イダテン同盟8

イダテン同盟8


アキヒトたちの学校で、問題になっていることは、ネットいじめである。
 ネットに、誹謗中傷なる事をみんなで書きまくる。
 そんな中、いつもイジメのターゲットになるのは、カオルである。
「アイツの両親、浮気しとるんやって」
「氏ねよ、氏ね」

この書き込みを知って、傷ついたのはカオルだ。ネットの世界で誹謗中傷はかなり深刻である。そのうちクラスでイジメが起こる。以前、スクールカーストが起きた事があったが
一軍の座に立ったのはなんと正義主義者のアキヒトだった。
 ・・・どうなったかは、言うまでもない。

アキヒト→「ブッーっ」
この書き込みをみていたアキヒトは、口に含んだコーラを一気にイオンの顔に噴射した。
イオン→「なんで??笑い事じゃねぇよ!カオルは、事実じゃないこと誹謗中傷されてイジメられてるんだって!」
アキヒト→「だってよ、死ねって言葉を書きたいんだろうけど、あえて皮肉って氏ねって書いてんだぜ、漢字間違えもいいとこだ!いじめっ子の奴ら低レベルだ!」
イオン→「ハァ」

次の日、
アキヒト→「カオル。ネット見たぜ。困っているなら、いつでも悩み聞いてやるよ、大変だったな」
しかし、カオルの口からはアキヒトの予想のしない言葉が出てきた。
「ネット見たの!?最低!きっとアキヒトくんだって、私のこと嫌って、ネットの書き込みに共感してるんでしょ!!なんでそんな事するのよ!」
 アキヒトはため息をついた。カオルに嫌な思いをさせたのではないか、と思い
「ごめん」
と、言いかけたが、体はそうは動かない。
カオルの、襟首をつかみ立ち上がらせた。このまま黒板のほうまで連れて行った。
 今まで、カオルの、悪口を言っていた人も静まり返った。
 そして、自分でも思わず

「味方でいるって言っただろーッ!!」

イダテン同盟8

イダテン同盟8

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-27

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted