人間と悪魔36話
今回ありません。
お化け屋敷を出たあと、なんだかんだやっていたらいつの間にか空は暗くなっていた。
「そろそろ帰るか。」
「えっ!もう帰るの?」
宮下は残念そうに東にそういった。
「あぁ、ここでいつまでも遊んでるわけにもいかない。」
東はマジメな顔をして宮下にこう告げた。
「依頼が来ている。」
「・・・依頼・?」
「依頼というか挑戦状みたいなものだ、これを見ろ。」
そう言って東は自分の携帯を宮下に見せた。
その挑戦状の内容は『自分は今、家族を皆殺しにした、俺に復讐したければ明日この場所に来い。』といった物であった。
「・・・ということだ。」
「その犯人は相当自分に自身があるようね。」
「そのようだな、ちゃんと場所も書いてるあるし今回は力技で解決ができる。なにより・・・」
東は怒りに震えた様子で一言こう言った。
「こういうフザケた事をやる奴は許せん。」
「・・・・そうね。」
「おい、坂内、桂木、いるんだろ?出て来い。」
その事を聞いてびっくりしたのか、当然出てきて、とてもあたふたしていた。
「なんで分かったんですか・・・?」
「そんな事はどうでもいい、お前らその距離だと挑戦状の内容は聞いているな?」
「あぁ、ばっちり聞こえたよ・・。」
宮下はびっくりしているのか、なにも喋れない状態でいた。
「お前らここでなにをしていた?」
「え!?え、えっと、私たちも、遊びに来てました!」
「・・・・まぁどうでもいい。」
やっと正気に戻ったのか、宮下は坂内たちにこう言った。
「ずっと、つけてたのね・・。」
「ち、ちがうぞ!!俺はただ・・。」
「まぁ、大体分かるわ。その子に無理やり連れてこられて私たちのデートを嫉妬しながら見てたってことね。」
「なっ!!?そんなわけないじゃないですか!!」
「どうだか・・。」
宮下は呆れ顔で坂内を見ていた。
それに対して坂内はこう言い返した。
「宮下さんこそ、自分が悪いのに人を蹴りを入れないほうがいいですよ。」
宮下はそのことに対してとても涼しい顔をしていて、そうしてこう言い返した。
「あの人がしつこいのが悪いのよ、私は悪くないわ。」
「一つ言っておきますけど、いくら顔だちがよくても性格が悪かったらもてませんよー。」
それに対して宮下は気に障ったのかこう言い返した。
「あなたに言われたくないわ。だってそんな身体じゃあ男の人も振り返らないでしょう。」
「大きなお世話ですよ!!」
二人が言い合ってるところ、東は止めに入るみたいに話に割り込んだ。
「とにかく、いいかお前らこの挑戦状は受ける。そして・・。」
東は最後に一言こう告げて終わった。
「地獄を見せる!」
人間と悪魔36話
今回ありません。