禁 物 恋 愛

禁 物 恋 愛

プロローグ




初詣で賑わったこの神社。



久しぶりに見るあの愛しい人からのメール。



心が揺れてしまう瞬間に




私は鋭く気づく事も無く、



「行くね」



と返信をした。

出会い


私とれおさんが初めて出会ったのは、2012年、6月10日。



今でもはっきり覚えてる。あのキラキラした笑顔。



これは、高校三年の私と、10個歳上のれおさんのお話。





6月のやや暑いある日の事。



LINEの掲示板からやってきた、とある勧誘。




''良かったら休みの日、ご飯でも食べに行きませんか''




もちろん画像の交換もしてたし、やり取りも結構していた。




爽やかで、本当に優しそうな顔をしていた。



私はこの時、



(わぁイケメンだ。こんな人と一緒に遊べるなんてラッキーだ。)




なんて軽い気持ちでいた。




私は、素直に楽しそうだなと思い、誘いに乗った。



わくわくしながら日曜日が来るのを待った。




6月10日の日曜日。




アウディに乗っていたその人は




今まで見た事のないくらいの明るい笑顔。



典型的な可愛い喋り方。



そして途絶える事のない会話。


話のやり取りの相性の良さ。





私は一気に緊張が溶けたのだった。





車で近くのイタリアンに連れてってもらった。



がっつりのコース料理。



(こんなとこ初めて来たからマナーとかわかんねぇ…)



なんて心の中でぼやきながら、



れおさんとは絶えない雑談を楽しんでいた。


値段はもうびっくりするくらい高い物だったから身震いがして、



私がお手洗いに行ってる間に、れおさんはお会計を済ましていた。



夕日が綺麗だった帰り際。



''また遊べたらいいね''


車の中で、少し落ち着いた笑顔を浮かべながら、れおさんは言った。


あっという間に時間は過ぎ、楽しい一日は終わった。

禁 物 恋 愛

禁 物 恋 愛

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-09

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