心に灯火がともるまで
中学校生活最後の年。
やはり最悪なクラスメートばかりだ。
心に灯火がともるのはいつになるだろうか。
クラス発表
「麻里子! 一緒のクラスだよ~」
「本当に!? やった~!」
「後、愛菜とも一緒!」
「マジで!? それ最高じゃん!」
私は鬼島麻里子。
吹奏楽部所属でクラリネットやってる。下手だけどね。
成績は良くはない。勉強したらそれほどの点はとれるけど。
この元気あるのは高崎恵。
小5の頃に知り合った、なんでも話せる親友。
一緒の部活でアルトサックスを吹いている。
「あ! 愛菜~!」
「ん? あ、恵」
「同じクラスだね~!」
「うん、でも嫌いな奴めっちゃいる。最悪」
「まぁ、あたしもいるから」
この結構毒舌なのが井上愛菜。
美少女な方だけど、中身は現実逃避しててアニメヲタク。
吹奏楽ではテナーサックス担当。恵と同じパート。
成績はかなりよくて普通に5位以内に入る。
実は私、中2のとき仲間からハブられてて、孤立してる日々か続いていた。
グループに入ろうとしても避けられ、その上男子からも嫌な目で見られていた。
結局、仮病する日が増え、修学旅行も休んだ。
そんな最悪な中2生活を過ごしたんだ…。
でも、もうそんな心配はいらなかった。
何せ、親友が2人もいるんだから。
これからの中学校生活にちょっと期待。
心に灯火がともるまで