じゃあっまた明日な」
まひろ「はいっ」
雄大とまひろと先輩と
次の日の朝。
雄大がいない朝。
いつも朝はおはようと必ず
必ず
言っていたのに
それが言えなくなる日が
こんなにすぐ来るなんて…
雄大には感謝してもしきれない。
楽しかった思い出が過る…
親睦キャンプのこと
生徒会室でのこと
Wデートのこと
2人でのデートのこと
こう考えると
雄大との思い出が多いな
今は二時間目。
もうそろそろ先輩がくる。
雄大と会っても
泣いちゃ駄目だ。
最後に雄大の目に映る私は
笑顔の私でありたい。
明るく送り出してあげたい。
ガラガラ…
「きゃーっ真田先輩よー♡」
真田「まひろっ」
まひろ「うんっ」
「コラまてっどこへ行く！！」
真田「緊急会議なんです」
「そんなの休み時間にやれっ」
真田「…緊急や言うてんやろ」
「え？」
真田「失礼しますっ☆」
まひろ「あ、待って」
加奈「先輩やるなぁ」
亮平「何か駆け落ちみたいだな（笑）」
in空港
雄大「楽しかったな…」
昨日４人で撮った写メを見ながら
思わず呟いた。
加奈ちゃんは強い女の子で…
すごく…ビビった（笑）
亮平くんはムードメーカーで…
いろんな人と仲良くて
正直羨ましかったな…
まひろは…俺が本気で恋をした相手
少しでも付き合うことが出来て
嬉しかったな…
雄大「会いたいな…」
？「会うか？」
雄大「え？え！？真田先輩！？」
真田「おはよ。」
雄大「…おはようございます。
じゃなくて、授業は！？」
真田「会いたいんやろ」
雄大「流しましたね…」
真田「…まひろ！！」
雄大「…え？」
まひろ「…雄大」
雄大「まひろ…何でっ」
まひろ「真田先輩が連れて来てくれたの」
雄大「…ありがとうございます。
先輩」
まひろ「っあーヤバイ（笑）
笑って見送るって…決めてたのに…」
雄大「…まひろ」
真田「お前も泣くなや（笑）」
雄大「っ泣いてません…っ」
真田「柳井」
雄大「はいっ…」
真田「まひろ…抱きしめてもええよ。
1回くらいなら」
雄大「…先輩」
ぎゅっ
まひろ「雄大」
雄大「まひろ…」
まひろ「…っ」
雄大「今までありがとう。」
まひろ「…うぅ」
雄大「…俺も悲しいよっ」
・
・
・
真田「長いわっ離れろ！！」
雄大「…あ、もう行かないと」
まひろ「…」
雄大「まひろ。」
まひろ「…はいっ」
雄大「先輩に飽きたら
即メールしろよ？（笑）」
まひろ「うんっ」
真田「おいおい浮気宣言かいっ（笑）」
まひろ「（笑）」
雄大「楽しかったよ。」
ちゅっ
まひろ「/////」
真田「おいおいっ」
雄大「…じゃあね」
雄大は私の額にKissをして
出港ロビーに向かって行った。
エピローグ
それから、数年…
いろんなことがあり
私は今を主人と
１歳の子供と歩いている。
真田「まひろっ」
まひろ「…雪斗さん」
真田「何やそれ？」
まひろ「高校時代のアルバム見てて」
真田「懐かしいなー」
まひろ「ですね。」
真田「あ、柳井とまひろの２ショット」
まひろ「あ、本当だ懐かしい…」
真田「…」
まひろ「拗ねてます？」
真田「俺とまひろの２ショット少ない」
まひろ「そりゃそうですよ（笑）
学年違うんですから」
真田「…ふんっ」
真田先輩もとい
雪斗さんが夫になりました
嫉妬は健在です（笑）
「ふわぁーんっっ」
まひろ「ほらぁ翔(かける)が
泣いちゃったじゃない」
真田「翔ぅーっママが浮気するー」
まひろ「人聞き悪いこと
言わないでくださいっ（笑）」
本編END
番外編 結婚式
まひろ「雪斗さんっ」
真田「ん？」
まひろ「ちょっと来てください！！」
真田「え゛！？今、翔がなー」
まひろ「じゃあ翔も連れて来てっ」
真田「あー？」
