私と本との時間

本を読むことがライフワークというくらい、読書が好きである。
読もうと思えば、1日に何冊でも読めてしまう。
今まで1日に5冊とか読んだこともある。
外出時の相棒として文庫本は必須だし。
最近は「読む」ということに集中し、じっくり味わうため、敢えて本を読むペースは落としているが、それでも1日1冊は読んでいるだろう。
ただ、他の雑事で本を読めない日もあったりするが。

自宅にはかなり大量の本がある。
図書館も利用するが、買うときは買ってしまうので、本は増える。
だから、定期的に読まなくなった本は嫁に出し、次に読んでもらう人をみつけてもらうようにしている。
読まないまま肥やしにされるより、他の人にまた読んでもらえる方が本にとって幸せだろう。

本は小さな旅だと思う。
どのような話であっても、そこに世界があり、本を読むことでその世界へと行けるのだ。
普段の日常と違う場へ行ける時間が読書であり、私はその体験に魅了され、本を読む。
よく読むのは文学や歴史・時代小説だ。
作家でいえば司馬遼太郎、三島由紀夫、太宰治、中村文則、綿矢りさ、高田郁辺りが好きである。
以前はミステリーやエンターテイメントを好んで読んでいたが、ある時期から殆ど読まなくなった。
勿論読めば面白いと思うのだが、そこで止まってしまう自分に気がついたからだろうか。
とにかく自分の中で何かが変わったのだと思う。
ただ、ミステリー系の小説を読まなくなってきていても、京極夏彦さんの小説だけは好んで読んでいる。
不思議なものだ。

私が読むのは決して大人気、大ベストセラー作家ではない。
寧ろ好きな人は好きという作品が多いだろう。
売れてるからという興味ではなく、本当に読みたいと思ったものを読む、それが私の読書だ。
そして、そういう本は決まって私にシグナルを送ってくる。
私はこれからも本からのシグナルを受け取りつつ、本を読んでいくのだと思う。

私と本との時間

私と本との時間

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted