ちょっとクリスマスな話

人名、店名、商品名は架空のものです。実在する人物、店舗、商品とは無関係です。

 こんにちは。岡野カオリと申します。鍛錬場のみなさんに、ちゃんとご挨拶をさせていただくのは、今回がはじめてだと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 挨拶がわりに、なんてとても言えないくらいのヘタな文章なのですが、小説を投稿させていただきます。読んでいただけたら、とても嬉しいです。
 私は都内の某デパートに勤めています。入社して最初のクリスマスに体験したことを、小説にしてみました。ちゃんと小説になっているでしょうか。心配だけど、思い切って……

『ちょっとクリスマスな話』

第一章

 えーと、あれはン年か前のクリスマスイブ、十二月二十四日のことでした。
 私は、Sデパートの宝飾品売り場で働いていました。デパートは、銀座マリオンのとこにありました。お向かいにHデパートさんがあって…… 知ってらっしゃる方も多いんじゃないかと思います。学校を出て私は、最初あの店舗に配属されていたのでした。
 配属っていっても、一年間は現場の研修みたいなもんなんです。お客様への対応や、業者さんとの折衝や、いろんなことを体験するのです。
 人によっていろんな現場に仮配属されるわけですが、私は宝石やアクセサリーなんかを販売する、一階にあるお店にあたりました。Olaolaって名前のブランドを売ること、それが私の仕事でした。当時新しく出たばかりのブランドだったと記憶してます、今はもうないみたいだけど。
 隣にはfolifoliさんを売るチームがいて、ここは私たちのライバルでした。
 売り場にいるのは、プロフェッショナルな販売員さんたちがほとんどで、私みたいな新入社員は、そりゃもう現場のお荷物なのでした。でも、私にも販売ノルマはあって、それをこなさないと正式配属のときにあまりよい評価を得られないみたいだったので、毎日緊張してフロアに立ってました。
 クリスマスイブ。その年の営業日はもうあとわずかしかなくて、私がノルマを達成できるかどうかは、その日の売り上げにかかっていたのです。
 なのに。
 なのに、私はちっともやる気になれませんでした。
 なぜかというと失恋したばかりだったからです。
 相手は、学生時代の、テニスサークルの彼でした。青山太郎という名前でした。それだけです。それしか書きたくありません。彼がどんなに素敵な言葉をしゃべっただとか、彼がどんなにカッコよかっただとか、彼がどんなに優しかっただとか、そんなことは、とうの昔に忘れました。
 彼はフタマタをかけていたんですよ。ひどいと思いませんか?
 しかも私は、ポイされた方なんです!
 彼は就職した出版社で、すかさず素敵な彼女を見つけていて、夏も秋も、その彼女とかわりばんこに私と会っていたんです。ほんとに、ひどいと思いませんか?
 そのことが発覚したのは、十一月になって、急に冷たい風が吹くようになったある日のことでした。なんて書いて、どんなふうに発覚したのかをここに再現しようかと思ったんですど、やっぱりやめます。哀しくなるだけですから。
 きょうは♪たのっしい♪クリスマス♪ヘイ♪
 ともかく、そんなわけで、私は深く傷ついていたのです。
 で、その傷口に塩をぬるようなジングルベルが、いとも楽しげに、街には流れていた、ってそういうわけです。ひどいと思いませんか?
 まあいいや、って私は思いましたよ。だって、どうせノルマなんて達成できっこなかったからです。となりのfolifoliさんはその頃大人気で、しかも、そのクリスマスに限定商品として打ち出していた『エターナルハート』が、雑誌とかでもジャカジャカ特集されちゃったりして、それはそれはすごいことになってたからなんです。
『エターナルハート』というのは、ちっちゃなハートが揺れるピンキーリングなのでした。たしかにあれはかわいかったと、今でも、私も、うん、ちょっと思うな。
 てなわけで、負けは見えてたんです。映画とか見終わって、腕組んでやってきたカップルさんとか、みんなあっちに行っちゃうんです。そうだ、思い出した、マリオンの大画面にまで、あちらさんは広告入れてたのでした。だからウチが適うわけないんです。
 しかもですよ、大変に不幸なことには、その年のウチの目玉商品も、たまたま同じくピンキーだったんです。ひどいと思いませんか?
 でもね、ほんとはもっとひどいんです。なんでかっていうと、名前まで似てたんです。ウチのは『オンリーハート』ってやつだったんです。ちっちゃなハートが揺れてるリングです。ほらね、そっくりでしょ。向こうも揺れてる、こっちも揺れてる。向こうもハートで、こっちもハート。それでいながら、あちらさんのにはベビーダイヤを含む石が三個で、ウチのには一個だったんです、しかもムーンストーン。ね? ひどいと思いませんか?
 絶対負けだよ、って思ってました。ふられた痛みに負けた痛みが重なったって、どうせ痛いだけなんだから、ってヤケになっていました。なので、ノルマなんてどうでもよかったんです。漬け物売り場に正式配属されたって別にいいや、って思ってたんです。あ、今は私、システム開発室にいます。漬け物売り場の経験はありません。
 でも痛かったな、ノルマなんてどうでもよかったけど、クリスマスに吹く風は心に痛かった。あっちにもこっちにも飛び交うハート。街にはサンタとかいて、カップルがケーキを買ってたりとかして。ひとりで部屋に帰る道すがらは、それこそ地獄の寂しさでした。思い出すだけで泣けてくるよ。なので、ここまでが第一章。涙を拭いて、ココアでも入れてから、第二章に続きます。

第二章

 えっと、第二章です。どこまで書いたかな。
 そうそう、寂しかった十二月二十四日の私、ってそこまででした。
 朝からずっと一個も売れませんでした、『オンリーハート』。となりの『エターナルハート』はたくさん売れてたのに。
 夕方になって。
「あ、すみませーん」
 なんて、声がかかりました。
 私ったら、なんてことでしょう、お客様に気が付かなかったみたいなんです。ひどいもんですね。
 でも、その青年はぜんぜん晴れやかに言いました。
「トパーズとブルームーンストーンが、一緒についてる指輪を探してるんだけど」
「トパーズと、……ムーンストーンですか?」
「うん、あるかな?」
 ないです。と、心の中で呟きました。そんなカップリング、見たこともありませんでした。
 でもその青年は言うのでした。
「トパーズってオレンジじゃん? で、ブルームーンストーンってのは、青みがかった白、なんだろ、字面からして」
 曖昧に笑って続きを待ちました。
「だからさ、リングの真ん中におっきなトパーズがあってさ、太陽みたいに、ね、で、それによりそうみたいに、ムーンストーンがさ、つまり月だよね、これは、太陽によりそう月。みたいなさ、そんなリングがあったら、欲しいな、さっきから、あっちこっち見てまわってんだけど、どこにも見あたらないんだ」
 そりゃそうだろうな、と思いました。なので言いました。「そういう特殊なリングでしたら、オリジナルリングとして特注をかけていただくという……」
「ああ、またか、そればっか言われんだよね」と青年は頭をかきました。「でもね、今夜渡したいんだよ、だから特注するだなんて、そんな時間的余裕はない」
 その表情に、彼女への愛情が読めてしまって、私の傷がまたチクンと痛みました。
 こんなふうに愛されてる彼女もいるんだな。
「彼女さんへのプレゼントですか?」と、私は当たり前の質問をしました。
 彼は当たり前のように頷きました。
「でしたら、こちらはいかがでしょうか?」と私は『オンリーハート』を薦めてみました。「クリスマスのための特別なアクセサリーなんです。ムーンストーンがひとつあしらわれています。ハートの……」
「ムーンストーン?」
 内心、やったと私は喜びました。彼はブルームーンストーンにこだわりがあるみたいだったから。
 彼は『オンリーハート』を手にとり眺めました。
「月がぽつんとひとつだけ」と、彼は呟きました。「寂しいな」
「寂しくなんかありません!」と、声を大きくして言ってしまいました。傷が言わせたんだと思います。「月がふたつもみっつもあったら、たまらないですよ、月は絶対一個じゃなきゃダメなんです!」
 彼がはじめて私の目を見たように、私には感じられました。
 彼は言いました。「太陽は?」
 太陽は……と考えてから、そして適当なことを言いました。「太陽はあなたじゃないですか、あなたから彼女への贈り物なんでしょう? だったら、太陽はあなたですよ。そして月はあなたの心です。たったひとつの心なんです。取り替えのきかない心なんです。彼女があなたの月だから、彼女はたったひとりで、オンリーハートで、だからあなたの気持ちは……」
 何を言っているんだか、途中でわからなくなってしまいました。
 彼は笑いました。そして言いました。
「てか、キミ面白いねー」
 やった、と二度目の歓声を心の中であげました。これでやっと一個売れる!
 でも彼はそのあと言ったのです。
「どうよ、このあとご飯でもしない? 店、何時までなの?」
 なんですと?
「あれ、だって、あなた今夜は彼女と……」
「いや、あいつ遅いんだよね、仕事終わんの、だから夕飯ならキミと一緒に食えるよ。それ、オレ買うよ、ふたつ買う。で、一個はキミに、プレゼントしちゃう」
 ……なんですと? と私は思いましたね。ええ、思いましたとも。月は一個じゃなきゃダメだと、私があれほど……
「いくら?」
 と言って彼は、財布を取り出しました。
「要りません」
 と、私は言いました。
「ん?」と彼の目が語っていました。
「要りませんよ、二個目の月なんて。それに……」と私は泣きそうになりました。
「今夜はデートの約束があるんです。私、彼氏もいないような、そんな寂しい女に見えますか?」
 デパートの店員とお客様の会話じゃありませんね。若かったんです。そして失恋したばかりだったんです。だからなんです。しょうがないんですよ。
「だったらさ」と男は言いました。「一個目の月はキャンセルするよ、ツレにはびっくり箱でも贈って、でもって、来週にはサヨナラするからさ。だから……」
 私は、出口の方を指さして言いました。「売りません」
「なんだって?」
「とっとと帰ってください、ってそう言ってるんです、帰らないと店の責任者を呼びますよ」
 販売員さんの視線が背中に痛かったな。
 で、男は帰っていったのでした。
 あ、一応書いておくけど、この男の人は、この小説の中にも、実際の人生の中にも、二度と登場しません。重要な伏線であったりとか、そんなことはないです、たぶん。だから忘れてもらったって構いません。せっかく読んでくださったのにすみません。二章で書きたかったのは、私の傷がまた深く抉れちゃうような、そんな哀しいできことが、その日の夕方にあったってことなんです。ひどいと思いませんか? って、またそう書きたかっただけなんです。愚痴っぽい小説ですみません。小説の構成もヘタですみません。第三章に続きますね。

