ゲームの国のアリス

ゲームの始まり

あまりにも代わり映えのない毎日に飽きたりしていませんか?
刺激が欲しい 現実にないことが起これば… 楽しいことがあれば…
いつも考えたりしていませんか?
私も 後輩に
『暇だから 何か暇潰しになるものないかなぁ~』とボヤいた所 私の後輩君は…
『先輩?作ってもらっちゃいました!』
『何を?』
『"ゲーム"です!暇潰しになる"ゲーム"です!!!』
そんな後輩君はとんでもないことを考えていた。
『ここに座って 目を閉じればいいんですよ?』
『こう?』
『はい!そうです! そのままじっとしててくださいね?』
『楽しい時間を過ごしましょうね?』
頭の中に何かが入り込む感覚がした。
「うわっ! ここ…どこ?」
目を開けて見ると 草原が広がっていた。
よくよく自分の格好を見てみると…
「えっ!? なっ…なんで…///」
「よく似合ってますよ?有栖先輩?」
拓真の声が聞こえ振り向くと 拓真はコスプレ?をしていた。
「コスプレじゃないですよ "帽子屋"の格好です。」
「帽子屋?じゃあ…やっぱり…私の格好は…」
「はい。"アリス"の格好です。 可愛いですよ?」
「私のコンプレックスを… 気にしてるのに…」
「いいじゃないですか。 "ゲーム"の世界なんですから。」

説明とお茶会

確かにこれは"ゲーム"だ。だからと言っても
「限度はあると思うんだ 拓真君?」
思わず顔がひきつる。人のコンプレックスをこうも簡単に 再現されると 変な感じがする。
「大丈夫ですよ? すっごく似合ってますし それに… 俺以外は"誰も"見てませんから」
ドキッとした。あまりにも真剣な顔だったから。
「そっ…ですか…///」
思わずときめいている私は変なのだろうか。
「先輩 顔真っ赤。ホントに可愛いですね?」
拓真の手が私の頭を…
「これ… 俺の…」
拓真の手が私の頭に触れる前に ウサギのコスプレをした瑛斗が私を抱き締めた。
「瑛斗!? なんでここに…」
拓真しかいないと思ってたのに 思考回路がオーバーヒート寸前の時
『俺達もいるよ!!!』
「え!?」
聞き覚えのある声がした。
「有栖先輩!!! 拓真が独り占めする前でよかったよ!!!」
拓真と同じ学年の1年A組 風間 紘
「平気ですか? 有栖先輩?」
紘の双子の弟 1年A組 風間 真紘
「有栖 大丈夫か?」
3年S組 東雲 時雨
「有栖ちゃんのバーカ」
3年A組 神崎 遥
「有栖… こいつ… 危ない」
そして 私の幼馴染み 2年S組 上城 瑛斗
「た… 拓真?」
「はい?」
「さっきさ? 他に誰もいない的なこと言ってたよね?」
「俺も先輩と二人っきりの方が良かったんですけど… こてんぱんに敵を潰しておいた方がいいと思って」
「有栖は 渡さない」
「おぉー 怖い でも ウサギのコスプレじゃ迫力がありませんよ?」
「うるさい」
「「有栖/先輩?」」
「こんなの聞いてないわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
「行…使いすぎ…」
「すみません」

ゲームの国のアリス

ゲームの国のアリス

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-06

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work
  1. ゲームの始まり
  2. 説明とお茶会