風疹
風疹
「風疹」
最近、風疹が大流行しているという。
特に二十代男性に多いというが、妊娠初期の女性が感染したら胎児に後遺症が残るというため、これはまずいと思い、自治体の補助があるうちに夫と一緒に接種しに行った。
私はいいことか悪いことか、小さい頃に子供がよくかかる病気に大抵かかっていない。
風疹、はしか、水ぼうそう、おたふく風邪…… はしかは1度はワクチンを接種しているはずだが、風疹、水ぼうそう、おたふく風邪、どれもこれもかからずに大きくなってしまった。
そう思っていた二十歳の頃。突如、水ぼうそうにかかった。びっくりした。
大人になって水ぼうそうにかかると高熱が出て、全身に発疹が出ると言われていたが、熱はほとんどでず、とにかく全身に発疹が出てかゆくて仕方なかった。
熱が出なかったのが幸いで、ほとんどが成人している学校には問題なく通えたが、未成年の受験生がたくさんいるアルバイト先からは謹慎が命じられた。かゆみに耐え、およそ2週間で水ぼうそうは治癒した。
数年後、医療機関に勤務した際、いい機会だと思い、おたふく風邪のワクチンも接種した。
子どものうちに病気にならずに済むことは、後々いろいろと手間やお金がかかるものだと認識した。
今回の風疹のワクチン接種の件で、平成二年四月以前生まれははしかのワクチンをもう一度接種することが望ましい、とする厚生労働省の基準をクリアしたことになる。風疹とはしか混合のMRワクチンを接種したからだ。そして、少なくとも自分が平成二年四月以前生まれであることもばれてしまう。
接種を受ける際、自分の母と夫の母、両方に確認をとったが、「母子健康手帳が見つからない」という自分の母には参った。夫の母は、速やかに発見してすぐに連絡を頂けた。最終的には自分の母子健康手帳は驚くようなところで見つかり、確認が取れたのだが、自分が子どもを授かったら、そういうものの管理はきちんとしよう、と思った瞬間だった。
風疹