アーバレスト -アース.オブ.ザ.チルドレン-
中学生の時に書き始めたファンタジーです。寛容な眼差しで見て戴けると幸いです。
この作品は第4部に当たる為、ところどころ?な部分も出てきますが気にしなくてもokです。
エピローグ
??[ジ.エンド. オブ.レインボーは死なん! 時の狭間で貴様らの終わりを傍観しているだけのクズとでも思ったかあああ!! 今助けてやるぞおおおーーーーー!!]
ウイークス[.....じゃあな]
彼の脳裏にはいつもあの男を抱えていた。強く、脆く、美しい男....決して折れぬ精神を持ち鋼の神と闘った死者。
そう、いつでもおもいだす.....
1話 天災の鎧
北歴8098年....最北の街グラシウム。ここのスラム街に発明家マジス.コッタリンが住んでいた。彼には息子夫婦がいたが、アラシア大陸で起きた戦争にまきこまれ行方不明に。その息子ウイークスを引き取り暮らしていた。
ウイークス[じいちゃん!]
でかい機械が爆発した。
マジス[ごほっ...失敗か]
ウイークス[無理だよじいちゃん....弾をはじく機械人形だなんて....]
マジス[うんにゃ出来る! 戦争を止める為にわしは生涯をかけて造り出してみせる!]
ウーイクス[う、うんそうだね! 天才マジスだもんね!]
マジス[そうだぞ! ウイークス、がんばろうな!]
ウイークス[うん!]
町中からは天災マジスとして見限られていた。それから2年後...
マジス[よし.....とりあえずは完成だ]
ウイークス[やったねじいちゃん!]
マジス[ああ.....この鎧さえ量産されれば犠牲者は減る。ウイークス、ありがとうな]
ウイークス[な、なにいってんだよてれるなあ、、、、やっぱじいちゃんは天才だよ!!]
マジス[ふっふっふ、、、アトデダチンヤロウ]
ウイークス[さっすがだなあじいちゃん!(してやったり!)]
その時だった。外から大きい爆発音がした。
ウイークス[う、うわあ!]
マジス[き、きおった、、、、、]
ウイークスが外に飛び出すと街は火の海と化していた。人々は逃げまどうも、敵の兵に殺されていく。
ウイークス[う、うわああああああ!]
日夜バカにしていた街人が切り殺されていく。ウイークスは家の中に飛び込む。
マジス[くっ...せっかくここまで仕上げたものを....ウイークス! ここの外れまでくるのはまだ時間がある! 逃げるぞ!.....!?]
ウイークスは泣いていた。
マジス[....悲しいのか?]
ウイークス[違う! じいちゃんはいつもバカにされて...やっと皆に認めてもらえるチャンスだったのに!]
マジス[....仕方あるまい。ドランコ鉱山でひときわ赤い鉱石を発見し、それを解析し、その結果に心踊り....ここまで造り上げた。ありがとうウイークス、もう十分....満足しておるよ]
マジスはウイークスの頭を撫でる。
ウイークス[う、うう....じいちゃん....]
マジス[さあ、逃げるぞ!! 最低限の荷物じゃぞ!]
2人が荷物を背に持ち家を出ると、1人の男が立っていた。青く輝く鎧を纏っている。マジスはウイークスの前に立つ。
???[フフ....ここだな。ここに奴が...]
青い男は槍を背中から抜く。
マジス[逃げろウイークス!]
ウイークス[い、嫌だ!]
青い男は2人を尻目に家に入ろうとする。
マジス[(あの鎧の技術を敵に渡してなるものか!)]
マジスは小さい爆弾を手にする。
マジス[お前らにわしの息子は....!]
爆弾を家に投げ、激しい爆発音と共に家は崩落する。
2話 ネカロパ
マジスはウイークスを突き飛ばす。
?[ジジイ!]
青い鎧の者はマジスの腹をひと突きする。
ウイークス[!]
マジス[うう....(会わせる顔が...ない)ウイー...クス...自由に...生き...]
マジスは槍を掴む。
?[......]
抜こうと思っても抜けない。
ウイークス[じいちゃん!....じいちゃん!]
ウイークスは泣き叫び、大地に腰が落ちてしまう。
青い鎧の者は一気に槍を抜き、マジスを滅多ざしにしひと突きでウイークスの前に弾き飛ばす。
?[そいつのようになりたくなければ邪魔しない事だ]
ウイークスはマジスをただ見ていた。
ウイークス[........]
どこからか声がしてくる。
??[悔しいのか?]
ウイークス[......]
??[クク....いい男だ。こんな状況に陥ってもまだ怒りが込み上げるか...]
ウイークス[うう....う...]
??[気に入った。お前、我が力欲するか?]
ウイークス[.......]
??[おうおう....目の前にいる奴の仇が取れるんだぞ!]
ウイークス[.....!]
青い鎧の者は崩れ落ちた家に向かう。
ウイークス[(殺す....殺す!)]
すると突然崩れた瓦礫の中から赤と黒の色がはいった鎧の一部がウイークスに重なる。
?[!]
それはショルダーの部分だった。
?[くう....させるか!]
青い鎧の者は槍で突こうとするが、上から剣が降ってきて、弾き飛ばされる。
?[うお!]
次々とウイークスに装着され、それはマジスの造り上げた鎧だった。赤と黒のはいった不気味な鎧。スリムに丸みを帯びている。そして目の前の剣を引き抜く。
ウイークス[殺すぞーーーーっ!!!]
?[くっ!]
男は立ち上がるが、すぐさまウイークスの剣が振りかぶってくる。槍で咄嗟にかわすが....
?[なっ!]
その衝撃波はカレコシア人の兵隊まで届き、大地を割り、街事両断する。
?[なっ....これがネカロパの力....!]
お前男は槍を納め、大地を滑るように走り去る。
?[(勝てん...まだ、いまのままでは....)]
ウイークスは追おうとするが鎧が解かれ、赤い宝玉となる。
ウイークス[おい!]
?[この剣....アーバレストは今のお前では1度使うので手一杯だ。我を纏う程の体力はもう主にはない]
ウイークスはガクッと倒れる。その目には引き返すカレコシアの兵隊が映っていた。
?[そのままでいい、よく聞け。我が名はネカロパ....お前の承認がなければ行えぬ....]
ウイークス[....何を]
ネカロパ[我を纏えばお前は我にすこしづつ魂を喰われる事になる]
ウイークス[どれくらい持つ?]
ネカロパ[.....10年、もってもな]
ウイークス[十分だ。必ずあいつは殺してやる.....父ちゃんと母ちゃんとじいちゃんの仇だ。こんだけの力があれば....!!]
ネカロパ[(ククク...せいぜい補充させてもらうかな)]
アーバレスト -アース.オブ.ザ.チルドレン-