残された記憶と新しい記憶

どうもももいろです(も3連発)

ちなみに現段階の奏香は全裸です


本編をどうぞ

「あんた、名前は?」

萃香がそう聞くと、奏香は背中を丸めて頭を抱えはじめた

「名前?名前・・・な・・・なまえ・・・」

この時の奏香には記憶が無い

「記憶が無いのか、こりゃまた面倒だねぇ」

「うぅ・・・ごめんなさい・・・」

萃香が腰に手を当てて言うと、威圧に負けた奏香が泣き出してしまった

「あわわ、何も泣くこたないだろぉ」

奏香は何も言わなくなったが、どうやら本当に記憶が無いらしい
さすがに困った萃香は、奏香に名前をつけてやることにした

「ま、名前が無いのは不便だ、呼び名か何かあればいいんだが」

とはいうものの、萃香とてそう簡単に人に名をつけられない
独断で名前をつけてやるにもアイデアには種が必要である
その時、机の上に奏香と書かれた一本の酒が置いてあった

「奏香か・・・かわいいじゃないか」

萃香は考えるのを止め、一番に目に入った文字を名前にした

「奏香、あんたの名だよ」

「え・・・僕の名前?」

奏香はまんざらでもない様子だった
これから萃香は、奏香と名づけたこの鬼を娘のようにかわいがることにした

「よし、私が面倒みてやるよ」

「う・・・うん」

「私は伊吹萃香、よろしくね」

「よろしく・・・?」

奏香は不思議そうな顔をしていた

「なんだいなんだい、もっと喜びなよ!新しい友達ができたんだからね」

「とも・・・だち・・・」

萃香のやさしさに安心したのか、体力の限界が来たのか、奏香はパタリと倒れてそのまま寝てしまった

「ふっ、寝ちまったか」

その寝顔はとても安心していたという。

残された記憶と新しい記憶

最後まで読んでいただき、ありがとうございます
ももいろです

今回は少し短めです
ここでついに奏香の新しい記憶が幕を開けます
萃香と共に生活していく上で何を培っていくのでしょうか


奏香は結構筋肉質な細マッチョなので影をつけるときにちょっと肩から手首にかけてイカツくなりますw
とても小柄で細身ですが、腰の大きさなどは8歳程度の女の子
いわゆる幼女体系にしてあります
難しいです

残された記憶と新しい記憶

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更新日
登録日
2013-07-15

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