翔「ふっふっふぁぁぁあああ」
真田「おおっ！？」
まひろ「翔ぅ…」
翔「…みゃみゃー♡」
まひろ「翔っかわいいっ♡」
真田「…」
アカンっ今一瞬翔に嫉妬してしまった…
まひろ「雪斗さん？」
真田「え？なんでもないで！！
翔羨ましいなんて思ってへんでっ」
まひろ「？」
真田「あっアルバム見てるんっ？」
まひろ「うんっ結婚式の写真」
真田「何か懐かしいわ」
まひろ「そうですね…雄大元気かな？」
真田「あー。いらんこと思い出した」
まひろ「え？」
真田「あんときなー…」
真田「まひろ。入ってええか？」
ガチャ
まひろ「いいっていう前に
入ってるじゃないですか。」
真田「…っ」
まひろ「先輩？」
真田「え？/////」
まひろ「顔…赤いですよ？」
真田「ぅっ…うっさいわ馬鹿っ/////」
まひろ「えぇ？」
ガチャ
？「相変わらずですね。」
まひろ「え？」
真田「やっ柳井！？」
まひろ「わぁー雄大久しぶりだねっ」
雄大「そうだねー
まひろより綺麗になったね。」
まひろ「本当？」
真田「喜んでんじゃねえよ馬鹿っっ」
雄大「相変わらず（笑）
…あっまひろ」
まひろ「ん？」
雄大「挨拶まだだね」
まひろ「挨拶…」
ぎゅっ
まひろ「ん！？」
真田「おいっ！！」
雄大「ただのバグでしょ？」
真田「…ふんっ！！」
雄大「嫉妬って…相変わらずですね」
真田「…ふんっ////！！」
まひろ「でもそれが真田先輩の
いいところてすよね？」
真田「え？/////」
雄大「惚気は求めてないよっ…」
真田「//////」
雄大「つーか相変わらず
真田先輩なんだね。
もうちょっとでまひろも真田でしょ？」
まひろ「真田まひろ…」
真田「真田…まひろ/////」
雄大「だからっ惚気はっ…はぁ
雪斗さんとかどうですか？」
まひろ「雪斗さん？」
ぶはっ
雄大「先輩…鼻血でてます」
真田「アカンっ//////」
まひろ「大変っ白いタキシードがっ」
真田「おぉ！！」
コンコン
加奈「まひろーそろそろ」
雄大「加奈ちゃん？」
まひろ「加奈ちゃん今もう
西門加奈なんだよっ♡」
雄大「西門…え！？亮平くんと！？」
まひろ「西門亮平、加奈夫妻です♡」
雄大「ほーっ」
真田「じゃあ行くか」
まひろ「はいっ」
結婚式が始まり…
ケーキ入刀
誓いのKiss
そして…
ブーケトス
まひろ「投げるよー」
「こーいっ」
「あたしの方に投げてー」
雄大「女の子ってすごいよね…」
亮平「だよなー」
加奈「男にはわかんないわよっ」
亮平「加奈は…
受け取れたら嬉しい？」
加奈「そうだねっ」
亮平「…」
加奈「亮平と
もう一回結婚式するかな？♡」
亮平「マジで！？/////」
雄大「こちらも相変わらず（笑）」
まひろ「いくよーせーのっ」
加奈「あ、来る」
亮平「とっちゃう？」
ぱさっ
まひろ「あ…」
真田「おー」
雄大「俺かよ！？（笑）」
まひろ「雄大おめでとっ
次は雄大だねーっ」
雄大「うー」
真田「おめでとうっ柳井」
雄大「…あ、
ありがとうございます。
先輩、俺はまひろが浮気された時に
このブーケをもって駆けつけることに
します」
真田「は！？」
まひろ「雄大ったら（笑）」
まひろ「そんなこともありましたねー」
真田「本当ムカつくわ〜」
まひろ「雪斗さん…（笑）
あんなの冗談ですよー」
真田「お前は冗談思っとっても
柳井はそう思ってないやろっっ」
まひろ「思ってますって…え？」
真田「俺は絶対浮気せんからなっ」
まひろ「…雪斗さん」
真田「まひろ…」
翔「ふわぁぁぁぁあ〜」
真田・まひろ「！？」
まひろ「ごめんごめんっ
翔のことは忘れてないよっ？」
真田「邪魔すんなやっ〜」
まひろ「雪斗さん…拗ねないで（笑）」
真田「翔ぅ〜っママがっ」
まひろ「雪斗さんっ！！」
番外編 翔くん
まひろ「翔〜これが一年前の翔だよ」
翔「ぁ〜ぃ？」
まひろ「かわいいでしょ？」
翔「ぁ〜…」
真田「格好いいの方がええなぁ？」
翔「ぁ〜ぃっ♡」
まひろ「将来はイケメンになるかな？」
真田「そりゃ俺に似てイケメンに…」
まひろ「そういえば去年」
真田「え？」
まひろ「翔の名前を決める時です」
真田「あぁー確か…」
まひろ「絶対っ海斗ですっ」
真田「絶対ったけるっ！！」
まひろ「ひらがなは嫌ですっ」
真田「お前の名前の
ひらがな要素をいれたんやろ！？」
まひろ「それなら雪斗さんの
斗入れますっ」
真田「俺はええって」
まひろ「私も遠慮しますっ」
真田「素直に受け止めろや」
まひろ「雪斗さんこそっ」
真田「…」
まひろ「…」
真田・まひろ「ふんっ」
まひろ「いいですっもう
雄大に相談します」
真田「柳井！？関係ないやろっ」
まひろ「雄大は私の相談相手なんですっ」
真田「あぁそうか勝手にしろやっ」
ガチャン
まひろ「…雪斗さんなんて大っ嫌い」
真田「…はぁ」
？「雪斗さんっ」
真田「まひっ…なわけないやろ。
そんな男っぽい声じゃないわっ」
雄大「こんにちわ。」
真田「…雄大？」
雄大「一時帰国中なんです。」
真田「そーか」
雄大「喧嘩ですか？」
真田「せや…」
雄大「…」
真田「なんやねんっ」
雄大「俺は、まひろと喧嘩したことが
ありません。」
真田「なんやそれ、自慢か？」
雄大「先輩が羨ましいです。」
真田「は？」
雄大「俺らが喧嘩したことがなかった
理由は、
喧嘩するほど仲良くなかったから。
言いたいことがいえないから。」
真田「…」
雄大「先輩にはまひろと過ごす時間が
たっぷりあった…俺にはなかった」
真田「俺は…」
雄大「喧嘩ができることは
幸せなことです」
真田「まひろに謝る。」
雄大「病室行きましょう。」
ガラガラ
まひろ「ゆっ雪斗さんと…と雄大！？」
雄大「やぁ」
真田「あのっまひろ！！」
まひろ「あのっ雪斗さん！！」
真田「まひろから…」
まひろ「雪斗さんから…」
真田「…その。ごめんなそんで名前
海斗にしよか？」
まひろ「ごめんなさいっ
たけるにしましょ！？」
真田「え」
まひろ「考えてたことは」
雄大「同じってことだね。
間取れば？」
真田「…翔。」
まひろ「翔…」
雄大「いいじゃん翔くん」
真田「そんなこともあったな」
まひろ「ですねー」
真田「翔ぅーママとパパは翔のおかげで
始めて喧嘩できたんやでー」
まひろ「あははー」
真田「今思えば雄大ってええ奴やな」
まひろ「今更ですか？（笑）」
Pull…llll…
真田「あ、電話」
まひろ「誰ですか？」
真田「噂をすれば…やな（笑）」
まひろ「もしもし」
？「あ、まひろ？」
まひろ「雄大。」
雄大「明日家いくね」
まひろ「そうなんだー…え？」
雄大「じゃあっ」
ガチャン
まひろ「…」
真田「ん？」
番外編 プチ合コン
ピンポーン
まひろ「あ、来ちゃった？」
真田「来ちゃった？何がや…」
ガチャ
雄大「ドアの鍵
閉めないなんて不用心だよ」
真田「雄大！？」
雄大「来ちゃった♡」
真田「お前来ちゃったってなぁー」
ガチャ
？「来ちゃったぁ♡」
？「来ちゃいましたよ♬」
まひろ「え！？
加奈ちゃんと亮平くんも！？」
真田「も？ってお前知ってたんかいっ」
バシッ
まひろ「てへ」
真田「…」
まひろ「…」
真田「そんなんやっても
可愛いだけやで」
まひろ「そこは可愛くないでですよっ」
雄大「あ、真田先輩の背中の…」
まひろ「あ、翔のこと♬？」
亮平「翔くんかっ…」
加奈「先輩おんぶ似合わなっ（笑）」
まひろ「でしょ？（笑）」
