カラ

カラーボックスの中に
カラカラののどの中に
カラーな虹の真ん中に




空っぽのカラーボックスから出てきたのは
ぐちゃぐちゃにつぶれた紙切れ

すっかり忘れてた



空っぽののどの中に流し込んだのは
何とも言えないにおいの水道水


味は気にしないで



空っぽの虹の中に夢見てたのは
テキトーに描いてみた張りぼて


七色はもう消えて




殻に閉じこもってた



殻を破ってみたら


また空がありました



空の向こうは破ることなんてできないだろ


そう呟いて僕はちょっと笑った




空の中に


殻の中に


カラーに塗りたくって派手にしてみた


やっぱりやめればよかった



僕から


からはもうカラ

カラ

カラ

暑い・・・からっからです・・・・・・ということで書きました。殻に閉じこもったら蒸し焼きの完成です。空からの日差しでもうカラカラにひからびてしまう・・・からからです

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-07-06

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