君と出会ったその日
ボロボロの屋敷の大きな図書室。
まるで絵に描いたような美しい姿で夕焼けの
優しい光に包まれる君と初めて出会いました。
謎の少女
きみと出会った日のこと
ある日のこと、
僕は友達と絵を描くため
森の湖に行く予定だった。
そう僕らは将来、画家の夢がある
そのため、いろんな場所へ行き
ひたすら絵を描いていた。
でもこの日、友達は急用ができて
行けなくなったため僕一人で
行くことにした。
そして今、僕は絵の風景の場所を
無我夢中に探し、絵を描くのに集中した。
そして絵が完成したころにはもう夕方になっていることに気がついて帰ろうとした。
だが、僕としたことが迷ってしまった…
『やべぇ…どうしよう』
そう思ってたとき誰かに導かれるように
自然に足が動いて行った。
するとその先に、古い屋敷が見えた。
『…入っていいのかな?』
と言いながらもおそるおそる
屋敷に入ってみた。
するとそこには古い本があり
一人の少女がいた…
『すみません』
と声をかけたが、彼女は無視し
何処かこの場から去っていった。
『聞こえなかったのかな?』
と思いながらとりあえず、
ここに泊まるとするとなるから
家主さんに許可を得なきゃいけないため
探したが、驚いたことに誰もいなかったからまたさっきの場所へ戻った。
そして、そこにあった本が気になって
本を開いてみた、すると突然さっき
僕が声をかけた少女が目の前に立っていた。
『うわぁっ!!』
僕は驚いた勢いで本を投げてしまった。
すると、彼女は悲しそうな表情で
こちらをみてこの場から立ち去ってしまった…
急いで本を拾った。
『…あっ!本を投げてしまって
すいません!!』
そう言うと、止まり急に振り返った。
その彼女の表情は驚いていたが、
何故だか少し悲しい表情にも見えた。
しばらく沈黙が続いた、すると鈴のような
透き通った声が聞こえた。
『何の御用でしょうか?…』
目でこちらを伺っていた。
『あの道に迷ってしまったので一晩だけ
泊めてもらえることはできませんか?』
彼女の目は少し動揺していたが、すぐに
冷静な顔となった。
『どうぞこちらへ』
ここのメイドの方なのかな?
何か不思議な人だな…と僕は思った
『あの今日は屋敷の方は
どこかへお出かけしてるのですか?』
と僕は問いかけた
『お屋敷にいるのは私だけです。』
彼女は歩きながらそう言った。
『えっ、あ…そうなんですか~…』
僕は次になんて答えればよいか戸惑って
また、沈黙が続いた。
僕はその時さっきの本を手に持っていることにきずいた。
『…あの』
『…』
『こっ、この本は…?』
そう言ったとたん彼女は
足を止め振り向いてこちらを
睨みつけてたのであわてて返した。
『これ…』
そう言いかけたが、彼女は黙った。
僕は何か言いたげな彼女の言葉に
気になった。
『…なんでしょうか?』
僕はそう問いかけたが、彼女は
その事を何も言わずこう答えた。
『…いえ、何でもないです。』
君と出会ったその日