この空の下で

この空の下で

はじまり

「桜ちゃん!」

「はーいっ」


桜田 絢音
(サクラダ アヤネ)

17歳の高校2年生。

愛称は、桜。


都内にある"Take Off"という居酒屋で働いている。

高1から働きはじめた私は
かれこれ、もう1年以上もここで働いている。


そんな私に店長の

大山 伸
(オオヤマ ノブ)

通称、伸さんは言った。


「今日から働いてもらう、片岡蒼くんだ」

「片岡です、よろしくお願いします」


伸さんから紹介された

片岡 蒼
(カタオカ ソウ)

は誰が見ても整った顔をしている男性だった。


「…あ、ああ。桜田です! よろしくお願いします」

「で、蒼くんの指導を桜ちゃんに任せようと思って」

「…………え。」



1年という長い年月をTake Offに捧げてきた私は
週6でバイトにはいり、レギュラーメンバーと呼ばれる
お店を回す中心的なメンバーになっていた。


だから一通りの業務は完璧。


だけど、それは私にとって初めてだった。

この空の下で

この空の下で

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-28

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