人間と悪魔32話

今回ありません。

悪霊がJのほかに複数いるということで、宮下に力を求めた東。
宮下は喜んでいたが、坂内はとても不満そうな顔をしていた。

「・・・・そんで、いつ退院できるの・・・?」

宮下は不安そうな顔をして、東に言った。

「明日にでも退院できるそうだ。」

「あぁ、よかった、これでデートできるわね。」

「・・!!!」

坂内は東と宮下のデートのことをすっかりと忘れており、急に目つきが変わった。

「そんな約束したか?」

「したじゃない!!日曜日デートに行くって!」

「・・・そういえばそうだな、坂内と桂木も誘うか?」

「優斗・・・デートの意味分かってる?」

「みんなで楽しむことだろ?」

「そ、そうだけど、こ、恋人同士で・・。」

宮下は顔を赤くさせて恥かしそうに東に言った。

「言っておくが、俺とお前は恋人同士でもなんでもない。」

「ま、まぁいいじゃない、それじゃあ日曜日楽しみにしてるわ。」

そう言って宮下は逃げるように病院をあとにした。

「ああ、東さん!!ほほ、本当にデートなんかするんですか!!?」

「それが今回の依頼終了後の約束だからな、めんどうだがしょうがない。」

言葉通り東はいまからめんどくさそうな顔していた。

「・・・・・あぅ・・そうですか・・。」

坂内はなぜかガッカリしたような顔をしていた。
それから数秒、桂木が病室に入ってきた。

「よう、大丈夫か?」

「明日には退院できるそうだ。」

「そうか、あっ!それと依頼者から一言伝えてくれって。」

東は不思議そうな顔をして桂木のほうを見た。
桂木は大きな声でそれとはっきりとこう言った。

「『ありがとう。』だってさ。」

東はその一言を聞いてすこし笑った。

「そうか。」

「じゃあ、俺はこれから用事があるから。」

「あぁ。」

そう言って桂木は病室をあとにしようとしたが、坂内に急に呼び止められた。

「ちょっと待ってください!!私も失礼します、東さん。ではお大事に。」

坂内はそう言うと席をたって急いで、桂木のほうに向かって一緒に病室を出た。

「なんだ?あいつ?」

東は不思議そうな表情をして桂木たちを見送った。

「桂木さん、今日何曜日ですか?」

「え?今日は金曜日だけど、なんで?」

「日曜日あいてますか?」

「え!?もしかして・・・デート?」

「なんでわかったんですか?」

「え、あ、いや、」

桂木はなにやら、とても戸惑っておりあたふたしていた。

「で、でどこ行くの?」

「遊園地です。」

「わわ、分かった。楽しみにしてるよ。」

「詳しいことが分かったら連絡しますね。」

「りょ、りょ、了解!!」

そんな感じで色々と勘違いしてる桂木は日曜日を楽しみにしていた。

人間と悪魔32話

今回ありません。

人間と悪魔32話

東は約束のために宮下とデートすることになったが、東自信めんどくさがっていた。 坂内のほうもそれには納得できず、ついてくことにした。

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-08-02

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