もう遅いんだ。。。
出会ってはいけなかった、話さなければ仲良くならなければどんなに楽だったんだろう。遅いんだ、もう。辛いから、だから・・・・・
始まりは・・・
1人目の出会いは、小学校6年生の時でした。私は春休みをおえ、
「いってきまーす!!」
と元気な声を残し家を出ました。その日は6年生としての学校初日、クラス替えでした。先生が1人1人名前を読んでいきクラスが決まります。私は4組でした。そして出会ってはいけなかった私たちが出会ってしまったのです4組の教室で・・・・
彼が教室に入ってきた時の顔は今でも忘れません。ハーフと思うくらいはっきりとした整った顔、160はある身長、この世にいるのか?と疑いたくなる優しさ、グレーのパーカーにジーンズを履いてたまたま目があった私に整った顔で笑いかけました。これを一目ぼれというのでしょう。胸がたかなってバクバクいって顔が熱くなりました。
その人がたまたま私の友達と仲が良かったので話すチャンス到来!
「名前は?」
「黒井 蓮」
「趣味は?」
「サバゲー」
「なにそれ?」
「女の子は知らなくていいんだよ笑」
女の子って言われた!また心臓がバクバクになりました。それから私たちは、すごく仲良くなりずっと一緒にいました。付き合っていると噂のたつくらい。でも、出会ってから8ヶ月余りで、蓮は親の都合で宮城県に引っ越してしまいました。それから3ヶ月蓮のいない卒業式が終わり、蓮のいない入学式・・・
連絡もとだえ大阪に帰ってきたらしいということしか知りませんでした。家も連絡先も学校も何もかも・・・
蓮に再会したのは中2になってからでした。
でももう遅かったのです。私は私ではなく蓮は蓮でなかったのですから。
蓮は事故で足をなくし明るかった性格など目に見えませんでした。私もその足を見てすっかり変わった蓮の姿を見て、あんなに好きだった蓮を避けるようになりました。私たちは少しずつ、少しずつその距離を遠ざけていきました。
もう遅いんだ。。。