一緒に帰ろう?

今回はボカロ曲小説です!
悪魔で原曲に沿うように、登場人物の名前は出していません。が、しかし、途中で登場人物のヒントを書いております!!
是非とも当てて見てください(^o^)/
後書きに答えを書いてあるので、小説を読み終わった後に見て、もう一度妄想しつつ読んでみてください(´∀`*)
短く短くなってしまいましたが、それもスピーディーな原曲に合ってて良いんじゃないか?と大目にみてください(´∀`;*)

これは作者の勝手な自己解釈です。原曲を作られたkemuさんは全く別の解釈かもしれません。なのでこんな解釈もあるんだなと思って頂けたら幸いです。

僕は何も知らない

名もない時代の集落の名もない幼い少年の誰も知らないお伽噺・・・





少年の目はただ黒く黒く淀んでいた。その少年の体には無数の痣。その手足は鎖に繋がれ痛々しい姿だった。
人々はその少年を罵倒し蔑んだ目で見ていた。誰の愛情も優しさも受けずに育った彼は、叱られた後の優しさすらも、人の手の温もりすらも知らなかった。
そしていつしか、その少年は「何故死なないのか」と思い始めてすら居た。
夢の1つも見れない、そんな自分は要らないのだと。

そんな少年の前に現れたのは1人の少女の様な少年。少年は話しかけては駄目だとわかってはいたが、「君の名前が知りたい」そう話しかけていた。しかし、その子は悲しく笑うばかり。自然と少年とその子は仲良くなり、一緒にいるようになった。
「一緒に帰ろ?」
少年の居場所は何処にも無いのだけれど、気付いたら手を引いていた。
ふと少年たちが空を見上げると綺麗で大きな月が輝いていた。
「君は天に輝く月のようだね。僕はそんな君をより一層輝かす様な調味料の様な存在になりたいよ」
そう言って少年たちは笑いあった。淀んでいた少年の目は光を取り戻していた。


気付けば少年だけが子どもでその子は子どもでは無くて、でも少年はそんなことには気付かずに、遊んで遊んで遊び疲れて、日が暮れて夜が明けて・・・
知らない声が聞こえたら、少年たちは捕まっていた。気がついた少年は「みんな居なくなれば良いのにな・・・」涙を溢しながらそう呟いた。その子は抗う間も無く、手を引かれて夕焼けの中に消えていった。


『知らない、知らない、僕は何も知らない。
これからのことも君の名も。
今は、今は、これで良いんだと
ただ、本当に思うんだ。』


Fin.

一緒に帰ろう?

どうも!ちぇりぷにです(^o^)/
今回は六兆年と一夜物語をテーマに書かせて頂きました!!
大変楽しかったです!
それでは!前書きにあった通りに登場人物を!
「天に輝く月」から少女の様な少年は天月くんです!「調味料の様な存在」から少年は調味料さんということで!分かりやすかったと思いますww


原曲を作られたkemuさん!この場で深くお礼申し上げます。
この小説は作詞作曲者であるkemuさん、そして登場人物であった歌い手の天月さん、調味料さん、このお三方には一切関わりはありません。無いとは思いますが本人様達の迷惑になる行為は控えて下さい。

それでは!楽しく書かせて頂きました!!また次回作でノシ

一緒に帰ろう?

六兆年と一夜物語をテーマとした小説です。 詳しいことを前書きに全部書いてしまったので前書きへ。 書くことなくなっちまった(^q^)www

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-07

Copyrighted
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