光影

光影

何度も裏切られて 何度も泣かされた

なにより大切な人のことなのに
どうしてこんな苦しんでるんだろう



ずっとずっと眩しい光であった人

だからこそ

影はこんなにも くっきりと
君の身を包んでるんだ


夜が寂しいから
朝が来るように

不幸があるから
幸せがあるように


光が闇になるんだ


なにが正しくて
なにが間違っていて

どれが嘘で
どれが真実で

誰が悪くて
誰が許されるのか



そんなこと何も何も 分からないけど



闇であり光でもある たった一人を
大切に想う気持ちで 包んであげたい



だって
そばにいたいから

何があっても やっぱり
好きだから


その想いさえあれば
悲しいことだって乗り越えられるよ



顔を上げて
意味のない自信を抱えて
その想いを信じて


そしたらね
見えるでしょう


少し遠いかもしれないけど


あなただけの光
あなたを愛しいと寂しげな声をあげる光が


ほら次は 君の番
きっと手を伸ばしてみたら

また笑えるよ

光影

光影

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-12

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