人間と悪魔25話

東が初めて依頼を失敗してしまいました。
やっぱり人間だもの、失敗することはありますよね!
みなさんも失敗してもめげてはいけませんよ!根性で乗り越えましょう!

Jとの戦闘で敗北してしまった、東は病院で目を覚ました。
そこにはずっと看病をしていたのか、坂内がイスの上で眠っていた。

「・・・そうか・・俺はあいつと戦って・・・・。」

しばらくして桂木がフルーツを持ってお見舞いにやって来た。
桂木は、東が起きてることに気がついて、とても喜んだ。

「おぉ!東起きたか!身体のほうは大丈夫か?」

「あぁ、すこしまだ痛むがな。」

「そりゃあよかった・・。お前が病院に運ばれたって聞いて、俺すぐ病院に行ったんだ。そしたらお前がボロボロでビックリしたぜ!」

桂木は自分が倒れたあと、なにがあったかを話してくれた。
どうやら東は重症だったらしい。

「すまんな、心配かけて。」

「いいってことよ。」

「・・なぁ、桂木、俺のやってる事は間違ってるのかな・・・。」

「・・・・あぁ、そりゃあ間違ってる。でもな、お前がいなきゃ犠牲者は増える一方だぞ。」

「・・・・戦ってる時やつに言われたんだ、お前こそ大切な人を奪ってるんじゃないかって。」

桂木は、その言葉を聞いてすこし黙った。そして返した言葉が。

「なに言ってんだ、お前が地獄に送ってきたやつらは全員本物の悪魔だ。」

「その悪魔たちにだってちゃんと家族がいる、それにそいつを大切に思ってるやつだっているかもしれない。」

桂木はその言葉を聞いて、一言だけ東に言った。

「なにもしてない人間を殺すやつには、それなりの罰を受けないといけない。お前のやり方は間違ってるように見えるが、正しいようにも見えるんだ。」

桂木はそう言ってもってるフルーツをテーブルにおいて、その場を立ち去った。

「・・・桂木、ありがとう。」

「このままで終わるお前じゃないだろ、お前のやり方で殺人鬼を絶対に止めろ。」

「あぁ、必ず!」

その言葉を聞いて桂木はすこし笑って言った。

「じゃあ、お大事に。」

そう言って桂木は病室をあとにした。その10分後坂内が目を覚まして東のほうを見て、固まったように驚き、そして目からは涙が流れていた。

「あ、あずまさん・・・?」

「よう、坂内、ずっと看病しててくれたんだってな、心の底から礼をする。」

「・・・・あ・・・あう・・。」

「・・・・?どうした?」

「あずまさぁーーーん!!」

坂内は大きな声で東のことを呼び、そして大粒の涙をこぼして東に抱きついてきた。

「うわ、なんだ、いきなり!お前の涙で布団が汚れるだろ!」

「うわーーん!ほ、本気で心配したんですよぉーー!!」

「・・・・。」

「死んじゃうかも知れないと思いましたぁーー!!」

「・・・悪かったな、心配かけて・・。」

「ぐすん、ぐすん。」

それから、しばらく坂内は東のベッドで泣いていた。
しばらくして、ようやく泣き止んだらしく顔を上げた。
ずいぶんと泣いたせいで、目の辺りとかが真っ赤になっていた。

「やっと泣き止んだか。」

「ぐすん、はい・・・。」

「さて、リベンジといくか。」

「えっ!ちょっと待ってください!まだ身体が・・・。」

「心配するな、俺のやり方で必ず次は成功させて見せる。」

人間と悪魔25話

ようやく25話です!いや、特に理由はありません。ただあと25話で50話だなーと
思っただけです。いやなんかすいません・・。

PS
今日僕の誕生日でーーす!おめでとう自分!
別に悲しくなんかありませんよ。

人間と悪魔25話

Jと戦って負けてしまった東。 東はまた別の方法でJを追い詰める。

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-07-29

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