最後の約束

最後の約束

幼なじみの家に遊びに行く途中の出来事だった。
突き当たりを右に曲がると幼なじみの家はある。

僕が曲がろうとした瞬間だった。気づけばそこは見たことない平野だった。「ここはどこだ?」僕は思わずそうつぶやいた。

「よく来たね。」声に反応して後ろを振り向くと。幼なじみの友達がそこにいた。

僕は尋ねた「ここはどこ」幼なじみはその問いには答えずに「さー、約束通り一緒に遊ぼう」僕はそのまま手を引かれ幼なじみと遊んだ。

それが最後とも知らずに・・。すっかり日は暮れ。幼なじみはこちらを見ると「今までありがとう君に会えてよかった。」幼なじみは、半分笑って涙を流しながらそう言って消えていった。


ふと気がつくと僕は幼なじみの家に行く途中の曲がり角にいた。

僕はそのまま幼なじみの家に向かった。
だが、僕の幼なじみは朝に冷たくなっていたそうだ。

幼なじみはもとから体が弱く最近は体の体調が良いので家に帰っていた。昨日の電話で遊ぶ約束したのに・・・。

昨日まで生きていた僕の親友、あの時会った親友はすでにこの世に居なかったのだ僕の親友は最後の僕との約束を守るため、あの世に行く間際に僕と遊んでくれたのだ。そう思うと涙が止まらなかった。
人は生きて行く中でいつ大切な人を失うかわからない、だからこそ今大切な人と居る一瞬一瞬を大事に生きるのが大切なんだとこの時僕は実感した。

親友よ「ありがとう。」

最後の約束

最後の約束

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-16

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