真田「うっさいわ子連れ」
加奈「美玲(みれい)可愛いでしょ？
翔くんと同じ１歳よ♬」
まひろ「この子が美玲ちゃんかぁ」
加奈「上の子は人見知りだから…
亮平の後ろに隠れてる（笑）」
亮平「成海(なるみ)ママとパパの
お友達さんだよ〜」
雄大「成海くんか〜俺は雄大」
成海「…ゆーぢゃい？」
雄大「（笑）」
まひろ「可愛いっ」
真田「俺は雪斗。先輩って
呼んでええで」
まひろ「雪斗さん…（笑）」
成海「ゆきぃ…」
真田「雪…（笑）」
まひろ「あたしはまひろ」
成海「…」
ギュッ
真田「え！？」
雄大「え！？」
成海「にゃるみっっまひりょ
かわいからしゅきっ♡」
真田「うおっマセガキっ！！」
加奈「変なこと言わないでください」
真田「だってコイツっ」
まひろ「あの…加奈ちゃん（笑）」
加奈「え？…あぁぁ」
まひろ「足にくっついて…」
加奈「しばらく離れないわ（笑）」
まひろ「成海くん」
成海「いゃだ」
まひろ「え」
亮平「第一次反抗期（笑）
二歳のイヤイヤ期」
まひろ「なるほど（笑）」
成海「むぅ」
まひろ「かわい♡」
雄大「ほらっ先輩拗ねてるよ（笑）」
真田「拗ねてないっ」
加奈「先輩（笑）」
美玲「ふわっぁっ…」
加奈「あ…寝ちゃった」
美玲「…Zzz」
まひろ「じゃあ翔のベッドに」
加奈「ありがとう」
まひろ「あ、雪斗さん」
真田「…何や」
まひろ「まだ拗ねてるんですか（笑）
翔も寝てます」
真田「え」
まひろ「どうするかな…」
真田「心配すんな
こういうこともあろうかと…」
まひろ「…あっ」
雄大「すげ」
亮平「二段ベッド」
まひろ「翔を…ん？」
成海「…」
まひろ「まだ掴まってたの（笑）」
成海「ママ…」
まひろ「え？」
成海「…Zzz」
雄大「寝てるよ（笑）」
亮平「ほらっ、成海」
成海「…パパ」
亮平「…」
まひろ「亮平くんがパパに見える…」
亮平「いやパパだよ（笑）」
加奈「亮平が…」
亮平「パパだから（笑）」
雄大「じゃあ、どうする？」
まひろ「どうする…とは？」
雄大「これから」
まひろ「取り敢えず…座って（笑）」
雄大「なんか…」
まひろ「合コンみたいだね（笑）」
真田「男1人多いけどなぁ」
雄大「真田先輩余ってますよ」
真田「お前のことやっ！！」
まひろ「５人で会うの久しぶりだね」
亮平「雄大は日本にいなかったもんな」
雄大「最近はあっちで
1人暮らししてるんだ」
加奈「1人暮らししてるんだったら
日本に戻ってくればいいのに」
まひろ「そうだよ」
雄大「それがねー」
亮平「それが？」
雄大「止められちゃって（笑）」
真田「は？」
雄大「引きとめられたんだよ（笑）」
まひろ「あ、彼女！？」
真田「え！？」
加奈「彼女じゃなくても…女ね」
亮平「友達以上恋人未満ねぇ」
雄大「待って違うよ」
まひろ「フィアンセとか？」
加奈「政略結婚ねぇ」
真田「そういや柳井の家
どっか有名な会社の…」
亮平「政略結婚あり得る」
雄大「だから待ってって！！」
ドン
キラーン
まひろ「キラーン？」
加奈「あれ、それは」
亮平「指輪？」
真田「…え」
雄大「これは…」
まひろ「結婚してたの？」
雄大「…てへ（笑）」
全「えええぇぇぇぇええええ！？」
雄大「そんな驚く？（笑）」
まひろ「いつ！？いつ！？」
雄大「うーん…４年前かなぁ」
まひろ「…え！？」
亮平「それだと…まだ１８」
加奈「高校生じゃないっ！！」
真田「おまっ学生結婚かよ！？」
雄大「だから子供は４歳かな（笑）」
加奈「４年前に結婚したのに
子供が４歳…ん？」
雄大「あ、できちゃった婚（笑）」
真田「…」
まひろ「…」
加奈「…」
亮平「…」
雄大「黙ってたことは謝るって（笑）」
まひろ「４歳ってことは…」
