人間と悪魔31話
今回はありません。
ここは東が入院している病院。宮下はすでに病院についており、東のことを心配していた。坂内はというと、宮下のスピードについていけず、まだ病院についていない。
「優斗・・・大丈夫・・・?」
「下の名前で呼ぶなと何回も言ってるだろ。」
「だって、優斗と私はそういう関係じゃない。」
「どういう関係だ。それより依頼は終わったのか?」
「えぇ、終わったわよ。あっ!そうそう、優斗に一つ報告があるんだけど・・・」
ガラっ!!!
宮下が言いかけてる途中で坂内が病室に息を上げながら入ってきた。
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、依頼者のところに行かないで何してるんですか・・・・」
「だって私は関係ないし、それより早かったわね。さすが動きやすい身体をしているわ。」
「・・・・・・!!!!」
坂内はそれに対してなにも言わなかったが、怒りのオーラが出ていた。
「・・・そんで、報告というのは?」
東は早くその宮下の報告が聞きたいらしく、宮下に尋ねた。
「あっ!そうね!実は・・・・。」
宮下は丁寧に東に説明をした。それに対して東は複雑な表情をしていた。
「・・・と言う事。」
「・・・・また厄介なことになったな。」
「なにがなんだか全然分かりません・・・。」
「分からないなら引っ込んでろ。」
「そうよ、邪魔なのよ、アンタ。」
「・・あぅ・・・・。」
坂内は東にそういうことを言われたのが傷ついたらしくションボリしてしまった。
「優斗はこれまで地獄に送ってきた人たちが悪霊になって、帰ってきてるのよ。あなたに復讐をするためにね。」
「厄介だな・・・・なんの罪のない人に取り付き、俺を襲いに来るってことか・・・、もう俺の手には終えないな・・・。」
「どうするの?」
「必ずそれには元凶がいる。今まで殺したヤツらだけが悪霊になって帰ってくる時点でおかしいからな。」
「たしかにそうね・・・。」
東はすこし考えて、そして閃いた感じで宮下に言った。
「お前、俺のところで働かないか?」
その言葉を聞いて、宮下と坂内は固まっていた。
「い、いいの・・・?」
「お前がいればかなりの戦力になる。それにこれから悪霊が出てくるとなると、俺の力だけ解決するのは不可能だからな。」
「・・・喜んで働かしてもらうわ!!!!」
その様子に納得いかないのか坂内は東に抗議をした。
「ま、待ってください!!そんないきなり・・・私困ります!!」
「なにが困るんだ?」
「そ。それは・・・・・。」
「困る理由なんてないだろう、じゃあよろしく頼むぞ、宮下。」
「うん!!任せておいて!!」
宮下は元気よく返事をして、そして坂内に一言こう言った。
「よろしくお願いしますね、坂内さん。」
人間と悪魔31話
今回はありません。