第三章

 一個も売れないままに夜になりました。ヒヅメの音も、ソリの音も聞こえませんでした。帰り道の孤独を思い、私は憂鬱になりました。
 お客様はみんなウチのお店をさけるみたいにして、おとなりさんに行ってしまいます。迷わず『エターナルハート』に向かうのです。誰も『オンリーハート』にはやってきません。
 なので、彼は目につきました。グレーのピーコートが入り口から入ってきて、まっすぐにウチのお店に向かってきたのです。
 迷いのない足取りで、と書いたらウソになります。だって、彼の足取りはものすごく迷っていたから。
 いえ、まっすぐにやってきたことは確かなんですよ、でも、なんというか、三歩あるいてちょっと止まり、また二歩あるいてちょっと止まる、みたいなそんな感じでやってきたんです。なんか、挙動不審でした。でも、そういう男性客はたまにいらっしゃいます。女の子にプレゼントなんてあまり買ったことがなくって、だからひとりでアクセサリー売り場に来るのにちょっと気後れしちゃって、って人は結構いるんです。
さっきの軟派な男に比べたら、と思いました。ずっと好ましいお客様です。そういった彼氏に愛されている彼女は幸せさんです。
 でも、それだけじゃなくて。ええと、彼はですね、サングラスなんてしてたのです。冬なのに、真っ黒なやつ。なので、かなりやっぱり挙動不審なのでした。
 不審さんは、まっすぐに私の方に歩いてきました、アヒルのようにヨチヨチと。
 少し警戒しながらも、精一杯の笑顔で接客しました。チャンスだったんです。一個でも売れる貴重なチャンスなのでした。
 彼は小さな声で言いました。「あの……」
「プレゼントをお探しでいらっしゃいますか?」と、彼を元気づけるみたいに、私は明るくそう尋ねました。
 そしたら、それはうまくいったみたいで、彼はサングラスに手をやりました。そして、黙ってそれを外しました。しばらく黙ったままでした。
 見ると、なんというんでしょう、深い目をしてました。ちょっと熱っぽい目でした。風邪をひいているんだ、って私は思いました。だから、アヒルみたいにヨチヨチしてたんですね。クリスマスだから、大事な彼女のためだから、だから彼は熱をおしてまで、慣れないアクセ売り場にやってきたのです。と、私はそう思いました。
 だからもう一度、なるべく優しい調子で尋ねました。「彼女さんへのプレゼントをお探しですか?」
「あ、いえ、いや、はい、まあ……」
 と、彼は応えました。
 どっちなんだよ、って私は思いました。
 せっかく綺麗な目をしてるのにって思いました。綺麗な目。そう、その目は芸能人に喩えると、当時売り出し中の、ちょっとクボヅカっぽくて、うん、よくよく見ると彼は結構カッコいい男の子なのでした。きちんと自信を持ってふるまったら、女の子にもきっとモテそうな、そんな外見をしてました。
 でも、そう、優柔不断っていうか、彼はなんだかとてもぎこちないのでした。
「あの、お奨めは……」
 と、線の細いハンサムくんは言いました。
 待ってました、と思いましたよ、そりゃね。で、薦めましたよ、もちろん『オンリーハート』を。
「こちらはこのクリスマスのイチ押し商品で、『オンリーハート』っていいます。この石はムーンストーンです。夜空に輝く月の……」
「あの……、いくらですか?」
 人の説明を聞きもせずに、彼は尋ねました。どうやら予算があるようでした。見れば私と変わらない年齢に見えましたから、社会人だとしてもまだ新人さんなんじゃないかな、って私は見当をつけました。新社会人のクリスマスプレゼント予算は、平均三万円……。
 と、研修で習ったことを思い出しました。
『オンリーハート』は三万八千円するのでした。ちょっと予算オーバーでしょうか。
「三万八千円になります。でもムーンストーンは大粒ですし、なんといってもプラチナです。ホワイトゴールドでデザインを重視するという商品もございますけれど……」と私はチラリとおとなりのお店に目をやりました。「でも、やはりプラチナは光沢が違います。どうぞ商品をお手にとって……」
 彼は『オンリーハート』を手にとりました。
「小指用のリングなんです。ご覧ください。このハートの部分が揺れますでしょう? これは女性の揺れる心を象徴しているのです」なんて、少し話を作って告げました。「そしてムーンストーン、たったひとつの輝き。控えめですが、透明感がありますでしょう? 夜空に輝くたったひとつの月、贈る方のたったひとつの気持ちがいつだって、身につける方の、揺れる心を繋ぎ止めるのです。私だったら……」
「だったら?」と、彼は尋ねました。その声の勢いに少し驚きながらも、すかさず応えました。
「私だったら、キャーとか思っちゃいます」
 ちょっとくだけすぎたかもしれない、でも今のは効いたんじゃないかな、だって本音がこもってるんだから、と私は自分の声を聞きながら思いました。落語で言えば真打ち、って感じのバッチリなタイミングで、肩を押せたかなってそう思いました。
 案の定彼は言いました。「それをください」
 即決、って感じでした。続いて彼は、頭の中でちょっと計算してるみたいでした。
 私がもしも店長だったら、絶対おまけしてあげるのに、って思いました。
 予算のやりくりがついたのか、彼は小さく頷いて、パッと顔を明るくしました。
 よかった、と思いました。これでやっと一個、売ることができそうだよ。
 でも。
 でも、そのあとに続いた彼の言葉は意外なものでした。
「三個、ください」
「はい?」
「その指輪を三つ買います」
 なんですと?
 と、私はまたまた思いましたね。ひどいじゃないですか。いえ、そりゃ嬉しいですよ、いっぺんに三個も指輪が売れるんですから、そりゃ嬉しいです。でもね、そういうお仕事上の立場は置いといて、って若かりし頃の私は思っちゃったんですよ。
 だって『オンリーハート』なんですよ。唯一の気持ちなんですよ。なのに、なんで男ってヤツは……と、すっかり悲しくなりました。
 静かになったら急に、クリスマスソングの流れるのが聞こえてきました。とても寂しい響きでした。
 電卓を取り出して、彼に計算してみせました。「合計で十一万四千円になります」
 彼は黙って支払いを終えると、『オンリーハート』を三つ手にして、売り場から去ってゆきました。
 以上で三章は終わりです。
 哀しいお話だと思われますか?
 ところが。
 ところが、あにはからんや、そうでもないんです。このお話は、大逆転の最終章に続くのでした。

第四章

「すごいじゃん、達成しちゃったの?」
 と、親友の智子が言いました。
 クリスマスが終わって、正月手前の年の瀬に、私は女友達と二人、居酒屋でビールを飲んでいたのです。
「うん、クリスマスの日、夜になってから急にお買いあげがあって……」
 その年のノルマを、クリスマスの夜に達成していたのでした。
「あんた、絶対ムリだって言ってたじゃん、主力商品の対抗馬がひとり勝ちだって……」
「そうなんだけどね」
 懐かしい歌謡曲の流れる店内は、アットホームな優しさに満ちていました。彼氏のいない私たちのことも、師走の街は優しく包んでくれているのでした。
「なによ、あんた暗いじゃないの?」
「そうかな?」
「やーね、まだ青山のバカひきずってんの? 忘れちゃいなさいよ、あんた、サークルんときモテモテだったじゃないの?」
「モテモテ?」
「ほーらね、こーゆーボンヤリなコなのよ、このコは!」と、智子は酔っぱらって大声を出しました。「サークルには、あんたのファンクラブもあったのよ?」
「ファンクラブ?」
「たっく、男ってのはなんで、こんなマシュマロみたいな女が好きなのかねえ?」
「マシュマロ?」
「いえね、先週だったかな、クリスマスの前に、サークルんときの小高と呑んだわけよ、したらさ……」
「戸高さん?」
「これだよ、まったく」と智子は、近くから私の目を見て言いました。「好きだったらしいよ、あんたのこと、あんたの方はたぶん彼を知りもしないんでしょうけど、ほらフタツ下にいたでしょ、ちょっとクボヅカに似たいいコがさ……」
 クボヅカ?
「前に呑んだとき、あんた言ってたじゃん、あと十万売ればノルマ達成だって。その直後に呑んだのよ、あたし、小高クンと。で、あんたの話になって、あのコもあれで大変なのよ、ノルマがきついみたいで、ってあたしが言ったわけ……」
 クボヅカ。ノルマ。十万円……。
「でさ、小高クンたら、あんたのことをマシュマロみたいだって、そんで、だからあたしは言ったんだけどさ…………」
 私はもう智子の話を聞いていなかった。
 マシュマロみたいな私にも、さすがにわかったよ、メーリークリスマス!
 サンタが街に……、やってきてたのでした、ちゃんとクリスマスに。
 なあんて書きながらも、ホカホカしてくるよ。クリスマスのたびに思い出してはあったまってた、ステキな思い出。
『オンリーハート』のお買いあげ、ありがとうございました。と、書き終えたらダンナに、今年も伝えよう!
 きょうは♪たのっしい♪クリスマス♪ヘイ♪

【おしまい】

ちょっとクリスマスな話

ちょっとクリスマスな話

  • 小説
  • 短編
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-07-29

Public Domain
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