元祖？女子会

元祖？女子会

「元祖？女子会」

女性が集まって飲み会をしたり、食事会をすることを「女子会」と呼ぶようになったのはいつからだろうか。
Wikipedia等を参照してみると、2008年ごろから広まり始めたとある。
そして、それと同時に「女子とは何歳までぞや」的な議論もなされている。

女子会ブームが来るはるか前、本当に「女子」というくくりで呼ばれていた時代のことである。
高校3年生のある冬の日、何がきっかけになったかはわからない。センター試験を控え、みんなストレスをためていたはずの時期だったと思う。
午前中だけで学校が終わった日だった。何か補習か模試があった日の土曜日だったのだろうか。しかも、教室にいたのが女子だけだったという状況も今となってはどうして起こったのか思い出せない。

「ねえ、みんなでお昼食べ行こうよ！」
誰が発案したのかはわからない。もしかしたら小さな輪のはずが、いつの間にかクラスの女子全員になっていた。
そして、私たちは某カレーショップへ約20人で乗り込み、店舗を独占するような形で昼食をとった。

もちろん、女子会はそれだけでは終わらない。
2次会は近くの公園に移動して、恋バナの始まりだった。
高校3年生の冬だというのに、それだけ大勢の人間が公園に集まって恋バナをしている。みんな、よほどストレスが溜まっていたのだろう。
およそ1時間で皆寒さに耐えかね、元祖女子会は解散となった。

2次会では興味深い話、どうしても教えてくれなかった話、いろいろあった。
確かに、帰ってきたら少しスッキリした気分だったのを覚えている。
自分が何を話したかはすっかり忘れてしまったが。

昨年、本当にブームになった後の女子会というものに始めて参加したが、これほどえげつないものだとは思っていなかった。
誰もアルコールを一滴も飲んでいないのにである。これほどの話をするものか、と思ってしまった。

これから、「女子会」という言葉のライトさに騙されてはいけないな、と肝に銘じた会だった。
それとともに、あの時の元祖女子会の懐かしさがふと蘇り、ああ、間違いなくあの時は「女子」だったな、と思う。
「女子会」……「女子」……難しい言葉である。