外来の鬼 奏香発見

こんにちはな気がするのでこんにちは、ももいろです
初回ということで、奏香が発見されて萃香と出会うシーンです

どうぞ

奏香と萃香の最初の日

奏香が見つかったのは、幻想郷は地底の最深部だった
どこからも繋がっていないはずのその場所に誰にも見られることなく現れ、うつぶせに倒れたように気を失っていた
なぜその場所にいたのか、なぜ気を失っていたのか、どこの鬼なのか
何一つとして事実はわからなかった

ただ一つ、現段階で言える事実は・・・

この鬼は生きており、散歩中の萃香によって発見された

ということである

奏香自身はこの時すでに記憶を失っており、新しい記憶の幕開けとなったのは
萃香との出会いだった

「見覚えの無い角だ・・・とりあえず家へ運ぼうかね」

萃香は奏香を自宅へ運び、看病することにした
命に別状は無いが、体は到底言うことをきく状態ではなかった

「ん・・・いっ・・・」

奏香は数分で目を覚ました

「あぁダメだダメだ、まだ傷が深い」

萃香があわてて寝かしつけるが、奏香は精神崩壊に陥っていた

「わわわ!?触るな!」

「コラコラ落ち着きなってば」

奏香はまったく状況を把握できていないようだ
おそらくそれによる「わからない恐怖」に襲われているのだろう

「誰!?何これ?痛い・・・い・・・痛いよ・・・」

とてつもない恐怖と苦しみにおぼれる奏香を助けるにはどうすればいいか
萃香は考えた末に、この方法しかないと判断した

「まぁ、落ち着きなって」

一瞬の隙を見た萃香は、奏香をぐっと胸に抱きしめた

「私はあんたを助けたんだよ・・・私は味方さ」

其の言葉に心が緩んだ奏香は能力によってつい本音を言ってしまった

「胸・・・ちっちゃ・・・」

「(ぐっ・・・)」

「ま、まったく・・・正直でいい子じゃないか。まぁせっかく生きてたんだ、自己紹介ぐらいしておくれよ」

奏香は困った様子だが、萃香に心を開く気はあるようだった

外来の鬼 奏香発見

最後まで読んでくれてありがとうございます
ももいろです

いかがだったでしょうか、これが奏香と萃香の出会いです
次回からより本格的に奏香が幻想郷を知って行きます
素敵でファンタスティックで突っ込み所満載な幻想郷に、奏香はどんな反応を見せるのでしょうか

期待してくれたら泣いて喜びます

ありがとうございました
ツイッタもよろしくです

外来の鬼 奏香発見

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-12

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  1. 奏香と萃香の最初の日
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