亮平「保育園児か幼稚園児…」
加奈「…あと３年で小学生！？」
雄大「そうなっちゃうねぇ（笑）」
亮平「雄大確かに大人っぽくなったけど」
加奈「雄大がパパぁ？」
真田「信じられんわ」
まひろ「男の子？女の子？」
雄大「男の子」
加奈「名前は？」
雄大「和泉(いずみ)。」
真田「柳井和泉…」
加奈「頭良さそー…」
亮平「何か硬派になりそうだな。」
雄大「んー…そうかもな（笑）」
加奈「え、既に！？」
雄大「何か…その…
同じクラスの女の子に告白されてね」
真田「ほぉ」
雄大「けど…嫌って言って断ったと」
加奈「あらー」
雄大「それでウチの娘が傷ついたと…
そこのお母様が家に来てしまって…」
まひろ「あちゃ」
雄大「まぁ、予想どうり謝れと。」
真田「嫌、一言はな…ちょっとな」
雄大「それで、
和泉呼んで謝れと言ったら」
亮平「言ったら？」
雄大「女の子に興味ないので。」
亮平「うぉっ（笑）」
加奈「謝らないのね（笑）」
まひろ「可哀想…（笑）」
真田「て、言いながら
笑ってるじゃねえか（笑）」
まひろ「雪斗さんだって（笑）」
雄大「いいよ別に（笑）
その子はさ、次の日から別の男の子に
寄っていっちゃってさー」
亮平「こっ怖え女（笑）」
真田「お前の奥さんも中な…」
加奈「何ですか？先輩」
真田「何でもないです。」
番外編 バレンタイン
そして、夜になったので…
まひろ「泊まって行きなよ」
加奈「え？でも…」
まひろ「泊まってくれた方が嬉しい」
亮平「いいの？」
まひろ「もちろん。」
というわけで…
泊まって行くことになった。
なので…
まひろ「ねぇねぇ
加奈ちゃんこれ見て」
加奈「あ、これ
バレンタインの写真」
アルバムを見ていた
真田「本当アルバム好きだよな」
雄大「あ、俺もいる」
亮平「俺もいるじゃん」
加奈「でもこの写真は」
雄大「…俺がいない」
まひろ「だって雄大は
既にNYに（笑）」
亮平「先輩は別ショットですね」
真田「彼氏やもん。」
亮平「あ、そうでした。」
真田「なんやねん。」
まひろ「そういえばあの時、
初めて加奈ちゃんと亮平くんが
喧嘩してるの見たかもっ！！」
亮平「喧嘩？」
加奈「したなぁ…喧嘩」
亮平「…マジで」
加奈「亮平の馬鹿」
亮平「いっ」
まひろ「まぁまぁ
話してたら思い出すって♬
確かあのときは…」
ガラガラ…
亮平「おはよー。」
加奈「…」
まひろ「おっおはよ亮平くん」
亮平くんの手には
大きな紙袋が握られていて
その中には…
まひろ「チョコがいっぱい…」
亮平「え？あ、これ？」
まひろ「亮平くん…モテるんだね」
亮平「そんなことないよっ
全部義理だし。」
まひろ「どうかなぁ…」
亮平「あ、加奈」
加奈「何」
亮平「い？加奈怒ってる？」
まひろ「あは〜」
加奈「べぇつにぃ」
まひろ「あっはは」
亮平「加奈ぁ？」
加奈「…フンッ」
亮平「かっ加奈…」
「亮平くーん」
亮平「あ」
まひろ「あ」
加奈「呼んでるじゃん行きなよ」
亮平「え…でも」
加奈「行って」
まひろ「ここはひとまず…」
亮平「わかった。」
加奈「…うぅ」
まひろ「加奈ちゃん（笑）」
加奈「あんなすごいチョコ
いっぱい…あたしの手作りなんて
ゴミみたいで渡せないよ…」
まひろ「何で加奈ちゃん
頑張ってたじゃん」
加奈「…うん。」
まひろ「彼氏なんだから大丈夫」
加奈「真田先輩もきっと
いっぱい貰ってるよね…」
まひろ「いっ」
加奈「まひろは自信もって渡せる？」
まひろ「そっ…それは」
加奈「うぅ…」
ガラガラ
まひろ「あ、先輩だ」
加奈「ほら、いっぱい持ってる…」
まひろ「何か…ムカつく（笑）」
加奈「でしょぉ！？」
真田「なにやってんのお前ら」
