エメラルドグリーンの少女

謎の少女レオーネの正体とは??なぜ個人情報をもっているのか・・・。
ストーリー中で明らかになるのは当たり前ですよねーw

~The girl of a wonderful pupil ~

私に、一枚の依頼書が届いた。依頼主は日本人。依頼の内容も極めて不思議なもので、興味を惹かれるところがあった。その依頼書を父に見せた時はもちろん猛反対された。なにせ日本まで行くのに多額の金額がかかるからだ。金額面でも厳しいのにそれに加えてこんなに危険な依頼を受けるなんて。反対するに決まってる。それでも私は日本へ飛び立った。興味本位で。

目覚まし時計の音が鳴り響き、目を覚ました本作の主人公、酒田光。目覚まし時計を止めてなぜか家のベッドで一緒に寝ている猫を抱き抱え下の階に降りる。もちろん、この猫はハウスも作られているし愛情も注がれている。が、光と光のベッドを気に入ってしまったためずっとここで眠っている。体重はそこそこ。猫「みゃお~ん。」抱き方が気に入らないとこんな泣き方をする。
光「おい、テミー。いつまでも人のベッドで寝るのもいいけどな、お前も猫としての自覚を持って猫らしく生きたらどうだ?」テミー、これは猫の名前だ。下の階に着いたらまず学生服に着替え、料理を作り、猫をハウスに入れ、宿題を見直し・・・などなど面倒な事が沢山待ち受けている。光はいつもの様にソファーにテミーを投げて食卓へ向かった。テミー「にゃ゛」
光の母親は朝が弱く寝起きが悪い。料理もその前に日に作っているので冷めている。いつも起きない母親は今日は朝から起きていた。光ママ「光?実はあなたに言わなきゃならないことがあるの。」
光「なにー?」母親は笑顔でチラシに書かれている文字を指差した。「特売 卵一個百円セール実施中。」なぜ早起きかやっと分かった。光はエコバッグをカバンの中に入れ財布の中を確認する。
光「母さん。十円持ってない?」母親は指をチラシに指したまま首を横に振った。光「はぁ・・・・・・。」テミー「にゃぁ・・・・・・。」朝食を食べ終わった光はカバンを肩にかけ家を出た。
いつもの様に自転車で角を曲がる。喫茶店の真横を通り過ぎ、信号機を無視して直進。そしてこの街のトレードマークとも言える巨木を通り過ぎたところで・・・出会った。彼女と。
光「・・・。(うわ!あの娘超カワイイ・・・・・・髪がエメラルドグリーン?染めてるのか・・・。・・・・・・・・・あ、目があった!やべ!って、目もエメラルドグリーンじゃねぇか!カラコン??)」キーーー!!!
トラックの運ちゃん「てめー!危ねぇだろ!!よそ見してんじゃねぇぞ!ひき殺されてぇのか!!!」そう言ってどこかに行ってしまった。彼女はもういなくなっていた。しばらくして、教室の席に着く。
光「・・・。(今日は一時間目から英語か。だりぃな。保健室行こっかな。)」すると光にクラスメイトの男子が話しかける。名札には岡田と書かれている。もう一人、國南と書かれた少女もやってきた。
岡田「お前今サボろうって思ったろ。」光「おもってねーよ。」光の返答に少女がクスクスと笑いながら答えた。國南「でも顔に怠いって書いてあるわよ?ほんっと単純ね。去年と変わってないわ。」
光は今年で高校二年生になる。去年はギリギリで進級できたから今年は・・・。
教室のドアが開き担任が入ってきた。担任の名は平澤。平澤「とっとと席に着け!授業始めるぞ。」先生の掛け声とともに談笑していた生徒達も席に着いていく。
國南「じゃ、頑張ってね?光君。」岡田も同じ様な事を言って席に戻っていった。平澤「えー教科書は百二十一ページだ。ここに書かれてる文をテストに出す。以上。」みんなが英語を嫌う理由、それはこの平澤という教師がテスト範囲を教えると授業をしないからだ。その他は自力でやらなくてはならない。光は英語がある日はいつも憂鬱な表情を浮かべている。去年もそうだった。
光「平澤はいーよな。授業やらなくても怒られねぇし。こっちはやんなきゃ怒られんのに。不公平にも程があるぜ。あーあ、憂鬱だなぁ・・・・・・。」平澤は寝ている。
教科書を眺めているうちにいつの間にかチャイムが鳴り、授業が終わった。しかし残念なことに休み時間は五分しかなく、五分後には数学が待ち受けている。光は思った。憂鬱だ・・・。
学校が終わると決まって喫茶店でコーヒーを飲む。卵の事などもうすっかり忘れていた。店員とはもはや友達であり、光にとって喫茶店は一番心の休まるところだった。しかしそこに・・・喫茶店
という店の雰囲気には似つかわしくない少女が入ってきた。エメラルドグリーンの色で腰まで伸びた特徴的な髪。どこかの制服の様な服装、カラーコンタクトなのか瞳もエメラルドグリーンだ。
顔だけで判断するのであれば全国の男性が惚れてしまうと言っても過言ではないほどの美しい少女だ。年齢はおそらく高校生だ。そしてその少女が口を開く・・・。
「ここに、酒田・・・光という男はいらっしゃいますか?」
思わずドキっとしてしまう光。無理もない。朝見かけた少女が喫茶店に入ってきたかと思うと今度は自分の名前を呼ぶのだから。しかも顔が可愛いとなれば尚更だ・・・・・・。
光「あの・・・それ、俺ですけど・・・・・・・・・・・・。(声もめっちゃ綺麗じゃねーか!なんだこの人!!もう完璧だな!)」
「あなた・・・が、酒田光さんなの?・・・・・・なんか、聞いてたのと全然違うわ。・・・コホン。ま、話は後でゆっくりしましょう。ついてきて下さい。」訳も分からぬまま連れて行かれる光。何とか言えた言葉は「今度来たとき金払うから~」だった・・・。店員「な!あいつ、いつの間にあんな可愛い彼女を!ぐぬぬぬぬ、俺も負けてらんねーぜ!!」客にじっと見られた。
「いきなり連れ出しちゃってごめんなさい。でも急がなきゃダメだったの。えーと、酒田光君、十六歳、男性、身長百六十二センチ、体重五十キロ、出身地は地球、日本、兵庫県、家族は五人で父親が単身赴任中、妹と弟は小学三年生の双子で家の住所は地球、日本、兵庫県、○○の××ね。で、通勤校名は○×□学園で二年生・・・か。なるほど。あぁ、こっちの自己紹介はまだでしたね。私の名前はレオーネ。出身は地球、北海道、札幌。今はアメリカに留学していてあなたと同じく高校二年生です。」なんだかよく分からないが個人情報を握られているのだけは間違いなさそうだった。
光「はぁ・・・あなたはなんなのですか?」少女は微笑んで・・・・・・・・・言った。
レオーネ「秘密です。」

エメラルドグリーンの少女

エメラルドグリーンの少女

概要??アピールみたいのでいいんですか? 多分おもしろ・・・・・・い・・・・・・・・・と思いたいような作品です。(人によりますよねー・・・。)

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-06

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted