人間と悪魔21話
今回はありません。
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・お前ら、昨日夜何があった?」
桂木は二人の顔色を見ていった。東は妙に機嫌がよく、坂内はとても落ち込んでいた。昨日の夜の一軒でこうなったようだ。
ちなみにここは車の中で、今帰ってる途中である。
「あぁ、お前にも教えてやろうか?実は・・・・」
「うわぁーーーーー!!」
坂内は、大声でごまかし、顔を真っ赤にさせていた。
「・・・急に大きな声ださないでよ、心臓止まっちゃうかと思った。」
「す、すいません・・!」
桂木は、坂内にそんなこと言っていると、東は横で楽しんでいた。
「んで、東、その面白い話とは・・?」
「桂木さん、運転中に喋ってると事故起こしますよ?」
坂内は、ほんの少し怒りが出ていた。
「・・・・うん、分かった、真面目に運転するよ。」
桂木はその怒りにすばやく察知し、正しい行動をとった。
「桂木、今日は会社によってけ。
「なんで?」
「色々の話したいことがある。」
東はなにかをたくらんだ顔で桂木に言った。
「そうか?分かった。」
「・・・・・」
坂内はなにも言わなかった。
そして車に揺られること30分、会社についた。
東たちは会社に入りひと段落ついて、ゆっくりし始めた。
「んで、話ってのは?」
「あぁ、依頼のことなんだがな、次は厄介だ。」
坂内は自分の話をされないんだなと思い、安心した。
「なんだぁー依頼だったんですね!」
「・・・あぁ、なんの話だと思ったんだ?」
「い、いえ別に・・・。」
坂内はあわててそっぽを向いた。
「依頼が厄介?いつも厄介だろ?」
「依頼者によると、その始末してほしいのは二重人格者だ。」
「どこが厄介なんだ?いつも通りやればいいだろ?」
桂木は当然のように言った。
「二つの人格があるということは、どっちかの人格が悪魔だ。」
東は真面目になり、話始めた。
「しかし身体は一つしかない、つまり悪魔の人格を殺したらもう一つの人格も、そう関係のない人を殺すことになる。」
「・・・たしかにそうだが、この場合犠牲はしょうがないんじゃないか?」
「そしたら、俺はただの悪魔になってしまう。」
「・・・・」
二人は黙った、どうしても犠牲が必要なこの依頼、この依頼を断わったら犠牲者が増える。二人は考えた。一方坂内はキッチンに行って何かを作っていた。
「・・・どうしたものか。」
「東さん、桂木さん、ご飯ができましたよ!依頼はご飯を食べてからにしましょう!」
そう言って坂内はテーブルにご飯を並べた。しかしそれはご飯というより、未知の生き物だった。
「・・・・・舞ちゃん、なにこれ?」
「コロッケです!おいしそうでしょ!」
「えぇーー!これコロッケ!?」
「坂内、ウソはやめろ。途中で拾ったものなら元の場所に返して来い」
東と桂木はこれを絶対食べ物とは認めなかった。
「まぁ、とりあいず食べてみてください!」
二人は思った、なんの材料を使えばこんな未知の生き物になるのかと。
「いや、食べれないよね、これ。」
「動物園に返して来い。」
「一口でいいから食べてみてくださいよ??!」
二人は仕方なく、ナイフを未知の生き物にさした。そしたら。
『ピギャァァーーーーー』
「「・・・・・・・・。」」
「ごめんね、舞ちゃん、俺、用事思い出しちゃった。」
桂木が帰ろうとすると、東は桂木の手をつかんだ。
「一緒に地獄に来い。」
こうして、ふたりは未知の生き物を食べたが、1日意識が吹っ飛んだという。
人間と悪魔21話
今回はありません。