加奈「あ、先輩」
まひろ「おはようございます」
真田「おはようござい…え？
怒ってる？」
まひろ「別に」
真田「いっ」
まひろ「次移動なんで。」
真田「え」
まひろ「失礼します。」
加奈「失礼します」
真田「あ…」
亮平「先輩もですか？」
真田「あ、西門」
亮平「分からないですね」
真田「分からんなぁ」
そして日が立ってしまい
今日は２月１５日
in屋上
真田「結局貰えんだなぁ」
亮平「ですね…」
真田「お前食ったん？」
亮平「何をですか？」
真田「義理チョコ」
亮平「食ってません」
真田「そっか」
亮平「食べたんですか？」
真田「食ってへんよ」
亮平「ですよね…」
真田「辛いなぁ」
亮平「こんなこと言ったら
先輩のダメージ
倍になるかもしれないですけど」
真田「おう」
亮平「雄大もらったそうです。」
真田「へぇ……」
亮平「あれ意外と薄いですね」
真田「…え！？柳井貰ったん！？」
亮平「遅っ！！」
真田「何で柳井が貰って
彼氏の俺が貰えんねん…」
亮平「さぁ…」
真田「なぁ何でやと思うぅ！？」
亮平「そっそんなウルウルした目で
見ないでくださいっっ！！」
真田「なんでなんや…」
亮平「バレンタイン
終わりましたからね諦めるしか…」
バンッ
亮平・真田「！？」
？「屋上は立ち入り禁止ですよ」
亮平「うわっごめんなさ…加奈！？」
まひろ「あたしも居ますよ」
真田「まひろ！！」
まひろ「先輩分かりましたか？」
真田「え？」
加奈「あたしたちが渡さなかった
理由ですよ。」
亮平「理由…」
まひろ「分からないの？」
真田「…ごめん。」
加奈「無意識に気づいてるのにな」
亮平「え！？」
真田「無意識なぁ」
まひろ「義理？チョコです」
亮平「義理？チョコ…」
加奈「あげた子には悪いけど
手をつけなかったのは嬉しかった」
まひろ「女の子の気持ちは
複雑なんですよ先輩。亮平くん。」
亮平・真田「…はい。」
加奈「じゃあまひろっ
パフェ食べに行こっ」
まひろ「うんっ」
真田「え？ちょどこ行くん！？」
亮平「待って！！」
雄大「へぇそんなことが…」
まひろ「結局チョコは
あげなかったよね（笑）」
亮平「そうなんだよっ！！」
加奈「虫歯になるといけないでしょ」
亮平「…まあな。」
まひろ「亮平くん。」
亮平「ん？」
まひろ「…」
亮平「え？何！？」
まひろ「…あれ」
亮平「あ…」
翔「…Zzz」
美玲「…Zzz」
成海「…Zzz」
加奈「何か…兄弟みたい」
まひろ「気持ち良さそうだね」
真田「どんな夢みてんのやろ…」
亮平「楽しい夢ですよね。きっと」
雄大「和むなあ」
加奈ちゃんたちは家に帰って行った。
まひろ「もう少し
いればよかったのには」
真田「いつでも会えるやろ」
雄大「俺もそろそろ」
まひろ「雄大も！？」
雄大「うん。
そろそろ空港いかないと」
まひろ「また行っちゃうんだ」
雄大「もう、いつ
帰国するかわかんないかな」
まひろ「そんな…」
真田「メールでもなんでも
すればええやん」
まひろ「…それはそうだけど。」
雄大「やっぱりまひろが
寂しがってくれると嬉しいな」
真田「人妻誘惑するなやボケ」
雄大「やっぱり健在なんだね（笑）」
まひろ「でしょ？（笑）」
真田「聞こえとるで」
雄大はまたNYに向かった。
雄大に次に会えるのは大分先みたい
少女漫画に憧れて
いままで、ありがとうございました。
すごい短期間ありがとうございました。
まひろちゃんと先輩が結婚生活を
しているところで終わりましたが
まひろちゃんと雄大が
結婚するまでにも
ちっちゃなドラマが…
それは番外編で徐々に（笑）
とにかく、ありがとうございました
番外編でもよろしくお願いいたします
