パラレルプレイヤー
時にして2035年、コンピューターも発達し
人間が機械にたよりはじめた時代。
これにより通学を一種の義務とされていた学生たちは
登校せずに勉学に勤しむ環境ができあがった。
そしてそんな風潮が真っ先に伝わった、千葉のとある町。
そこのとある少年がある科学的実験に巻き込まれ試行錯誤しながら奮闘していくファンタジー活劇である。
chapter.1「パラレルワールド」
「この話はなにかしらの影響を受けて作った話です。
よって、偽りの話であり他の作品などとは一切関係ありません。」
…などと口上を宣ってみたものの矛盾していて口上にすらなっていない。
ここは千葉のとある街。
そして俺の名前は江口蓮矢。
このごろ現実の世界にうんざりしてきている。
このごろといっても1年前から毎日のように思っている。
その頃から学校にも行かず、毎日パソコンと向かっていた。
オンラインゲームをやったあと、ネットサーフィンをするのが俺の習慣。
いつもと同じようにオンラインゲームをやってネットサーフィンをしていると、メッセージが一通きた。
そこには、
「このメールが届いたあなたは、ワタクシたちに選ばれた一人です。
ここをクリックすればあなたは新たな世界に足を踏み入れることができ、腐れ切った現実からでることができます。
さあ、答えを
>>YES<<or>>NO<< 」
俺はどうせ冗談か何かなのだろうと面白半分で>>YES<<をクリックした。
その瞬間目の前が真っ暗になった。
目をさますと俺は草原にいた。
周りを見るとたくさんの人がいた。
数千人はいるだろう。
俺は隣に倒れていた容姿端麗な女の子に話しかけた。
「ねぇ、ここがどこかわかる？」
「分からない…パソコン見てたらメッセージが来てそれでイエスって答えて起きてみたらここにいた…。」
「え？君もか。
実は俺もなんだ。」
「多分…ここにいる人全員わたしたちと同じだと思うわ…」
と話しているとだだっ広い野原にアナウンスのようなものが流れた。
「君達は実験体に選ばれた。
我々が開発したウイルス型電脳ゲームのね。」
ウイルス型電脳ゲーム？
なにを言っているんだこいつは。
「意味が分からない人のために説明しよう。
ウイルス型電脳ゲーム、ゲーム名は“パラレルワールド”。コンピューターから特殊な催眠作用型ウイルスを体内に侵入させそれが脳と結合し免疫の中に組み込まれる。そして脳下垂体の信号がここを通りこの世界に入るという仕組みだ。
出入りは自由。ログイン、ログアウトはメニューにある。
だがしかし、君たちにその決定権はない。
この“パラレルワールド”で起こる。様々なミッションをこなしてもらいたい。
そしてノルマをクリアしたあかつきには君達に選択の権限を与えよう。」
なんだと？そんな訳の分からない話があるか。と思ったが、話はまだ続きがあるらしい。
「脳下垂体が通じていると言ったが、それは感覚的なとこにも通じている。要するに感覚は現実世界そのものなのだ。
怪我などは現実には反映されないが、このゲーム内で死ねば脳と結合したウイルスが暴走し乗っ取る。
この試作段階のウイルスの留意点がそれだ。
乗っ取られれば、脳死に似た状態に陥ってしまう。
気をつけるがいい。
あと、名前は実名ではなくハンドルネームをしようすること」
要するに、このゲームは現実と何らかわりない世界でありここでの死は現実での死ということだ。
そんなことに巻き込まれて非常に腹立たしくなったが、この現状を受け入れるしかなかった。
周りは泣き崩れている人もいれば気絶している人もいた。
隣の女の子は、遠いところをみつめていた。
「そういえば、名前をきいてなかったな。」
「うん。そうだね。
わたしの名前は…えっとハンドルネームだから…アヤナ。よろしくね。」
「あぁ、よろしく。」
「君の名前は？」
「俺の名前は、レンヤだ。」
「レンヤくん！よろしくね！」
「そうだ、アヤナ。
これから一緒に行動しないか？」
「うーん、そうだね。
そっちの方が安心だね！」
「じゃあ、これからよろしくな。」
「うん！」
これから長くて険しいデスゲームが始まる。
パラレルプレイヤー
拠点を探しにいくレンヤとアヤナ。
これからどんなことがおこるのかは作者である私にしか分からない…。
このデスゲームはまだはじまったばかりだ。
