初恋

届かない片思いはほろ苦くて何となく思い出に残る。
…そんな初恋を『イメージ』して書いた作品です。


好きという言葉は空に溶け
虚しく霧散して消えて行く
それでも心の奥から湧き出てくる
この気持ちは止まってくれない

好き…ただ君の事が好き―
そんな言葉を言うことも出来ず
あぁ 何て意気地なしなんだ
何て自分の中で反省してみても
勇気なんて起きてはくれない
君を前にすると動けなくなってしまう
そんな弱い自分の心では
この気持ちを伝える事なんて出来ない

一人 小さく呟くよ
「ずっと君の事が好きでした」
届かないこの気持ちを空に溶かすために
切ない気持ちをひたすら隠すために
これが自分の中では精一杯の
最初で最後の告白
この想いが届いて欲しいなんて
期待なんてしていないけど
もし願いが叶うとしたら
ほんのちょっぴりの 勇気が欲しい…

大好きだよ
君に届かなくても
その気持ちは変わらない

初恋

初恋

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-26

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