ふたり

ふたり

こわいよこわいよ
ひとりはこわいよ
くらやみのなか
ふたりならこわくないよね
きみのてをとった
ふたりならあるける
ぼくはあるきだした
きみをささえながら
きみにささえられながら

とおくにひかりがみえた
きみといっしょにはしりだす
ひかりにつつまれたそのとき
となりをみると
きみはきえていた

さみしくはないよ
でもすこしかなしい
きっと
ぼくのたいせつなもの
おとしてきちゃったから

ふたり

ふたつの世界は一致しない。

ありがとうございました。

ふたり

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-06-06

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