赤い地球

赤い地球

XX12年

XX12年

人間は、地球温暖化の変化とともに、人もその環境に合うように変化していった。
だが、変化していく人間は限られていた。
科学者によると血液に問題があるということがわかっていた。
しかし、わかってることは2つで、
おそらく今生きている人間は、血の量が多い人間だけだと言われていた。
それがわかったのは、すごい実験をしたわけでも、何かすごい発見をしたわけでもなく、
ただただ、亡くなった人の血液の量が平均よりとても下回る人たちだった。
その結果から研究者たちは、
「人間の体が進化していくのに、血の量が多くならなくてはいけないんじゃないのか?」
という、考えが出されている。
だが実際に考えであるだけで、12年経った今でも証明されていない........
もう1つは血液型によって何らかの「能力」が、あるといわれている。
これは、体の変化に応じて、血液でなんらかのことが起こり、何かに目覚めたという。
その時に血液の量が 多くないといけないのでは?
と、言われている。
まぁ、そんな感じで地球温暖化が進む中、人間も進化しているので、地球自体に悪影響があるのだが、人間に関してはそこまで悪影響はない
と、言ったのが僕の調べた結果、
<現在の地球>
でした。



本編

「地球に来るのは何年振りだろうな~」
と、歩きながら思っていたことをうっかり口に出してしまった。
するとホームレスの爺さんが、
「兄ちゃんよぉ~!俺宇宙に旅行に行ってて、地球に帰ってきたぞー。みたいな言い方なんだよ」
と、酒を飲みながら少しニヤケテ聞いてきた。だが、あたりも騒がしかったので、めんどくさいので聞こえないふりをして無視して歩き続けた。途中で振り返ってみるとホームレスの爺さんは一人じたばたと暴れていた。何とも言えない無様な姿だった!あまりにも面白かったので、うっかりふいてしまった。
(やべえ、ついわらっちまった)
気がついたときには、時すでに遅し、ホームレスの爺さんは血の具現化、通称「血化」していた。正直、血が多けりゃホームレスでも、血化できることにびっくりしていた。
しかし、俺はカッコつけたかったのか、動じずクールによけて、
「普通の人間が俺様にたてつくな。」
と、ホームレスの爺さんに、クールに言い放った。
(今のは、我ながら決まった!)
と、心の俺が叫んでいると、気がつけばあたり一帯が静かになり、なぜか皆冷たい目で見ている。それだけならまだましなほうだった。
さらに追い打ちをかけるようにあるところでは小さい子供が
「ママー、なにあれ?中2病?」
と、言っているのだった。しかもあとから親の声が聞こえて、
「見ちゃいけませんよ」
と、親が子供に注意していたのも聞こえたが、よく考えてみれば、いや、よく考えなくてわかる!
普段ならばなぜ、
幼稚園児ぐらいの子が中2病などという言葉をしっているんだ?
などと突っ込みたかったが、今はそんなことどうでもいい。
ただひたすら恥ずかしかった。
まさか、地球に来て五分もたたずに、こんな醜態をさらすとは......。
とりあえず、顔を赤くしてその場から人間の全力疾走の速さで離れた!

赤い地球

赤い地球

  • 小説
  • 掌編
  • 冒険
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-28

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