人間と悪魔20話

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「ここの宿もうやですーーーー!!!」

坂内は思い切り叫んだ。東は相当、頭にきており、今にも切れそうだった。

「お前が泊まりたいっていたんだろうが!!文句言うな!!」

「お化けが出るなんて聞いてませんーーー!!!」

東は怒る気力もなくなったのか、急に静かに喋りはじめた。

「いい加減にしないと廊下にだすぞ。」

「だから廊下から聞こえたんですよ!!」

そしてまた、かすれた声で『呪ってやる』と聞こえた。

「!?」

「キャアァァーーーー!また!!もういやーー!!」

坂内はもう混乱状態で少し泣いており、我も忘れて東に抱きついた。

「うるさい!!!そして離れろ!!」

「ううぅ・・ぐすん・・・」

坂内は全然離れず、我を忘れて落ち着いた行動が取れなかった。

「分かったから本当に離れてくれないか、ちょっと見てくる。」

東は坂内に優しく言って、そのおかげで坂内は落ち着いて東から離れた。

「はっ!?私はなにを!?確か抱きついたような・・・。」

坂内は我に帰り、急に顔を赤くした。

「あ、東さん、わ、私は、な、なにを?」

「あーうるさい、すこし黙ってろ。」

東はそう言うと廊下に出て行った。

「誰もいないな・・・。」

「そ、そんなはずは・・・・。」

「・・・ん?」

東は廊下の先を見たら、誰かの後ろ姿が見えた。東はそれを追いかけた。

「待て!」

「え?ちょ、ちょっと東さんどこに行くんですか!待ってください!」

そういうと坂内は東を追いかけた。東はやっと幽霊を追い詰めると、こう言った。

「・・・逃げても無駄だ。」

「あわわわ!!おおお、お化け!!」

「落ち着けこいつは幽霊じゃない。ただの人間だ。」

そう坂内に言うと、東は幽霊に近づき、こう言った

「なんでこんなことした、宿主。」

「えぇーー!!宿主!?」

幽霊の正体はなんと宿主で、観念したように宿主はこう言った。

「・・・すいません、ただのイタズラなんです。昔から幽霊が好きで人を脅かすのが大好きなんです・・・。」

坂内は唖然としていた。自分の怖がっていた物が人だったなんて、今自分のやってたことを思い返すと、顔から火が出そうな勢いだった。

「・・・・・・」

「坂内、お前の今までのことは全部覚えてるぞ。」

「・・・・・!!!!」

「すいません!お詫びとして宿代は無料に。」

「あぁ、大丈夫だ、おかげで面白いものも見れたしな。」

「・・・東さん、今までのことは忘れてください!!!」

「やだ。」

東は即答で拒否した。こうして、長い夜終わった。

人間と悪魔20話

人間と悪魔20話

ついに幽霊の正体が明らかに!

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-07-27

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