killed by me

悶々としながら書きました。

僕によって○された

「着いた。」

母には失望し、
父には絶望された。

約束と言う名の契約はいとも容易くそれぞれの未来を悪い予想へと近づけ、
箱の底には抗い切れない後悔だけが残されていた。

昨晩語り合った親友とも、今となっては人類という共通項のみとして繋がっており、彼女もまた他の人類と、着地点を見失った議論を繰り広げる今夜を始めるのだろう。

秘密にしておけば。自分だけの、自分との間だけの秘密にしておけばそれでよかったのだ。


解明された神秘によって生を受けたわたしも、
不可解な逆説によって本能を疑うはめになり、
血縁の拠り所に頼った挙げ句の果てにはさて、
どのような希望を描いていたのかは今の謎。

「次、次だ。」

過去のワタシ、未来のわたくしに深く陳謝をしようとするも、今の自分との絶え間ない対話のみが反響する。

ごめんなさい。口に出してはみるのだが、宛先不明に住所不明、儚く漂った便りはこれから表れる汽笛の音へと同化した。

「『さようなら』っと。。」

幾度となく愛する人達へ繰り返していた文言を、人生という日々への遺品として採択した僕は、突如出現した真空へと引き込まれるように、鉄塊との邂逅を試みる。

killed by me

今も悶々としています。

killed by me

伏線は考えていません。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-24

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